6月に予定されていた新劇場版エヴァンゲリオンの新作公開がコロナのせいで延期になったので、その代わりに過去の3作品「序」「破」「Q」が公式サイトから無料提供されています。とりあえず全部観た。観たことがあるものも含めてじっくり見直し、いろんな人の解説動画なども観てみた。
初老に近いこの歳になってから改めて観るエヴァンゲリオンの世界は、異なるいくつものジャンルの小説を無理くり一冊の本にまとめてしまったような感覚(庵野作品はいつだってそうだが)をもたらせてくれるもので、とても刺激的だ。
アニメと聞いただけで拒絶反応を示す人たちが世の中に一定数いることは確かだろう。大人が漫画なんてと言う人とほぼ同じ。でも、正直、食わず嫌いの意地を張って、人生損しているなあと思うのです。知りもしないで無闇に人を批判するのではなく、良いと言われている作品を一度でも観てから言えば良いのにと。
さて、下手っぴプラモデラーの端くれである私には、もともとオタク要素が多少なりとも備わっているのだが、それでもこれまでの人生で、いわゆるガンプラ系に関心を寄せることはなかった。鉄人28号、ジャイアントロボ、マジンガーZ…幼少の頃から様々なロボット・キャラを見て育ってきたものの、ガンダムが私の琴線に触れることはなかった。
そんな私が、エヴァを観た結果、これを無性に作ってみたくなった。
言わずと知れた碇シンジくんの初号機。
バンダイのリアルグレード、税込み4,950円。輸送台やATフィールドを付属するDXキットだと7,150円。カッコいい。欲しい。老眼に鞭打って作ってみたい。だが買えない。流石にAMAZONでもエジプトまでは配達してくれない。国際EMS便も、エジプト向けはサービスを停止中だ。飛行機が止まっているので日本に帰ることもできないし、日本から来る人もいないので、誰に頼むこともできない。やり場のない欲求は膨らむばかりなのです。
ところでバンダイさん、これってシリーズ化するんですか?この先、綾波レイのゼロ号機やアスカの2号機も発売されたりするんですか?もしそうだとしたら、私はどうやって生きていけば良いと言うのですか?
2020年4月29日水曜日
2020年4月28日火曜日
未確認飛行物体が未確認なものであったとの結論
米国防総省(ペンタゴン)が、UFO映像を公開したというニュース。映像はいずれも過去に米海軍のパイロットにより撮影されたもので、部内でさんざ調査を行ったものの、正体は判明せず、未確認な物体であるとの結論に至ったとか。
UFOは実はUFOでしたという、頭がおかしくなりそうなレトリックですが、未確認の物体が実際に飛行していた事実は否定していないという意味では、UFOはいるんです。
そして、素晴らしいのは、このニュースを受けた日本の河野太郎防衛大臣の発言。「自衛隊のパイロットは、今までUFOに遭遇したことは無いようだが、万が一、遭遇した時の手順をしっかり定めたい。」
まず、「無いようだが」と、遭遇の事実関係については伝聞調の表現を用いて、ふわっとお茶を濁しています。そして、「しっかり」定めたいとし、明文規定化に並々ならぬ決意を表しています。河野大臣は、間違いなく映画シンゴジラを観たのでしょう。つまり、UFO遭遇とその対応手順が、いわゆる防衛出動にあたるかどうかを、予めしっかり決めておかねばならん、映画のように総理が判断に窮するようなことがないようにと、そういう意味なのだろうと勝手に解釈し、テレワーク中に独りで盛り上がっているわけです。
なぜなら、地球人よりも遥かに進んだ知能と技術を間違いなく持つであろう生命体が、侵略以外の目的でわざわざ地球に飛来するとは到底思えないからだ。私のようなアホなUFOファンが、未知との遭遇みたいなファンタジーを夢見るのは自由だが、防衛大臣ともなればそうであってはならない。人類の存亡を脅かす未知なる侵略者に対しては敢然とこれに立ち向かい、基本、迎撃を前提とした手順を定めて欲しい。例えその見返りとして100倍返しの逆襲を被ることになったとしてもだ。ああ、ロマンだなぁ。
UFOは実はUFOでしたという、頭がおかしくなりそうなレトリックですが、未確認の物体が実際に飛行していた事実は否定していないという意味では、UFOはいるんです。
そして、素晴らしいのは、このニュースを受けた日本の河野太郎防衛大臣の発言。「自衛隊のパイロットは、今までUFOに遭遇したことは無いようだが、万が一、遭遇した時の手順をしっかり定めたい。」
まず、「無いようだが」と、遭遇の事実関係については伝聞調の表現を用いて、ふわっとお茶を濁しています。そして、「しっかり」定めたいとし、明文規定化に並々ならぬ決意を表しています。河野大臣は、間違いなく映画シンゴジラを観たのでしょう。つまり、UFO遭遇とその対応手順が、いわゆる防衛出動にあたるかどうかを、予めしっかり決めておかねばならん、映画のように総理が判断に窮するようなことがないようにと、そういう意味なのだろうと勝手に解釈し、テレワーク中に独りで盛り上がっているわけです。
なぜなら、地球人よりも遥かに進んだ知能と技術を間違いなく持つであろう生命体が、侵略以外の目的でわざわざ地球に飛来するとは到底思えないからだ。私のようなアホなUFOファンが、未知との遭遇みたいなファンタジーを夢見るのは自由だが、防衛大臣ともなればそうであってはならない。人類の存亡を脅かす未知なる侵略者に対しては敢然とこれに立ち向かい、基本、迎撃を前提とした手順を定めて欲しい。例えその見返りとして100倍返しの逆襲を被ることになったとしてもだ。ああ、ロマンだなぁ。
