2011年1月31日月曜日

Z1300 Godier Genoud(14)

 カウルの製作に着手しました。
 どうやって作るか、資料画像を何日間も眺めて考えておりました。というのが、更新が遅かったことの言い訳です。が、考えてばかりでは何も進まないので(ホントは考えるのが嫌になっちゃって)、とにかく手を動かすべと、いつものように見切り発車です。
 先ずは厚紙をフレームに何度もあてがって型紙をとり、それをなぞって1mmプラ板を切り出しました。全長30cmに迫る大物ですが、形自体は往年のインベーダーゲームを思い起こさせるものです。
 でも、折り紙じゃないんだから、こんなんで本当にカウルができるのでしょうか。

 できそこないのガンダムではありません。皮膚が溶けて中身のメカが見えてしまっているターミネーターでもありません。
 切り出したプラ板をコの字の曲げ、丸2灯と、オイルクーラー用の穴を前面に開けました。勿論、z1300は水冷なのでオイルクーラーは備えませんけど、1135Rのそれには穴が空いていて、その方がカッチョイイからというだけの理由です。オイルクーラーの代わりにホーンでも仕込みましょう。両サイドのグリップ部のふくらみも、別に切り出したプラ板を曲げ、盛大に接着剤を付けて乾燥を待ちます。
 ヘッドライトは奥まったところに収まります。その分の厚みをもたせつつ前面をふっくらとした曲面にするため、パテを盛ろうとしているのですが、パテの節約(ケチ)と強度確保のため、下駄をはかせてるようにプラ材を適当に貼り付けているのです。
 1度目のパテ盛りを終えた姿です。固まってしまってからでは、歪みが修正しにくくなるので、テープで止めたりしています。 明日以降、削ったり、また盛ったりを何度も(嫌になったらそこで止めます)繰り返すことになるのです。家族から「まぁ飽きずに削るねぇ」と言われるでしょうが、へっちゃらです。

 ところで、話はまったく変わって、先日ご紹介した某社パチッデジタル最新号で、偶然たまたま作品が一緒に掲載されたというだけのよしみで、知る人は誰でも知ってるモデラーGP常連の巨匠ねこぱんちさんのブログへのリンクを快諾いただきました(おそれ多いと言いますか、怖いもの知らずもいいとこですが)。オヂさんがお手本にしたくても到底マネのできない超絶作品の数々を眺めるだけで、うっとりしてしまいます。そして、その領域に一歩でも近づこうと、また日々老眼をこする毎日が楽しいのです。

2011年1月27日木曜日

ありゃりゃ。。。

 昨年のTour de Franceで華麗な連覇を決めたと思ったら、ドーピング検査で陽性反応が出てしまったコンタドール君、母国の協会から1年間の出場停止処分という裁定が下りましたね。マイヨ・ジョンヌもはく奪されてしまう模様。シャンゼリゼ通り沿いに立ち、猛スピードで駆け抜ける黄色いジャージに向かって声援を送った一人として、今年の大会でコンタ君を見られないのは残念です。
 だって、あと知ってる選手って、アームストロング親爺しかいませんから。あ、新城もいたか。

2011年1月26日水曜日

悪くないんだけどねぇ。。。

 模型工作がなかなかはかどらないので、ってのは言い訳です。
 フランス2TVの朝の看板情報番組、Telematinで、508の試乗インプレをやっていました。
 407の後継モデルとして位置付けられていること、対中国戦略モデルであること、PSAラインナップであることが、新しいプジョーの性格を端的に表しているとしつつ、シックな(ある意味おとなしすぎてつまらない)インテリアなど、中年以上の世代を販売ターゲットにした、破たんのない車といった紹介の仕方でした。
 フルサイズ・セダンが大好きなオヂさんとしても、かなりグラマラスでなめらかな外観は、シトロエンC5やアウディ、VWなどと大差ないながらも、悪い印象はありません。おそらく所有して日常の足として付き合っていく分には、機能・性能面では申し分ないのでしょう。ただねぇ、「世界で最も美しいセダン」と称賛された405が持っていたシャープさというか、潔さというか、痩身のマダムを思わせる気品のようなものが、この車からは感じられません。「これ、欲しいっ!!」とは、ならないんだなぁ。
 街中で実車を見かけるようになったら、また違って見えるのかもしれません。

