2016年1月11日月曜日

評価は読者の好みによるかも

ブログ友でもあるYASUさんの影響で、書店に行くとミステリーばかり探してしまいます。芥川賞なんかそっちのけです。そして、日本からの帰りの飛行機で読み始めたのが、「このミス」はじめミステリー部門6冠達成という大々的な触れ込みのこの作品。
 翻訳本が読み難かったのは今や昔の話。この作品も実に映像的で、つっかえることなくアップテンポに読み進められます。そして、これを実写化しようとするのであれば、私が監督だったらどの俳優を誰の役につければぴったりくるだろうかと考えながら読むのも楽しい。
 連続殺人、誘拐監禁とおどろおどろしい描写が次々に繰り出されてきて息つく間もない。だけど、ミステリー作品として、そんなに騒ぐほど凄いかというと、う~ん、どうだろう。評価は分かれるかもしれません。
 ただ、物語の舞台は、私が4年暮らしたパリとその周辺。さすがに土地勘があると、文章から浮かんでくる景色にもいちいち現実味が伴います。パリ市の境界線をぐるっと一周する環状道路(ペリフェリック)も、知らないとなかなか映像が浮かばないかもしれません。内回りと外回りに完全に分離されていて、広いところでは片側4車線もあって、トンネルだらけなのに80~100km/hという結構なスピードで車がひしめいているのです。
 また、本にも登場する体長30cmに達する巨大なドブネズミ。地下鉄の構内や下水溝などで実際よく見かけるのです。
 主人公が乗っている車が、過去に自分が所有していたルノー・クリオだったりするところも、私にとって親近感というか、とっつき易さを助長したのは確かです。

2 件のコメント:

YASU さんのコメント...

みやっちさんも読んだんですね。
この本ではでかいねずみの印象が強烈だったんですが、
実際にいるんですね(笑)

また走り始めるようですね。
お互いにのんびり無理せず走りましょうね。

みやっち さんのコメント...

>YASUさん
勝手にチームUSJの一員を自称しておりますので、
今年もよろしくお願いします。
新しいシューズは流石にクッションが良いです。