2021年2月24日水曜日

名車の予感(GB350)

  ホンダから新しいバイクが発売される。それ自体は珍しいことではないけど、これはちょっと、いや相当に心が踊るニュースだ。

 GB350。空冷単気筒350cc。ホンダのウェブサイトでお披露目されたその姿は、”ベーシック・ロードスター”と銘打ったとおり、どこから見ても「バイクってさ、昔っからこんな感じだったよね」「んで、好きにイジっちゃってよ」とでも言わんばかりだ。もちろん、カフェ・レーサーに仕立てる人が多いだろうことを瞬時に想像させるし、味付けによってはダート・トラッカーも似合いそう。つまり、自分好みのカスタムのベース車両として、これ以上ない素材と言えそうだ。唯一、惜しむらくは、ホイールがワイヤースポークじゃないことくらいか。

 つい先日のエントリで、ヤマハSR400の引退を引き合いに出したばかりだ。そして、それによって市場にポッカリと開く穴を直ちに埋めるが如きタイミングで、GB350の登場が発表された。出来過ぎじゃないかと、穿った見方すらしてしまう。

 老若男女を問わず、一つずつ好みのバイクに仕上げて、休日には心地よいシングルの鼓動を聴きながら、良い景色や良い出会いを求めて、ゆっくりのんびり走ろうよ。そんな楽しみ方を、きっとこのバイクは提案してくれるのではないだろうか。名車の予感がするのです。

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