2011年4月11日月曜日

宗教とか国家とか

 日本でも報じられているのでご存知の方も多いのではないか。イスラム教の女性が顔や全身を覆い隠すブルカなどの着用を禁じる法律が、ここフランスで施行されました。  議会が法案を可決したときから、やれ信仰の自由を法で律するのはおかしいだとか、いやいや自爆テロなどの犯罪防止のためだとか、女性に対する服従を強いる差別の象徴だとか、様々な議論がなされています。パリ市内には数か所の中国人街と共に、数か所のイスラム人街があって、足を踏み入れればそこはフランスとは思えないような地区なのです。だからといって、フランスは信仰の自由を制限することはしていないばかりか、国の予算を投じてモスクを建設したりしている事実もあります。  オヂさんは、無宗教ですので、キリスト教にもイスラム教にも仏教にもくみすることはしたくありません。他方、世界の情勢、特に紛争地域や紛争の元になっている原因は、多かれ少なかれ宗教と密接な関係があることは誰も否定できないでしょう。太古の昔から宗教は争いの元なのです。  フランス政府の真の狙いが、男女平等にあろうと、テロ防止にあろうと構わないけど、オヂさんの見方は、ある国が、「宗教」という、日本ではとかく誤魔化しがちな問題に真っ正面から向き合って、一つの意思を決定したそのこと自体は、ある意味とても潔くて、毅然としていて良いじゃないかと、オヂさんは評価したいと思うのです。

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