2011年1月23日日曜日

Z1300 Godier Genoud(13)

 ハンドル周りです。
 セパハンの取り付け位置を余り低くしてしまうと、いくらなんでもz1300の巨体をコントロールするのはしんどいだろうと想像し、トップブリッジからつき出た(つもりの)フロントフォーク最上部にクリップ・オンすることにしました。
 ハンドルバーは丁度良い径のプラ棒が手元にないので、最も近い太さのものをランナーから探して採用。ブラックに塗装して、コックピットは落ち着いた印象に。フォークキャップにはバルブを取り付け、ついでにバーエンドも付けておきました。
 ここまでくれば、フェアリングの製作にとりかかれます。さて、どうしましょう。

2011年1月21日金曜日

Z1300 Godier Genoud(12)

 金曜日の夜長に、ウィスキーをチビりながら、ちまちまと地味な工作を楽しんでいます。
 トップブリッジです。キットの部品は、ご丁寧にワイヤーを通す金具まで一体形成になっていて、そりゃあ流石のクオリティではあるのですけど、巨大なハンドルクランプは必要ありません。セパハンにする予定なので。
 とはいえ、削り出しの1枚物のトップブリッジを自作するのは、それこそ精度の観点から非常に難しい。ちょっとでもずれるとキャスター角に影響が出たりしますから。

 てなことで、先ずは省エネの方向で、キット部品を加工してみることにしました。
 メーターユニットのステーだけを残して余計な部分をすべて切り落とし、穴があいた所にはパテ埋めするなどして、スリム化を試みたのが上の画像。キット部品のフォークのキャップには六角ナットをトップに付けてみましたが、もともとの形がイマイチなことから、ここは更にひと工夫するかもしれません。それから、中央にイグニッションを配置しました。
 どうだろう。う~ん、地味だなぁ。やっぱスクラッチするのかなぁ。。。週末に悩んでみようと思います。

2011年1月19日水曜日

猿いじり(その後:祝某社hp掲載)

 「猿いじり」と題した過去ログの作品、モンキーMHRが、パチッデジタル最新号に掲載されました。
オヂさんの作品が掲載されるのは、CB750に続き2回目。巨匠たちの作品と同列に並べられるのは、ちと忍びないんですけど、励みになることも確かです。
 因みに、前回掲載された際は、その後、ヨーロッパの老舗プラモ・メーカーItareli社から、メルマガが届くようになりました。

http://www.tamiya.com/japan/cms/pachidigital/946-pachidigital.html

 さて、今回はタ○ヤ社から記念品が届くでしょうか(期待しないで待ってま~す)。

2011年1月18日火曜日

Z1300 Godier Genoud(11)

 シートの座面を作りました。
 湾曲させたプラ板で箱組するのですが、シートカウルのカーブとぴったしになるように曲げるのが結構やっかいです。底板の方を何度も何度もライターで炙ってはカウルにあてがい、という作業の繰り返しです。
 想定しているシート地は上質の革素材。実車換算で3cm強の厚みをもたせ、やや腰のあるクッション材を用い、長距離ランでもお尻が痛くならないものをイメージ(妄想)。縁には1mm径プラ棒をぐるりと貼り付けて、トリミングを表現しました。これまた曲げながらの接着なので、けっこうな面倒くささ。接着したてのシート表面は、指先に着いた接着剤でベタベタと汚いのですが、乾燥してからペーパーがけして表面をならせば大丈夫。
 シートカウルをボルト止めできるよう、フレーム側に六角ナットを埋め込んだステーもつけました。これで足掛け2日。出来上がったシートは、最終段階で両面テープなどでカウルに乗せようと思います。

2011年1月15日土曜日

Z1300 Godier Genoud(10)

 シートカウルに着手です。
 今回の作品は、ドンピシャリのモデルとなる特定の実車が存在する訳ではありません。従って、外装に関しては、コピー元の部品を実寸どおり忠実に再現するという面倒な作業は必要ありません。あくまで、GodierさんとGenoudさんだったらこんなふうに作るのではないかと勝手に想像しながら、参考資料の写真を眺めて工作イメージを膨らましてありました。
 先ずは厚紙で型紙を切り出します。

