2021年7月7日水曜日

七夕に思う

  堤真一、MISIA、塩野七生、研ナオコ、上田正樹、ピエール・カルダン、リンゴスター。随分と脈絡のない有名人の並びに見えるかもしれないが、年齢こそまちまちながらも実は皆んな7月7日(七夕)生まれだ。そして、かく言う私も七夕生まれ。59回目の誕生日を迎えている。

 七夕といえば、織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)が年に一度だけ天の川で逢瀬を果たす物語が連想される。ただ、七夕の日に雨が降ると、織姫が天の川を渡ることができず彦星に逢いに行くことができなくなるため、この日に降る雨のことを「催涙雨」と呼ぶんだそうだ。催涙雨は、織姫と彦星が流す涙なんだとか。へえ、知らなかった。

 かたや古代エジプトでは神の使いとして崇められていたスカラベ(フンコロガシ)には、天の川に沿って直線的な移動ルートを取るという生物的本能があるそうだが、そんなこともあって、七夕にはどことなくロマンチックな雰囲気が盛り上がる。浴衣を着た彼女のうなじにドキッとしながら、笹に短冊を吊り下げた淡い思い出を持つ人も少なくなかろう。

 実用的には、ゾロ目の誕生日の中でも元旦に次いで人から覚えてもらい易い上位にランクインするのではないだろうか。かといって、毎年いろんな人からプレゼントが贈られてくるようなこともないのだが、それはひとえに人徳のなさかも知れない。



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