2020年4月24日金曜日
ラマダンの精神(コロナで人の批判はやめよう)
昨23日の日没から、ラマダンが始まりました。ヒジュラ暦で9月を意味するラマダーンに、コーランが預言者ムハンマドに啓示されたことから、ムスリム(イスラム教徒)にとってラマダンは「聖なる月」とされています。このひと月の間、ムスリムたちは日の出から日没にかけて一切の飲食を断つことによって、空腹や自己犠牲といった、ムハンマドが自身の故郷であるメッカで迫害を受けメディナに移動した厳しい道中を追体験し、飢えた人や平等への共感・施しの精神を育むとされています。また、断食中は飲食を断つだけではなく、喧嘩や悪口や闘争などの忌避されるべきことや、喫煙や性交渉などの欲も断つことにより、自身を清めて信仰心を強めると教えられています。
日本の状況を外からネットやテレビで見ていると、政治や個人に対する誹謗中傷にも似た非難や批判ばかりが溢れているように見えて、とても悲しくなります。今は誰もが感染拡大の防止やお互いの心身の健康を思いやるべき時なのに、「こんなことする奴はバカだ」「何も解っちゃいない」などの攻撃的なフレーズが無数に飛び交っています。やることなすこと互いにダメ出しし合っている、傷つけ合っているみたいに見えるのです。
あらゆる事業や商売が滞り、収入が減り、行動が制限された生活が続く中で、解消しようのないフラストや生活不安が溜まる一方です。イライラするのは誰もが同じです。肉体的にも精神的にも極めて厳しい状況を全ての人が平等に体験・共感しているわけですから、言ってみればラマダンのようなものです。
コロナ感染者数が4千人に迫るエジプトでは、ラマダンにおいてもモスクでの礼拝を禁止し、夜間外出禁止を継続して、日々の断食明けの食事(イフタール)は自宅でと政府は促しています。政府の指導者もまた、同じムスリムなのです。苦渋の決定でしょう。
「明けない夜はない」というのは、シェイクスピアのマクベスに出てくる台詞、「止まない雨はない」は誰が言ったのだったか。ありふれた言葉だけれど、前を向くことを促してくれるこんな言葉は信じたいと思います。
2020年4月14日火曜日
最後までエジプトに残ります
テレワークが始まって3週目、とはいえ無闇に外出するわけにもいかず、かといって自宅でできる仕事は限られているので、時間を持て余す毎日が続いています。
毎朝の日課は検温から。もともと体温が低いのですが、念には念を入れて何度測っても35度台しかありません。感染から逃れて健康に暮らしていけている。これだけでもありがたい。
今も海外で生活し、母国に帰れずにいる日本人がたくさんいます。空港閉鎖・航空便の運行停止や、外出禁止命令など、帰りたくても身動きが取れない状況に直面しているのです。カイロでは明後日、100人を超える日本人を乗せた臨時フライトが、閉鎖中のカイロ空港を飛び立ちます。ロンドンを経由して一時帰国する人たちです。日本大使館と日本人会が、民間航空会社の臨時便を手配してくれました。
それでも、仕事が管理部門なので従業員を見放すことができない、工場を止められない、帰っても首都圏に滞在先がない、東京から地方の自宅までへの移動手段がない、子供の学校の問題、自宅には高齢の親がいる。。。様々な事情を抱えて、日本へ帰らない選択をした人も少なくありません。
一方で、無理を押してでも帰る手段があるのなら帰ったほうが良いというのも一つの英断です。最終的に「死ぬならどこで死にたいか」という価値観は、誰にも否定できるものではありません。
私は仕事の性質上、日本政府から危険度レベル4指定が出され退避勧告となった際に、ようやく最後に脱出するチャンスを探ることになります。これもまた運命、というか、巡り合わせなのでしょう。
毎朝の日課は検温から。もともと体温が低いのですが、念には念を入れて何度測っても35度台しかありません。感染から逃れて健康に暮らしていけている。これだけでもありがたい。
今も海外で生活し、母国に帰れずにいる日本人がたくさんいます。空港閉鎖・航空便の運行停止や、外出禁止命令など、帰りたくても身動きが取れない状況に直面しているのです。カイロでは明後日、100人を超える日本人を乗せた臨時フライトが、閉鎖中のカイロ空港を飛び立ちます。ロンドンを経由して一時帰国する人たちです。日本大使館と日本人会が、民間航空会社の臨時便を手配してくれました。
それでも、仕事が管理部門なので従業員を見放すことができない、工場を止められない、帰っても首都圏に滞在先がない、東京から地方の自宅までへの移動手段がない、子供の学校の問題、自宅には高齢の親がいる。。。様々な事情を抱えて、日本へ帰らない選択をした人も少なくありません。
一方で、無理を押してでも帰る手段があるのなら帰ったほうが良いというのも一つの英断です。最終的に「死ぬならどこで死にたいか」という価値観は、誰にも否定できるものではありません。
私は仕事の性質上、日本政府から危険度レベル4指定が出され退避勧告となった際に、ようやく最後に脱出するチャンスを探ることになります。これもまた運命、というか、巡り合わせなのでしょう。
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