ギザでは昨年12月にも、道路脇の爆弾が爆発し、直撃を受けた観光バスのベトナム人乗客らが死亡する事件が起きています。
爆発があった道路は、つい一昨日、私もゴルフに行くために通ったばかり。そうでなくても、仕事やプライベートでエジプトを訪れた人をピラミッドに案内する機会は、これからもいくらでもあるのです。いつ、自らに降りかかるかもしれない災難なのです。
ホント、勘弁してほしい。
混迷を極めた2012年の革命によって激減した観光客が、ようやく少しずつ回復基調に乗って来たかというときに、こうしたテロが起こります。エジプトの主力産業でもある観光に大打撃であることは間違いないし、投資家たちの関心も下がります。テロとの闘い、治安情勢の安定化が政権最優先の政策であることに変わりはありませんが、こうした事件が繰り返し発生する状況をみると、政府の対策にも限界があるような気がします。
心の中で日々警戒は怠らないとしても、個人のレベルでは危険を回避しきれません。かといって恐怖に怯え、家に籠って暮らすというストレスフルな毎日を送る訳にもいきません。テロが人々にもたらすこうした心身の苦痛や経済的な不利益を考えるとき、この卑劣な行為がいかに罪深いものであるか、再認識させられます。
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