2021年8月17日火曜日

嵐の後の静けさ

  日本でも各地で大雨の被害が生じているようですね。自然の脅威にさらされると、その度に人は無力だと思い知らされます。さて、こちらでは連日の猛暑の下、仕事の大嵐に見舞われました。直近の1週間は残業時間を少しでも短縮しようと無駄な抵抗に努めた結果、一日の限られた時間の中に大量の仕事を詰め込みすぎたために激しく気力体力を奪われ、さらに無謀にも前々日にはゴルフを決行。中途半端にハイな状態で突入したいざ本番の二日間では、早朝から徹夜を挟んで翌日深夜まで現場でぶっ通し。59歳のオッサンのHPは完全に使い果たし、もともとMPも体質的にないので自分にホイミをかけることもできず、帰宅後、泥のように眠るしかありませんでした。

 それでも。。。やまない雨はない、明けない夜はないんですね。今、丸一日餌のお預けをくらった猫3匹が喧嘩しながらカリカリを貪る姿を横目に、実に静かで穏やかな朝を迎えています。私の職業観は「給料分はちゃんと働こう」です。今回の仕事で、今年いっぱいはお釣りがくるくらい働いたと思いますから、しばらく気が楽です。

2021年8月6日金曜日

土の時代から風の時代にと言われても。。。

  先日、古い友人が夢に出てきたので、久しぶりにメールしてみた。この友人(女性)は、いわゆる「見える人」。曰く、私の後ろについてくれている守護霊様は主に二人いて、一人は中世の強そうな騎士。西洋のどこの国の方かは分からない。全身に真鍮の鎧を纏っているもんだから、かちゃかちゃという音が聞こえるのだそうだ。で、もう一人は、打って変わって和服のご老人。何も言わず静かに正座をして、優しい眼差しで私を見守っていると。ただ、このご老人の方は、見え方がかなり薄いので、影響力は強くはないのかもしれないという。

 この友人がくれた返信の中に、「土の時代から風の時代へと変わり」というフレーズがあったのだが、あいにく当方そのときにかなり酔っ払って良い気持ちだったので、気にとめることもなくスルーしてしまっていた。でも後になってメールを読み返し、何のことだか解らなかったのでネットで調べてみると、すぐに解った。実に便利な時代だ。

 今時?と多くの方から突っ込まれそうではあるのだが、2020年12月に、それまで約220年続いた「土」の時代が終わり、「風」の時代が始まっていた。なんということだ。もともと西洋占星術などというものは、私の興味から遠く離れているために、関連するニュースすらも目に入らなかったのだろう。ヨーロッパの騎士がついてくれているというのに、うっかりもいいところだ。

 「火」「土」「風」「水」というサイクルの中で、土の時代が象徴する元素は、物質と財産(モノと金)だそうだ。産業革命や資本主義経済がそれを示していると、そして、次なる風の時代はというと、知性、情報と自由な価値観だと言われている。情報社会の中での生き方、働き方といったライフワークバランス、ジェンダーレス。そうした時代の大きな変わり目においてシフターとしての役割を果たしているのが、コロナだと説く人もいる。

 ちょっと気に食わないのは、いろんな人たちが、この時代の変化にどう対応して生きるべきかなどという解説をしていることだ。例えば同性婚やユーチューバーに対して「ああ、もうそういうのもありな時代だよね」と違和感なく思える人は、時代の変化に既に対応する準備ができていると言い、「いいんだけど、ナンだかねぇ」と思う人は、今からでも自分らしい確かな価値観と自由な生き方を考えるべきだと言う。私は明らかに後者なのだが、正直、大きなお世話だと思う。こちとら既に60年近くも土の時代を生きてきちゃってて、人生もう終盤っていうときに価値観を変えろと言われても、そんなに器用じゃない。尤も、定年後どうしようという大きな宿題を、ずっと後回しにしてきている後ろめたさみたいなものがあって、それが自分を意固地にさせているっていう自覚もちょっとはあるので、ことは厄介だ。

 冒頭の友人に、「私が生き霊ストーカーとなってあなたの前に現れるようなことがあったら、優しく塩でも盛ってやってください」と書いた。返事は、「自分に憑いているものは見えない」というものだった。あ、そうなの。

2021年8月2日月曜日

逃げ場のない暑さ

  暑い。連日、暑いのです。さすがエジプト、さすが砂漠、さすがアフリカ。最高気温が40度以上に張り付いています。夜も気温はそれほど下がらず、30度をゆうに超える。断熱材などという建築科学を知らないエジプト人が建てた大理石と煉瓦造りの住宅建物は、それ自体が熱を吸収・保温してくれるようで、まるでナンかピッツァの釜の中にいるようだ。初老のおっさんをこんがり焼いたって美味くなるわけもない。

 そんな折、家のリビング2箇所と台所のエアコンが不調に陥った。せめてもの思いで陽射しの侵入を防ぐためにカーテンを閉め切り、扇風機を回し、それでも足りなければ団扇であおぐ。まだ暑いので冷たい7upを飲む。一瞬の気休めにしかならない。昼飯を作る台所は地獄だ。しかも唐辛子入りのアリオリペペロンチーノにしたもんだから、食べるそばから汗が噴き出す。

 夜は夜とて、地球環境問題を忘却の彼方に吹き飛ばす勢いでエアコンを回し、寝室をギンギンに冷やしてから眠るのだが、1時間後には暑苦しさと寝汗で目を覚ますもんだから、毎日眠りが浅い。かといってエアコンをかけっぱなしで寝ようもんなら、いっぺんで体調不良に陥ってしまう。

 つまり、中東の夏はまさに逃げ場のない暑さから自らの身体をどう守るかという至上命題が、常に優先順位のトップにくる生活なのです。管理人を通じてエアコンの修理技師が来てくれたのが昼過ぎ。運悪く、作業中に2度の停電に見舞われ、無駄に時間が過ぎていく。それでも、冷却媒体のガス補給、フィルターの掃除、排水管の目詰まり修理などを経て、先ほどようやく復旧した。今、リビングのデスクで快適にパソコンに向かっている。設定温度は19度。人口1億のエジプトで私一人がエコな暮らしを目指す意義を見出すことは不可能というものだ。健康第一と親に言われて育ってきたし。