 型紙に沿って1mmプラ板にマジックなどで型を落とし、切り出します。この際、型紙よりも僅かに大きく切り出されるので、それが糊しろ代わりになって、接着の際に生じる誤差を吸収してくれます。
 このモデルでは、シート座面の中央部が少しだけ幅広に膨らんでいる上、カウル上部が後方に向けてテーパーしているため、両サイドのプラ板はゆるやかな三次曲面になるのですが、それゆえ接着が難しい。たっぷり接着剤を塗って、マスキングテープでズレないように留めておいても、プラ材が元に戻ろうとする力でなかなか一辺にはくっつきません。根気よく指で押さえながらの作業となります。
 そして、接着剤が乾くか乾かないかのうちに、合わせ目の裏側からエポパテで裏打ちし、強化しておきました。
 一晩かけて乾燥を待ち、ヤスリで角を面取りし、ざっと表面をならしたところで、フレームに乗せてみました。まずまず良い感じです。
 この後、フレームに合わせてステーなどを取り付けることになりますが、まあ何とかなるでしょう。

2011年1月11日火曜日

お正月の小さな「当たり」

 これ、アーモンドクリームの入ったパイ菓子で、ガレット・デ・ロワ(galette des rois)といいます。地方によって形や味が少しずつ違うようです。以下、うんちくを少々。
 フランスでは、もちろん家庭でお母さんが焼くことも多いのですが、街のパティセリーでも毎年元旦に売り出されます。紙で作った王冠が上に乗っかっていることもあります。そして、このパイを1月6日の公現節(キリストが神性を人々に現わした日)に、親しい人たちと切り分けて食するのです。
 パイの中には、ソラマメを意味するフェーヴ(feve)という陶器の小さな人形が一つ入っていて、切り分けられたパイの中にフェーヴが当たった人は、その1年、幸せになれるというもの。日本で言う、おみくじみたいなもんでしょうか。違うか。

 オヂさんは、職場と家と行きつけの飲み屋の3か所で、ガレットを食すことになりました。そして、飲み屋で見事当たったフェーヴがこれ。
 。。。なんでしょう。カエルですかね。なんでカエルなの?っていう突っ込みは、なしの方向で。オヂさんにも解りません。
 さて、この「当たりガエル」、こんな中年オヤジにも幸せを運んできてくれるのでしょうか。当たったことだけで、既に小さな幸せを感じてしまいましたので、実はそれでいいのかもしれません。



2011年1月10日月曜日

Z1300 Godier Genoud(9)

 日本の祭日ではありますが、こちらでも会社が休みでした。
 年末の大寒波が嘘のような気温と晴天に恵まれたこの日、ゴルフの打ち初めに行ってきました。正月に蓄えた脂肪で身体は重く、バテバテのダメダメでしたけど、楽しかった。

 さて、z1300のリアサスは、スプリングの中央部分が膨らんだ特徴的なものです。後にも先にもこのような形状のサスが採用されているモデルを知りません。
 ノーマルサスでいいのかなぁなどと思いつつ、ものは試しと固い1mm真鍮線を鉛筆に巻き付けてみました。。。なんと、長さが足りません。撃沈です。
 ま、この時代には、まだリザーバータンクなんつうシャレたもんが付いたオーリンズ・タイプのサスは、まだ余り普及していなかったのではないかと思います。スクラッチしたとしても、ここはシンプルで主張のない形と色にしたでしょうから、いっそ素組みで行きましょう。

 リアホイール回りです。
 ディスクローターがキラキラメッキで、溝も深すぎたので、軽くヤスった以外は、すべてキット部品をそのまま採用しました。シャフトドライブなので、スィングアーム強化、チェーン張り機能のテレスコピック化、ブレーキのフローティング化など、チェーン駆動車であれば手を加えるべきところが、このモデルには見当たりません。あっという間に形になってしまいました。メッキ部分にスモークで陰影を付けるなど、当たり前のことしかしていません。
 いやあ、素組みって、ほんとに良いもんですね。

