良く晴れて、ようやく夏のローマらしくなってきましたので、ローマからアウトストラーダを北へ100km弱、ウンブリア地方の「天空都市」オルヴィエートに行ってきました。起伏の激しさを覆い隠すような緑の大地が、そこだけぽっかりと盛り上がった小高い丘の上に、城壁で囲んだ街がいくつもあります。
そのなかでも、オルヴィエートは、日本にはあまり知られていないものの、欧州屈指の美しい街との呼び声が高いところです。ローマから1時間ちょっとのドライブも、日帰りするには丁度良い距離。
街中は、ドゥオモ(大聖堂)を中心に、細い路地が入り組んでおり、どの道にもオシャレなお店が並んでいます。美しいと言われるだけあって、どこを切り取っても絵になる、いわゆるフォトジェニックなところでした。
ウンブリア地方の特産と言えば、太さが少しいびつな手打ち麺。せっかくなので、鳩のシンボルマークが目印のレストランで、手打ち麺を注文。テーブルの上で、店員さんがこの地方のもう一つの特産である黒トリュフを削って、上からたっぷりとかけてくれました。
グルメには外せないトスカーナ地方に近いだけあって、まあなんとも贅沢な香りに包まれた、幸せなランチとなりました。勿論、この街でとれた白ワイン、オルヴィエート・クラシコも買って帰りましたよ。
午後から夕方にかけて、オルヴィエートからオリーブ畑を左右に見ながら田舎道をさらに30分程度走ると、「天空の城ラピュタ」のモチーフになったとも言われるチヴィタ・ディ・バニョレージオに足を延ばしました。
青い空に突き出すようにそびえる丘の上を目指し、ふもとの駐車場に車を停め、約300mの遊歩道を歩いて登ります。てっぺんの村には、人口減少に伴い「死にゆく街」と呼ばれるながらも、小さな教会を囲むように今もなお15世帯の人々が、たくさんの猫たちと寄り添って暮らしているとか。
世界遺産でもなく、知名度も低いいずれの街も、なかなかのもんでしたよ。
1 件のコメント:
追伸 早速オルビエート、チヴィタで検索しましたが、みやっちさんの写真が極めて上手い事もあらためてわかりました、脱帽です。
コメントを投稿