大好きだったフランス人の歌手ピエール・バルー(Pierre Barouh)が去る12月28日に旅立ちました。報じられたのは年が明けてからでした。享年82歳。
60年代フランス映画の名作「男と女」に主演した俳優でもあり、自身で「サラヴァ」というレーベルを立ち上げた音楽家でもあります。二度目の奥様は日本人。
若い頃、背伸びした音楽ばかりを聴いていた友人から勧められたことを思い出して、ずいぶん後になって買ったアルバムがこれ。
まろみのある落ち着いた声で、耳元に語りかけられているみたいに沁み込んできます。フランス語が分からなくても、音楽の良さは何も変わりません。夜もとっぷり暮れた頃、洋酒をちびりながら、大人のボサノヴァに耳を傾けてみるのもおつなものでしょう。間違いなくずっと私の心に残る音楽を世に残してくれた巨匠のご冥福を、静かに祈りたいと思います。
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