2022年11月28日月曜日

カリフォルニア・ワイナリー・ツアーなかなかに素敵

  LAから北へ約150マイル、途中、事故で少し渋滞する区間があったものの、海風のあたる斜面にはほとんど木が生えていない丘陵地帯を縫うように高速を3時間ほど走った先にある小さな街Santa Maria、その郊外の丘の上にあるのがPresqu'ile Winery。

 一面の畑に行儀良く整列した葡萄の木々、青い葉は既に黄色から枯れ葉色へと変色し、広大な土地を秋色に染めているのでした。

 ネットで予約していた時刻と名前を告げると、試飲用のグラスとメニューを渡され、ウェルカム・ドリンク代わりのスパークリング・ワインを注いでくれました。眼下のワイン畑を一望できるゆったりしたテラス席に腰を下ろすと、テーブル担当の女性ソムリエが「さあ、ソファに深く腰を下ろして、この素晴らしい天気とワインを楽しんでくださいね」と。

 まな板のような皿の上には、敷地内の菜園に自生する何種類ものハーブをふんだんに使ったサラダ、チーズ、柔らかく煮た肉、パンなどが盛り付けられている。改めてスパークリングから始まり、シャルドネを中心とする白、ピノノワールやシラーなどの赤、トータル7、8種類のワインが順番にサーブされる。雄大な景色の中で時間をかけてワインとつまみを楽しむ。絶好の天気とも相俟って、この上ない午後になった。なるほどこれがカリフォルニア・ワイナリーの醍醐味ってやつなのね。なかなかエエじゃないか。



2022年11月23日水曜日

Thanksgiving Dayって言うけどさ

 明後日11/24は、Thanksgiving Dayの祝日。ていうか、世の中はそこから4連休です。よく聞くけど、Thanksgivingって、何を祝う日なの?

 1620年、メイフラワー号に乗って新大陸に渡ってきた最初の移住者(ピルグリム)たちが食べ物がなく苦しんでいたところを、ネイティブアメリカンたちが助けてくれた。でも、その翌年には大豊作に恵まれ、収穫をもたらしてくれた神に感謝してお祝いしたところがThanksgivingの始まりなんだとか。

 この日、アメリカ人の多くは家族で七面鳥などのご馳走を食べながら家で過ごすんだそうだ。休みのお店も多いしね。きっと街は閑散とするんだろう。

 で、翌日がブラック・フライデー。ほとんどのお店がバーゲンセールで、不要在庫を一掃するもんだから、前日とは打って変わって、モールなどは買い物客でごった返すみたい。
 我が家は、そんなセールには目もくれず、LAから3、4時間ほど車で北に走り、ワイナリーでテイスティングなどを楽しむ小旅行かな。

2022年11月13日日曜日

B級と侮るなかれLA郊外の観光地2選

 昨日11/11は、ベテランズ・デイ(Veteran's Day:退役軍人の日)の祝日ということで、せっかくなのでこの3連休はLA郊外の日本では余り知られていない観光地にドライブしたのでした。

 連休初日はLAから海岸線を北に約200マイル、日帰りドライブとしてはたっぷりと距離があるんですが、同僚のご夫妻から朝イチの電話で「美味しい牡蠣を食べに行きませんか」というお誘いを断る理由もなく、行ったのがMorro Rock。山が海底に沈み、山頂だけが残ったとされる何とも不思議な島。江ノ島やモン・サン・ミシェルを思い出させてくれるビジュアルですが、陸にはアザラシ、浅瀬にはラッコがお腹を上にして浮かんでいます。そして、お目当ての牡蠣を、控えめにひとりあたり半ダースずつ。小振りながらもこれが実に美味しい。食べにくる価値ありです。


 そして今日は、LAから北へ約30マイルとこちらは近場ながらも砂漠のハゲ山が連なるシエラペローナという地域にあるVasquez Rocks。「堆積層とその後の地震による隆起の結果形成された岩」というよく判らない説明はともかくも、ミルフィーユのように重なり合った大岩が高くそびえ立つところを、勇気の分だけ登っていくことができます。還暦のオヤジですから、すぐに足がすくむっていうか、タマヒュンになってしまって。。。若い子たちがひょいひょいと登って行くのを見ているだけで怖くてダメです。何と言っても座右の銘は「無理をしない」ですから。


2022年11月1日火曜日

ベンツたんったら金食い虫さん💕

  先日、帰宅途中の信号待ちで、我が通勤快速メルセデスC250号のボンネットの隙間から、白っぽい煙だか水蒸気だかが出てきて、ガチで焦った。家まであと数分というところだったので、ままよとそのまま走った。家に着いてボンネットを開ける。そこはかとなくプラスチックの焦げたような匂いがするものの、煙は既に止まっていて、煤けてるわけでもないし、一体どこから出ていたのかすら判らない。そういえば2、3日前からインパネの表示部にクーラント液のレベルをチェックしてくださいとかいう謎の警告表示が出ていたっけ。それと関係あるのだろうか。

 ネットで家の近所にメルセデスのガレージを探してみる。無論、目ん玉が飛び出るような金額を請求される正規ディーラーなどではなく、ベンツ修理を得意とする個人経営のガレージだ。評判の良いところを見つけたので、翌朝一番で凸してみた。ノーアポだ。整備工と思しきおっちゃんに声をかけて症状を訴える。おもむろにボンネットを開けて、シリンダーヘッドのカバーを外すと、黒っぽいパイプに生じた亀裂から、シューシューと小さな音を立てて水蒸気が上がっていた。「ほれ、クーラントパイプが劣化してそこから水が漏れてるのよ。これ、この型のベンツあるあるな。」だと。パーツは今日中にも入るから、ひと晩置いてきなと。「修理代の見積もりが出たら、うちの社長が電話すっから」と言うんで、置いてきた。果たして夕方に電話があり「なんだかんだで420ドルでいいや」と。円安直撃で今のレートだと6万円オーバー。とは言っても、放っておけるはずもなく断るオプションはないわけで、涙ながらにそれで頼むわと。しょぼくれる私を見かねたのか。インディケーターでサインが出ていたタイヤの空気圧チェックと、切れた電灯類の交換は、込み込みでやってくれた。ありがてえ。

 社長曰く「そんなことより、タイミングチェーンが伸びて緩んでるよ。時々ガラガラ音がするでしょ(確かに)。もう14万マイル走ってるからね、ユニット交換だな(マ?)。うーん、ま、2,400ドルポッキリでやってあげるよ。え?テンショナー?無理無理、そんなんじゃ誤魔化せないよ、ははは」だと。ほうほうの体で「今日のところは遠慮しときます(35万円とか冗談キツイ)」と答えるのが精一杯でした。

 手痛い出費のことを忘れるためにも、直ったベンツ号で近所のビアホールへ。ガーリック・フライドポテトをつまみに、ホップの苦みを効かせたIPA生ビールをやっつける。壁のTV ではSF49ナーズ対LAラムズという好カード。うん、良い日曜日の午後だ。