2020年12月31日木曜日

大きな福はないけれど

   大晦日の東京は快晴です。

 年末のお楽しみと言えば有馬記念とジャンボ宝くじ。残念なことに両方とも大きな福をもたらしてくれることはなかったけれど、新規感染者が過去最高を更新する中でも健やかに過ごせている、それだけでも御の字と感謝せねばならないのでしょう。


 どちら様も良いお年を。来年はきっと良い世の中になることを願ってやみません。

2020年12月24日木曜日

サンタさん自作自演乙(人生初マーティン)

 おっさんのところにも、池袋からサンタさんがやってきました。

 兼ねてから狙いをつけていたマーティンD15M Street master。この先の生涯をこれ1本と共に歩む決意で、60歳手前にして人生初のマーティン。日本の正規輸入代理店であるクロサワ楽器には他に誰も客がおらず、おかげでゆっくりと説明を受け、試し弾きをした上で、晴れて購入の運びに。「これ以上1円でもまけたら僕の首が飛びます」という値段から少しだけ上乗せした価格まで頑張ってもらった店員さん、ありがとう。お陰様でサンタさんも決心がついたってもんです。

 いそいそと家まで担いで持ち帰り、細君と長男の帰宅を待ってお披露目。アメリカの本社工場で、厳選されたマホガニー材を使って熟練の職人さんが一から作り上げたギターは、果たして期待以上の素晴らしい音色です。弦に触れた途端に音が出るレスポンスの良さ、指弾きでは暖かく、ピックを使えば透明で軽く爽やか。ボディ自体が共鳴して音が長続きする感じを、お腹に伝わる振動で感じる体験は、マーティンを弾いてみなければ知ることはなかったでしょう。感動ものです。

 サンタさん、本当にありがとう。一生大切にします。


2020年12月17日木曜日

涙は出なかった鬼滅

  豊島園が潰れても残った映画館で、鬼滅の刃を観てきた。初老の夫婦で仲良く、歩いて10分程度の距離なので、空いてるであろう朝一番の上映を狙って行った。

 鬼退治という日本の古典をベースに、タレントの揃った隊長(柱)たちが各々の刀で技を駆使し戦うという「ブリーチ」とよく似た設定。家族愛を大切にし、小難しい漢字を多用する。特に目新しい要素は見当たらないのだが、何がこんなにもウケているんだろうか。絵の綺麗さ、描写の細かさなら、ジブリや新海モノの方が遥かに上だ。ストーリィ性ならエヴァンゲリオンに遠く及ばない。では何なのか。


 おそらく、炭治郎や柱たちの「他人に対する無限無償の優しさ」なのではないかと思う。このコロナ禍で、人々は他人に優しくなれているのだろうか。自分自身はどうなんだろう。自らを犠牲にしてまで他人を守ることができるかと問われれば、ノーだろう。感染の恐怖から自分を守ることで精一杯だ。もちろん、心技体を鍛錬し強くなり敵と戦えば他人を守ることができるアニメの世界とは随分と次元が異なるのだが、子供たちに「強く優しくなれ」という道徳的な教えが伝わるのであれば、それはそれで大いに喜ばしいことだと思う。もっとも、この作品を観て涙するかと言われたら、58歳のオジさんにはそこまでの純真さは残ってなかったのが正直な話で、でもそれはそれでちょっと残念ではあったかな。

2020年12月13日日曜日

無事帰国からの自主隔離生活

  昨日、無事一時帰国しました。羽田空港で唾液による抗原検査を受け、陰性の結果を受け取って、妻の運転するレンタカーで都内の自宅に帰宅。エジプトのアパートを出てから実に29時間後の話です。

 ここから2週間は原則外出禁止の自主隔離生活。日本の美味しい食べ物を好きなだけ食べられる幸せは満喫できるものの、友人と会うことも、買い物に出ることも、身体を動かすことも、切れてしまった運転免許証を更新に行くことすらもできません。陰性だったというのに、なんでそんな必要があるのか、イマイチ分かりません。少なくとも、その辺を歩いている大多数の感染しているかどうか分からない人たちよりも安全が証明されているわけですから。

 とはいえ、厚生労働省から毎日健康チェックの電話もかかってくるので、ここはおとなしくしているしかないのでしょう。



2020年12月1日火曜日

物欲が湧いてきた

  もうすぐ日本に一時帰国だと思うと、途端に物欲がふつふつと湧いてくるのです。日頃の買い物は、ほぼ食料品とタバコくらいしかないオジさんでも、日本となれば話は別なのです。

 齢60に手が届く歳になり、物欲の方も手の届く範囲で「ホンモノ」を求めたいなという、ちょっとした贅沢心が芽生えてきました。流行を追いかけ、しょっちゅう新しいモノを買おうという根気が、そもそもない。だから、なるべく飽きが来ず長年使えて、なんなら残りの人生これ一つでも良いかなと思えるモノを手にしたい。そんなところです。

