2011年3月31日木曜日

カフェ・レーサー達からの支援の声




 カフェ・レーサーの聖地Ace Cafe Londonから届いた31日付けメルマガを紹介します。

河口湖でのイベント中止は残念ですが、あのガヤガヤしたカフェに集まるオッサン達の日本人を思いやる気持ちが嬉しかったので。


Ace Cafe London & Moto Navi Event in Japan


As a consequence of the devastating and catastrophic events that

have recently unfolded in Japan. it is with regret and much sadness

that we must advise that the forthcoming and eagerly awaited Ace

Cafe London and Moto Navi 10th anniversary event, "Ride to the

Music!" to have been held on Saturday 30th April at the Stellar

Theatre, Lake Kawaguchi, Japan, has had to be cancelled.


Our hearts go out all in Japan at this most difficult and shocking

time, and our thoughts are with the people of Japan whose

discipline, deermination and dignity, in the face of such horror and

adversity, is an example to us all.


On behalf of Ace Cafe London and our visitors, our sympathy and

condolences have been passed on to all concerned and to draw

attention to the below links.




www.redcross.org .uk/japantsunami

2011年3月30日水曜日

年度末、自粛、別離そして風邪

 毎年のことですが、仕事に急き立てられる年度末を迎えています。やり残しや漏れが本当にないのか、そればかり考えながら過ごすのですが、かといって考えてばかりで手を動かさなければ目の前の仕事が一向に片付かない。時間がない、巻き戻せない時間が残酷なばかりに過ぎていく、というジレンマは、いつまでたっても慣れるものではありません。  明日への希望を失い避難所での生活に苦しむ人々、寝ずに対応にあたる人々のことを思わない日はありません。他方で、様々な分野で自粛ムードが広がる中、あの発言は軽率だとか、逆に自粛しすぎることで経済の沈滞を招くべきでないとか、様々な価値観がぶつかり合っています。心配しているという1点では誰もが同じ思いを共有しているはずなのに。  オヂさんの意見は、それが例えスポーツであれ芸能であれ、職業である以上は、プロとして目の前の仕事に懸命に取り組み、目の前の生活をきちんと生きる、それしかないのだろうと思っています。その上で、個人や団体として何ができるのだろうかと、真摯に考える。結果として例え具体的な行動が伴わなくても、元気な人々がそういう気持ちを共有すること、その気持ちを被災者たちに向けて発信することに意味があるのではないかと思います。被災者たちにとって最も恐ろしいのは、関心が薄れること、忘れられることではないでしょうか。あの有名人が何億円もの義援金を出したというのに、こちらの有名人はまだ出していない、などという報道を見ると、さもしい気がしてなりません。  オヂさんにとってかなり大切な人が、10年暮らしたというパリを間もなく離れて日本へ帰ってしまうことになりました。3年おきに転勤があり得るこの仕事に就いた時以来、これまで幾度となく出会いと別れを繰り返してきました。別れには勿論寂しさがつきまとうものですが、新たな出会いがあればこそ、寂しい気持ちを上書きすることが出来てきたのも事実です。でも、そうした経験をもってしても、今回の別離は、少々堪えています。  三寒四温という言葉どおり、ポカポカ陽気の翌日にかなり冷え込んだりしているせいか、うかつにも風邪をひいてしまいました。このように、いろんな形でダメージを受け、守備力が弱まっています。ホイミくらいじゃ間に合いません。そういえば、ホイミって、イホミ(休み)をもじったもんだと聞いたことがあります。オヂさんも、休息を必要としているということなのでしょうか。