2011年1月8日土曜日

Z1300 Godier Genoud(8)

 フロントの仕上げです。
 ブレーキ・キャリパーとフロントフォークのボトムケースをつなぐステーを作らなければなりません。まず、高さを合わせる必要があるため、ボトムケース側に1mmプラ板を追加。ステー自体の形状と、キャリパーとの位置合わせは、厚紙を切り出しては仮組みし、また少し修正しては切り出し、ということを4回くらい繰り返して、ようやく辻褄が合う形を見つけました。

 フロント・アッセンブリーがほぼ出来上がりました。
 こうして見ると、キャリパーの大きさも、ステーも、それほど違和感なく収まったようです。やれやれ。
 ホイールは、マルケジーニ製のマグネシウムを模してゴールドに塗装。あと、細かいことですが、アクスルシャフトに使われている金属棒と六角ナットは、そこだけ質感が違うと模型っぽさがバレ易いところなので、他のナットと同じメタル色で塗装しておきます。

2011年1月6日木曜日

Z1300 Godier Genoud(7)


 フロントの続きです。
 キットのノーマル部品のブレーキ・キャリパーを見てみると、なんともずんぐりむっくりして、カッチョ悪い。ディスクをフローティング化したってのに、これじゃあね。
 てなことで、資料画像を眺めながらプラ材を切り刻み始めました。上手くいかなきゃ、そんときはキット部品にいつでも戻ればいいさと、気楽に駄目元で臨むのがコツといえばコツでしょうか。

 仕事を終えて帰宅後、ご飯を食べてなんだかんだしてからようやく工作開始ですから、1日せいぜい1~2時間くらいしか模型と向き合えません。しかもテレビだなんだと集中を妨げる要素はいくらでもあります。ヒィヒィ言いながら足掛け3日間かけて、ようやく形になりました。
 模したのは、ap社製の2p2696(いわゆるロッキード)。時代考証からも、デザインのマッチングからも、良いチョイスではないかと思います。なんだかんだで部品点数24から構成されています。

 鉄色に塗装しました。 
 温かい読者の方々から、再び「やりすぎ」とのお叱りを受けそうです。ほんの僅かにオーバーサイズかもしれませんが、出来栄えはそこそこ満足がいくものになりました。でも、もう一つ同じものを作らなければならないのです。
 今日はいい加減にしとけってくらい夜更かししてしまいました。

2011年1月3日月曜日

Z1300 Godier Genoud(6)

 お正月休みも今日までですので、ブレーキローターに続いて、フロント部を先に形にしてしまおうと、フェンダーに着手しました。キットのオリジナル部品は、カワサキらしいエッジの効いた形を上手く表現しており、ローソン・レプリカを思い出させてくれます。

 前後ともにカットして長さをつめた後、角をとってヤスリで丸めます。1mmプラ板を切り出し、ブリスターふうの(何ていうか知らない)膨らみの基点となる高さを出すよう、ついたてを立てます。勿論、いきなりプラ板を切り出しても上手くいかないので、いつものように厚紙で下書きをしてからです。ボトムケースへの取り付け部分は切り込みを入れておきました。

 立てたプラ板を支えにして、両側からプラ板を曲げながら接着、キット部品との隙間をエポパテで埋めるようにしました。強度確保のため、パテで裏打ちもしています。乾燥を待ち、ヤスリでふっくらしたシェイプを出していきます。今日は、プラの粉を吸いこみ過ぎたので、ここまで。このあと、表面を整え、サフを吹けば、フェンダーの工作は準備段階終了となります。

2011年1月1日土曜日

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。
 日本から8時間遅れのparisで新年を迎えました。
 2011年も何かと慌ただしい1年になりそうな予感が致します(サラリーマンの悲しい性です)。大きく体調を崩さないよう気を付けながら(夜遊びと酒を控えれば良いだけなんですが)、ハイペースを楽しんで走るしかありません。
 プラモを中心とする拙ブログを継続することが出来るのも、心身の健康があってこそです。先ずは自分が大いに楽しみ、それによって読者の方々にちょっとでもその楽しさを共有していただけるようなことがあれば、望外の喜びです。
 本年もどうぞよろしくお願い致します。