良く晴れた日曜日、ローマ市内にあるカラカラ浴場(terme di caracalla)を散歩してきました。正確にはカラカッラと発音するのでしょう。
古代ローマ時代の紀元216年くらいに建造されたこの大衆浴場、日本でいうところのスーパー銭湯のようなものですが、何せとにかく規模がデカい。夏になると、ここでオペラが上演されます。
それにしても、ローマ市内にはコロッセオだのフォロ・ロマーノだのといった古代ローマの巨大な遺跡が無数に点在する訳ですけど、それらは掘り起こされた一部に過ぎません。言ってみれば、地面の下には2000年前の古代ローマの都市がそのまま眠っているというのに、平気でその上に街を作ってしまったのですから、どういう神経なのか、にわかに信じられません。
建物はすべて焼き煉瓦をセメントで積み上げた構造。ただし、湯船の床には細かなタイルのモザイクが敷き詰められており、壁には大理石の装飾がふんだんに施されていたそうです。もっとも、大理石やタイルなどの多くは、その後の時代に建造された教会などの建物に転用されてしまったことから、今では僅かにその名残が伺える程度しかありません。
ポカポカ陽気の日曜日の午後、今日はなぜか入場無料だった割には、観光客の数も少なく、敷地内の庭園でのんびりとした時間を過ごす贅沢を満喫しましたとさ。
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