2011年3月27日日曜日

Tour de Eiffel

 おなじみのエッフェル塔。夜になると、毎時5分間、時報と共に花火のようにキラキラと瞬くイルミネーションが、パリ市民を楽しませてくれています。  先週木曜日夕刻、通算で4回目となるエッフェル塔の爆破予告があり、塔付近に居合わせた観光客や市民4,000人が警察により一斉退避させられました。爆破は起こらず、8時には解除されたものの、とんだ迷惑です。 過去3回の爆破予告については、犯人が逮捕されています。犯人は精神に障害のある人物だとか。じゃあ今回は? 騒ぎを起こして密かに楽しむ愉快犯だとすれば、とんでもないことです。おおかた今回も悪戯だろうと予想は出来ても、もとよりテロリストから天敵視されているフランスですから、警察も、リアル版イソップ物語にならぬよう、その都度真剣に対応しないわけにはいきません。  春まっ盛りを迎え、本当に大勢の人たちが世界中から集まる観光シーズンを迎えます。その上、今年はフランスがサミットの議長国。何事もないことを切に祈っています。

2011年3月23日水曜日

Salon de l'Auto Geneve 2011

 今年のジュネーブ・モーターショウ(フランス語ではタイトルのとおり)は、話題性に富んだ出品がほとんどなかったような気がします。ま、そんなことはさて置いて、オヂさんの独断と偏見で選ぶ2011年ジュネーブ・ショウのNo.1ホステスが決定しました。
 マスカラの効いたメイクが、パッと見やや強めの印象を与えますが、お顔をよ~く拝見しますと、なかなか可愛らしい顔立ちのお嬢さん。大多数のおネェさんたちがシックなドレスをまとっている中、ベルトーネのつなぎが更にキュートです。
 春分の日を境にポカポカ陽気の続くヨーロッパですが、こんなお嬢さんなら、お天気の良い週末に、河原でミニモトクロスを転がしたり、ゴーカート場で競争したりして一緒に遊んでくれそうです。

2011年3月20日日曜日

Z1300 Godier Genoud(21)

 東北の大震災以降、模型工作を自粛していたということではないのですが、被災者の状況を思うと、気持ちがなかなかそちらに向かなかったのは確かです。
 ようやく昨晩くらいから、再開しました。
 集合部より後ろのエキパイです。エンジン下からセンタースタンドをかいくぐるように右側に逃がすよう、曲げ加工を施すのですが、9mm径のプラパイプ、ライターで炙ってみると、あわれぐにゃぐにゃになってしまいました。

 仕方がないので、5分割。プラパイプを斜めにカットし、辻褄合わせしながら繋いでいくのは、思ったよりも容易ではありませんでした。画像は、採用に至らなかった試作1号です。もう少し曲げ角度を緩やかにしたものを、後で作り直しています。

 サイレンサーのステーです。
 フレームにステー本体を直接取り付けるべく、1mmプラ板を3か所で曲げ加工。その後、軽め穴を開け、ナットの部分には輪切りにしたプラパイプをソケット状にあしらいました。内部には、プラ製の六角ナットを埋め込んで、予め1mm径の穴を開けておきます。
 サイレンサーのハンガーは、強度と質感を考慮して、0.5mmアルミ板を切り出しました。案の定、塗装では決して出せない金属の質感がgoodです。アルミ板の両端に穴を開け、1mm径のプラ棒を差し込み、両端を炙ってステー本体にリベット止めします。この方法なら、何度も付けたり外したりできるので、便利です。
 マフラー後半ユニットを、車体に仮組みしてみました。エキパイのカーブがやや不自然なので、エポパテを盛りつけて、修正する必要があるようです。それ以外は、長さ、跳ね上がり具合、サイレンサーの大きさなど、まあこんなもんでしょうか。

2011年3月16日水曜日

がんばれ日本(3)

 昨日も今日も、Yahoo! Franceの検索キーワード第1位は「Fukushima」です。世界の関心は、地震・津波による被害そのものから、原発事故が日本在住の自国民や周辺諸国に対して及ぼしかねない影響の方に、完全に移行しています。

 長く海外生活をしていますと、ある時期ある国で知り合った友人知人が、その後様々な理由で他の国々に移動していく結果、世界中に知人の輪が広がります。今日までに、欧州諸国だけでなく、オーストラリア、インドネシア、ベトナム、カナダなどの友人たちとの間で、お互いの親族の無事を確認し合いました。しかし、無事だった親族も、被ばくという第2の恐怖にさらされる事態に陥らないことを、切に願う他ありません。

