2021年8月6日金曜日

土の時代から風の時代にと言われても。。。

  先日、古い友人が夢に出てきたので、久しぶりにメールしてみた。この友人(女性)は、いわゆる「見える人」。曰く、私の後ろについてくれている守護霊様は主に二人いて、一人は中世の強そうな騎士。西洋のどこの国の方かは分からない。全身に真鍮の鎧を纏っているもんだから、かちゃかちゃという音が聞こえるのだそうだ。で、もう一人は、打って変わって和服のご老人。何も言わず静かに正座をして、優しい眼差しで私を見守っていると。ただ、このご老人の方は、見え方がかなり薄いので、影響力は強くはないのかもしれないという。

 この友人がくれた返信の中に、「土の時代から風の時代へと変わり」というフレーズがあったのだが、あいにく当方そのときにかなり酔っ払って良い気持ちだったので、気にとめることもなくスルーしてしまっていた。でも後になってメールを読み返し、何のことだか解らなかったのでネットで調べてみると、すぐに解った。実に便利な時代だ。

 今時?と多くの方から突っ込まれそうではあるのだが、2020年12月に、それまで約220年続いた「土」の時代が終わり、「風」の時代が始まっていた。なんということだ。もともと西洋占星術などというものは、私の興味から遠く離れているために、関連するニュースすらも目に入らなかったのだろう。ヨーロッパの騎士がついてくれているというのに、うっかりもいいところだ。

 「火」「土」「風」「水」というサイクルの中で、土の時代が象徴する元素は、物質と財産(モノと金)だそうだ。産業革命や資本主義経済がそれを示していると、そして、次なる風の時代はというと、知性、情報と自由な価値観だと言われている。情報社会の中での生き方、働き方といったライフワークバランス、ジェンダーレス。そうした時代の大きな変わり目においてシフターとしての役割を果たしているのが、コロナだと説く人もいる。

 ちょっと気に食わないのは、いろんな人たちが、この時代の変化にどう対応して生きるべきかなどという解説をしていることだ。例えば同性婚やユーチューバーに対して「ああ、もうそういうのもありな時代だよね」と違和感なく思える人は、時代の変化に既に対応する準備ができていると言い、「いいんだけど、ナンだかねぇ」と思う人は、今からでも自分らしい確かな価値観と自由な生き方を考えるべきだと言う。私は明らかに後者なのだが、正直、大きなお世話だと思う。こちとら既に60年近くも土の時代を生きてきちゃってて、人生もう終盤っていうときに価値観を変えろと言われても、そんなに器用じゃない。尤も、定年後どうしようという大きな宿題を、ずっと後回しにしてきている後ろめたさみたいなものがあって、それが自分を意固地にさせているっていう自覚もちょっとはあるので、ことは厄介だ。

 冒頭の友人に、「私が生き霊ストーカーとなってあなたの前に現れるようなことがあったら、優しく塩でも盛ってやってください」と書いた。返事は、「自分に憑いているものは見えない」というものだった。あ、そうなの。

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