2022年7月15日金曜日

強制終了からのマイルドな禁断症状

  40年以上に及ぶ喫煙習慣が強制終了して半月になる。去る6月23日、加熱式電子タバコJuulが米保健当局により市場から突然バンされた。製造販売元は、健康被害への直接的影響について検証が不十分として異議申し立て、販売禁止措置は暫定的に解除されたものの、それも僅か数日の命。コンビニでバタっと買えなくなって以来。強制的に禁煙を余儀なくされた。

 もとより、普通の紙巻きタバコからiQosに代えて約2年。既に紙巻きタバコは臭くて戻ることができない体になっていた。そのiQosもアメリカでは販売が認可されていない。赴任してくるときに持ってきた3カートンは瞬く間に吸い終わり、その後は電気で小さなカートリッジ内の液体を水蒸気化するJuulにバトンタッチしていた。

 Marlboroなどの紙巻きタバコの価格は1箱10ドルを超える。今のレートで1400円くらい。毎日1箱吸ったら。。。とてもじゃないが吸ってられないお値段。iQosは日本で約500円、とはいえアメリカでは売っていない。そしてJuulがカートリッジ4個入りで約32ドル。これで1周間強はもつので、経済的にもどれよりもお得な選択だったんだ。

 市場からJuulが消え、今日から吸えなくなると分かった瞬間に、強烈な禁断症状と戦わねばならないと覚悟した。実際はどうだったかというと、これまで数年がかりで段階的にタールの少ない製品に移行してきた甲斐あって、死にたくなるような禁断症状に見舞われることはなかった。半月経った今でも少しは吸いたい気持ちが根強く残ってはいるものの、だからと言って何も手につかない、それしか考えられない、居ても立っても居られないというような、追い込まれた気持ちにはなっていない。

 40年以上の喫煙生活が、あっけなく終了しつつある。せっかく我慢できているのだから、もう戻る選択肢はないだろう。還暦を迎えた今、タイミングとしても絶妙なのかもしれない。

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