 今日、多くの国際機関で加盟国代表による黙祷が捧げられ、また、世界中の日本大使館では、半旗を掲揚し、弔問記帳の受付を開始したと報じられています。オヂさんも、せめて記帳だけはしてこようと思います。悲しみを乗り越えて、がんばれ日本。

2011年3月14日月曜日

がんばれ日本(2)

 報道でご覧になった方も多いのではないでしょうか。13日付け英インデペンデント紙が一面ぶち抜きで「がんばれ、日本。がんばれ、東北」のメッセージを発信。フランスでも連日、TVやネットが熱心に報じ続けています。海外生活も20年を数えるオヂさんですが、これほど強く「がんばれ日本、がんばれ日本人」と心に念じたことは、過去にありませんでした。

 そして今日は、フランスの某大手銀行から、「弊行の多くの顧客様から、義援金の申し出があるのですが、どうしたらよいのですか」という問い合わせが勤め先にもありました。諸外国からの支援の申し出は連日報じられているとおりですが、市民レベルでもこうした声が次々に上がるのは、海外に暮らす日本人の一人として、世界中の人たちから手を差しのべ合う友人として認められている証左だなぁと、心強い思いと、何か安堵にもにた感を覚えました。

2011年3月12日土曜日

頑張れ日本

 11日の大地震発生以来、固唾をのんで日本のニュースを見守っています。
 衛星日本語TV、ustreamなどのネット情報をオンタイムで見ることができる時代、遠くparisにいても、距離感は感じません。
 道行く人やスーパーなどで、ニュースを見たフランス人たちが、心配して声をかけてくれます。
 被災された方々、救助を待つ方々、それを支援する方々、こちらからは何もできませんが、とにかく頑張ってください。政府当局も含めて、みんな頑張ってください。

2011年3月10日木曜日

2CV復活?

 毎度おなじみのYahoo! Franceから、"2CVが復活?”という気になる記事をご紹介します。
 低燃費でCo2排出量の少ないコンパクト車戦略の一環として、PSAが2013年に2CVの後継車を世に送り出すとする記事を、8日のトリビューン紙が報じたという内容。
 母国フランスでも、現役で走っている2CVを街で見かけることは、ほとんどなくなってしまった現在、このニュースは、旧車をレストアして良好に維持する財力を持たないオヂさんにとって、誠に喜ばしい。2013年にまだparisにいる保証は全くありませんが、期待するだけならタダですから、期待して待つことにしましょう。
 そういえば、最近の車では、Fiat Quboが気になっています。後ろから見ると、その名の通り真四角で可愛らしいです。

2011年3月7日月曜日

次作予告(学名:手長猿)

 突然ですが、次に手掛ける作品と心に決めたキットの紹介です。


 1/6 ホンダ・マグナ。
 カブ系4スト・エンジンですから、モンキーの兄弟と言って良い。ところがホンダさんは、モンキー、ゴリラ、エイプを猿3兄弟と銘打っています。実はこれには以前から納得がいかないのです。ご存知のとおり、エイプはXE、CB系統のエンジンです。分類上、猿の仲間ではないはずです。むしろ、ダックスやシャリーの方が、猿の血縁関係になければおかしい。


 てなことで、猿の仲間にも加えてもらえず、名前もスタイルも中途半端なアメリカン・マッチョから、猿らしい、ユニークで、こじゃれたカスタムを目指すことにしましょう。ご覧のとおり、ホイールベースもホイールも随分と大きいので、製作過程のラベル名は、「手長猿いじり」とします。やったー。単気筒万歳。キャブレターもマフラーも一つだけ。いじり倒すぞ~。

 Godier Genoudを作っている最中も、この手長猿をどう料理しようかと、そればかり考えている今日この頃です。実は、家に持って帰れないから会社のキャビネの上に積んであるストックの一つだったりもします。