 だから、浅草に行きたい。実は浅草という街は、靴屋さんの街でもあることをご存知でしょうか。激安店からオーダーメイドの高級専門店まであらゆる靴が売られています。そんな数あるお店の中から今いちばん気になっているのがブーツ専門店。

 この写真のブーツは、丈が短くて履きやすそう。特に、熟年のオジさんが履いていても違和感がなくて、変に目立たないところがかえって好ましい。Gパンにもカジュアルなパンツにも合いそう。厳選された素材を使い、全ての工程が手作業で作られているので、品質は間違いない。履き込むほどに味が出てくるんだろう。問題はお値段。55,000円というプライスタグが付く。これを高いと見るか、一生これと付き合うなら逆に安いと見るか。悩ましいところだ。

2020年11月11日水曜日

コロナとサッカーと寿司

  しばらくブログの更新をサボっていました。隔日のテレワークが続いているので、おうち時間は有り余るほどあるというのに。そう、単純にネタ切れなのです。だって、週末のゴルフ以外はどこへも行けない、何もできない平坦な生活ですから、そうそう物珍しいことは起こらないのです。

 とは言え、今日はスイス人のお宅にお呼ばれてしました。庭園と呼ぶにふさわしい広大な庭付きの一軒家。二十人ほどの同業者が招かれていて、ガーデンパーティだというので、てっきり立食のビュッフェかと思ったら、ひとテーブル4人ずつの着席ディナーで、メニュー(お品書き)まで置かれていてびっくり。で、アジア人は当方の他にシンガポール人だけ。

 こういう時に仕事や政治の話はご法度なのです。だから、みんなそれぞれの任期の話か、コロナの話ばっかり。たまたまなのか、言語を考えてそういうテーブルプランにしてくれたのか、私はドイツ人とオーストラリア人のオッサンに挟まれ、英語でサッカーの話で盛り上がった。ドルトムントのサポーターだというので香川選手のことに触れると、「うん。今や昔のことだね」と流されてしまい、ちょっと寂しかったな。

 印象的だったのは、国籍によらず、組織の大小によらず、みんなストレスを蓄積しているってこと。コロナ禍になってすぐに本国に一時帰国しちゃった一部の者と、頑張ってずっとエジプトに居残り帰国してしまった人の分まで働いている者の間に、じわじわと不公平感が広がってきていて、組織の健全さを蝕んでいるというのです。ましてやそのストレスを解消する手段がない。誰しもがメンタルケアを必要としています。

 でも、まあみんな大人ですから努めて明るく振る舞っているし、「こういう時だからこそ、人に優しく接しようね」ということで意見が一致しました。嬉しかったのは、欧米人の多くが、人生に一度でいいから日本に行ってみたいと言ってくれることかな。なんちゃってじゃない本当の寿司を食べてみたいんだってさ。

2020年10月23日金曜日

高過ぎじゃね?PCR検査

  エジプトから日本に一時帰国する場合、一般的な航空便のルートとして、エジプト航空の直行便か、ア首連経由のエミレーツ航空(ドバイ)またはエティハド航空(アブダビ)を利用することになります。ただし、エジプト航空は3月以来、運航を停止しているし、エミレーツもエティハドも搭乗の条件として出発72時間前以降に受けたPCR検査の陰性証明書が必要。これがないと載せてもらえません。ところが、エジプトでPCR検査を受けるためには、ディスタンスなど関係なくぎっしり混み合った街中の数少ない病院か、またはいつ始まっていつ終わるのか分からない郊外のドライブスルー検査所に行くしかありません。

 そこで、普段は所要時間がかかるため利用を考えないルフトハンザ航空(フランクフルト経由)であれば、今のところ陰性証明書の提示を求められないため、このルートによる日本人が増えています。曜日によっては羽田着のフライトもあるので、空港に迎えにきてくれる家族にとっても負担が少なくて済みます。というのも、日本の水際対策として、到着空港で受ける抗体検査でたとえ陰性が出たとしても、公共交通機関の利用は自粛しなければならないため、マイカー、レンタカー、ハイヤーを使うしかありません。人によってはレンタカーで自宅まで長時間の運転を余儀なくされます。そして、その後も2週間は原則自主隔離という措置が続いているからなのです。

 さて、休暇を終えて日本からエジプトに戻る際、今度はエジプト入国時に陰性証明書を提示する必要があるので、出国前にPCR検査を受けなければなりません。これが実にお高い。検査と英文の証明書発行を合わせると、4万円を超えます。幸いなことに会社から補助が出ますので、身銭を切ることはないのですが、それにしても高いですね。リスクに立ち向かいつつ医療機関で働く方々には感謝しかありませんけど、料金は決して人に優しくないのが現実なのですね。