2021年11月17日水曜日

ニッポンの魚はホントに旨いなぁ(回想)

  一時帰国からカイロに戻ってきて半月が過ぎたわけだが、祖国ニッポンで食べた魚の旨さが忘れられない毎日を過ごしている。お金は出すんで食材はワンランク上のものをスーパーで買ってきておくれと細君に頼んだところ、日本酒のアテに食卓に登場したのがこれら。


 金目鯛は一尾3,500円もしたと言って、細君はちょっと興奮気味だった。生姜と砂糖をたっぷり効かせた金目鯛の煮付けが、魚料理の中でいちばん旨いと思う。そして、旬の秋刀魚は目が濁っておらず、新鮮さを物語る。口先がうっすらと黄色みがかっているのは脂が乗っている証拠だと、素人目にも分かる。何よりほんのりと「にがみ」のあるお腹が実に旨い。徳島の友人が送ってくれたすだちを添えて、自然と日本酒が進むこと進むこと。

 そんな幸せな食生活はしかしカイロでは到底望めもしない。実に悲しい。今日は、スーパーで買ってきた鳥のローストを玉ねぎスープにぶち込んで食した。まあこれはこれで食べれなくはないのだけれど、生きていくためだけに食べているってのが嫌になる。海外勤務手当ってのは、日々こういう思いを強いられる代償と考えるようにしているよ。そうでないと精神的にもたないからね。

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