2011年3月6日日曜日

Printemps

 日曜日、抜けるような青空と、本当に穏やかな陽射しがParisの街を優しく包んでくれました。
 春の到来を告げる花というと、日本では桜がすぐに連想されますが、欧州ではどうでしょう。オヂさん的には、やはりチューリップでしょう。特に、オランダのそれは素晴らしい。毎年4月30日の女王誕生日に向けて、神様が天から色とりどりの絵の具を振りまいたように大地を染めるチューリップ畑、アムステルダム郊外のリッセやハーレムという村で、それを初めて目の当たりにしたのは、もうかれこれ四半世紀前のことです。以来、繰り返し、4月になるとオランダに行けないかと画策せざるを得ないのです。

 さて、画像は、パンジー。早いものは11月頃から咲き始めるので、すっかり冬の花と思われがちですが、実は立派な春の花なのでした。開花の期間が長いことから、欧州の冬の間、花が途絶えて寒々とした街の端々を、孤軍奮闘してくれるパンジーは、もっと評価されて良いと思うんだけどなぁ。

2011年3月5日土曜日

Z1300 Godier Genoud(20)

 6 in 1マフラーの前半部分の調整に、おおよその目処が立ちました。
 仮組のし易さを考慮して、集合部分をエンジンの底に先に止めてから、エキパイを途中で切断したり、延長したり、曲げたり、パテ盛りしたりして、なんとか辻褄を合わせてみましたが、特に並んだエキパイの曲がり具合がバラバラにならないようにするのは、かなり難しい。もうこれで妥協したいなぁ。でも、見せ場だからなぁ。
 とりあえず、この後、荒れた表面を覆うようにサフをたっぷり吹いてみて、様子を見ることにしましょう。

2011年3月1日火曜日

ジュネーブ(回想)

 ジュネーブ・モーターショウが始まったというニュースが流れると、5年暮らした懐かしい景色が思い浮かびます。思い入れのある街なので、今日は少しだけ街のPRをすることにしましょう。

 ジュラ山脈(ジュラシック・パークで有名なジュラ紀の地層)を背にして、レマン湖沿いには一流ホテルが立ち並び、湖畔にはどの季節にも観光客が穏やかな時間を過ごしています。湖の向こう遠くモンブランを臨む方角には、街のシンボルであるジェドー(大噴水)が上がり、自然とカメラを向けさせます。
 湖にかかるモンブラン・ブリッジを空港側から向こう岸へ渡ると、旧市街です。老舗ブランドのブティックと時計店がずらりと軒を連ねます。石畳の坂を登っていくと、教会から街を見下ろす景色が広がります。湖沿いを小1時間も走れば、ミネラル・ウォータで有名なエヴィアンです。

 ジュネーブからローザンヌ方向へ高速を40分ほど走ると、丘陵の斜面に葡萄畑が広がります。世界遺産にも登録されたラ・ボーという村では、つづら折りの坂道を登ってみるのもいいでしょう。ここで採れるシャルドネなどの白ワインは、口当たりもすっきりとして飲み易く、日本へはほとんど輸出されていないこともあって、お土産にもお勧めです。
 観光のシーズンは、やはり春から秋まで。モーターショウの時期と、8月1日のジュネーブ祭の時期は、ホテルがとれなくなるので、要注意です。
 折角なのでジュネーブだけではちょっと勿体ないという向きには、車を借りて1時間ちょっとのシャモニー(モンブラン)、2時間半ほどのインターラーケン、グリンデルワルド、3時間もあればマッターホルンで有名なツェルマットや、アルプスの少女ハイジの村マイエンフェルドあたりも射程圏内です。
 南へ向かうなら、リヨンまで2時間、ブルゴーニュまで2時間半、5時間も走れば法王ゆかりの街アヴィニョンや、ゴッホの跳ね橋で有名なアルル、もうここまで来れば、地中海はすぐそこです。