随分長いこと、さぼってしまいました。
日本の大型連休とは関係なくカイロで淡々とした毎日を送る中、
ようやく配達された引っ越し荷物をほどき、真っ先にゴルフを再開しました。
約2年ぶりとなるラウンドは、家から車で30分ほどのドリームランドという名前が素晴らしいゴルフ場。グリーン・フィは、練習ボールひと籠と電動カート代を含めて約2500円。安い。
初夏のこの時期、コースのあちこちで木々が花を咲かせ、実にきれいです。とくに、過去のアフリカ勤務を瞬時に思い出させてくれたのが、薄紫の花を枝いっぱいに咲かせるジャカランダ。青い空と緑の芝に、この紫色が鮮やかに映えます。
肝心のプレイの方も、たまたまでしょうがまるでブランクがなかったかのようなデキで、大満足。日頃パソコン画面の見過ぎでさんざん痛めつけられた目の保養にもなりました。
ところで、エジプトでゴルフって、砂漠なんじゃないの?と素朴な疑問を持つ方も多いでしょう。私もそうでした。どっこい、フェアウェイもグリーンもちゃんと芝が整備されていて、立派なもんです。違いといえば、いわゆるラフというのはほとんどなくて、その代わりに「土漠」と呼ばれるむき出しのベアグラウンドがフェアウェイ両サイドの木立ちの足下に広がっています。
それと、ラウンドは例外なく電動カート。夏場は40度を超える暑さの中でのプレイですから、カートなしでは干からびてしまいます。もちろん帽子着用、凍らせた1リットルのペットボトルも不可欠です。単身赴任、原則スケジュールなしの暮らしですから、これから毎週末せっせとゴルフに通って、真っ黒に日焼けすることになるのでしょう。
そういえば、エジプト人のプロゴルファーって、聞いたことがなかったな。いるのか、そもそも。そんなことがふと気になったので、調べてみました。
いました。下の写真のお嬢さん、2007年にLPGAのプロになったNaela El Attarさんが、実はエジプト人として史上初のツアープロなんだとか。現在は母国に戻って、ジュニアの育成に力を注いでいるそうです。
最後に、エジプトとゴルフというお題で、第一次大戦期の英国の首相デービッド・ロイド・ジョージ氏が残した科白をご紹介しましょう。
曰く、
「私が最も尊敬するゴルファーは、誰あろうエジプトのスフィンクスだ。2千年になんなんとする間、バンカーに居ながら、泣き言ひとつ言わんじゃないか。」
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