2020年8月28日金曜日

メッシくん、思いとどまってあげて(別にファンじゃないけど)

  FCバルセロナのメッシ退団・移籍かというニュースで連日大賑わいだ。先週は欧州CLの準決勝、決勝で持ちきりだったわけで、エジプトに来て随分と薄れてしまったサッカー熱が、またぞろ振り返してきて、ちょっと興奮気味。

 生涯ローマニスタを誓った私としては、バルサがどうなろうと実は構わない。だけど、今から約3年ほど前、ASローマの顔であり魂であったトッティが、就任したばかりのアメリカ人フロントから追い出される形で退団した遺恨が今なお消えない。あの時、どれだけのローマニスタたちが涙したことだろうか。

 それ故、今回のメッシの件も、もし自分がバルサのサポーターだったらと思うと、人ごとながらも、いてもたってもいられない気持ちになるのです。コロナどころじゃないだろう。個人的には、メッシ君には引退までバルサにとどまって欲しいと思う。シャビ、イニエスタらと共に黄金期を築いた千年に一人の才能の持ち主は、バルサのユニフォームを着てこそ輝くってもんだろう。

 さて、我らがASローマはセリエで現在5位。微妙な順位だが、勝ち点差はそれほどない。私がスタジオ・オリンピコにせっせと通ったあの頃から、選手の顔ぶれはすっかり入れ替わってしまった。サラーはもちろん、デ・ロッシもナインゴランもいない、マノラスもストロートマンもいない。でも、ジェコとペロッティが頑張っている。先日はユベントスに3-1で勝った。結局、どれだけ選手が入れ替わろうと、どんなにチームの戦績が低迷しようと、変わらぬ愛で応援し続けるのがサッカーの醍醐味と信じてる。アイドル・グループに対してオタクが言うところの「箱推し」ってやつか。

2020年8月19日水曜日

安くて美味しい(ものもある)エジプト

  日本人にとってエジプトでの食生活は、およそ満足からは程遠いものです。いわゆる中東料理はせいぜい年に数回で十分、それ以上は無理です。かと言って、和食に使える食材は、世界に誇る日本の醤油キッコーマンくらいしか店頭で見ることはありません。なんたって豚肉がない。新鮮な魚もほぼない。野菜の種類は、そうでなくても葉物がほとんどなくて、それがさらに夏場になるともう悲惨な状況。スーパーの野菜コーナーが砂漠に見えます。シャキシャキした水菜と一緒に食す豚しゃぶなんて、夢に見るほど恋しくなります。

 そんな中で、この時期にほんとに安くて美味しいものもあるんです。マンゴー。これは昨日買ってきたやつで、アップルマンゴーっていうんですかね。日本ではさぞ高いんだろうと思うけど、こちらでは1個2〜300円。実はこの値段、エジプト人にとっては高級品です。普通のマンゴーならゴミみたいな値段ですから。

 冷蔵庫で冷やして食べました。大きくて甘くて、とっても美味しいっす。これを食べてる時だけは、アフリカに住んでる者に与えられた数少ない特権みたいに感じます。手も口のまわりもヌラヌラになりますけど、それくらいの勢いで食べるのが正解のような気がします。

2020年8月12日水曜日

変化がないのでネタもない日々

  日本は猛暑に見舞われているようですね。皆様、熱中症など十分お気をつけください。こちらエジプトは35度を超える日がもうどれくらい続いているでしょう。暑いなんてのは当たり前の日常のことなので、ネタにならないんです。

 今年の3月以来、コロナ禍で出勤は半減したまま、飛行機がようやく飛び始めたと思ったら、国外に出るにも入ってくるにもPCR陰性証明が必要、そして自主隔離と、身動きがとりにくい不自由な状態には変わりがないのです。だから、歳も歳だし、ちょっと心身のリフレッシュのために日本に帰りたいのはヤマヤマなのに、今はその時ではない気がしてならない。仕方がないから、もうしばらくエジプトで淡々と時が過ぎ行くのを待つしかないか。

 出勤を除くと、家から出るのは、食料と日用品の買い物をするスーパーと、ゴルフ場、ゴルフ帰りの和食レストランのみ。あと月に一度くらいの床屋。それだけしかない行動範囲で毎日を過ごす訳です。

 家にいる時は、メールで仕事の連絡を取り合う他は、ひたすらパソコンでyoutubeを観て過ごす。ルーティンは毎朝の猫の餌やりと、蟻退治。食事は自炊できるので困らないけど、食材が限られているので、メニューも単調。感情の起伏がほとんどない真っ平らな週日をやり過ごし、鬱々となりかけた気分を週末のゴルフで少しだけリカバリー。とにかくひたすらこれの繰り返しなんです。耐えるしかないんですね、今は。