ドイツのSOLモーターズ社が開発したという電動モペッド、その名も「ポケット・ロケット」です。最高速80km/h、フル充電での航続距離80km。そして専用アプリをインストールしたスマートフォンを装着すると、デジタル・メーター兼コントローラーになっちゃう。問題はお値段。現時点ではクラウドファンディングで6,000米ドルというから、量産して価格が下がってからでないと、高すぎて誰も買わない。
でも、ちょっと待て。これは現代の私たちの「生活」を予感させるという点で、期待が持てるかもしれない。
それは。。。個人で所有するというよりは、駅前の駐輪場など街のあちこちに充電スタンドを備えたステーションを設け、パリの共有自転車みたいに必要なときに必要な時間だけ借りて使う形。スマホをかざせば走行可能となり、同時にお財布機能で支払いも完了。スマホの充電にもなると。さらに、アプリの開発を進化させれば、自動運転をサポートしたり、空きバイクが最寄りのどのステーションにあるかがマップ上で分かるといったことも。。。大型スーパーではこれの利用者には割引があるとか。。。ああ、どんどん際限なく妄想が広がります。
年齢や体力を選ばずに使えるものにするためには、自転車くらいの車格と取り回しというのは良いが、できればまたがないでも乗れるようにしてもらいたい。最高速などはもっと30km/h程度にぐっと抑えて、その代りにフェンダー、バスケット、風防や、ランフラットタイヤがついてたらもっと良い。盗難や借りっ放し防止は、ソフトでいくらでも制御可能でしょう。
対して、下はヤマハのコンセプト電動バイク「モトロイド」。世界的なデザイン・コンテストで最優秀賞をとったんだそうです。触れ込みは、「人とマシンが共響するパーソナルモビリティを目指し、知能化と自律技術を適用した高度なバランス制御を実装、マシンが自らの状態をセンシングして重心移動によって起き上がりそのまま不倒状態を保つ。また、ユーザーを認識して歩み寄ってくるほか、ライダーアクションに呼応するような反応を見せるHMI機能などを備え、まるでパートナーのように振る舞う。。。」だそうです。
人工知能を搭載して、まんまSF映画に出てきそうなスタイルは、確かに「今」ではなく、近未来的です。でも、近未来においてさえ、誰の、どんなシチュエーションでの使用をターゲットにしているのか全く分からない上に、仮にお値段をつけるとしたら、相当なもんでしょう。
で、私にはこのバイクを日常の足として生活するピクチャーは、とうてい描けません。申し訳ないけど、こんなことやってるから日本のメーカーは解ってないって言われちゃうんです。毎度辛辣な意見でゴメンナサイ。
0 件のコメント:
コメントを投稿