2019年2月23日土曜日

年度末と五十肩と炭水化物ダイエット

 年度末なのです。忙しいのです。何回、何十回やっても年度末に仕事が集まってしまうのを避けようがありません。で、その都度、忙しい忙しいとボヤくわけです。エジプト滞在ビザの延長を申請しているので、パスポートもIDカードも手元にないため、気分転換をねらって国外に逃げることもできません。

 五十肩なのです。痛いのです。去年の秋くらいから左の肩がピリピリと、時にズキンと痛むのです。以前、四十肩にもなりましたから、これで2度目です。湿布を貼ろうが揉んでみようが効果がありません。対処療法が効かないくせに、何か月かするといつの間にか消えることも分かっています。でも痛い。それなのに、なぜかゴルフはできるのです。筋肉の使い方、腕のひねり方がたまたま痛いところと関係がないのか、不思議です。

 炭水化物ダイエットを続けています。去年9月の人間ドックで医者から血糖値を注意され、毎日の食事で炭水化物の量を減らしています。血糖値はその後まだ測れていないので改善は確認できていませんが、確実に体重は落ち、何と言ってもぽっこりお腹が平らになってきています。これはすごいことです。でもその代り、食に対するストレスがハンパないです。麺ダメ、ご飯ダメ、パンもダメということで、それじゃあいったい何を食べればいいのよってことになっています。しょうがないので、肉と野菜ばかり食べるのです。料理のスキルが絶対的に低いので、ラーメンの麺を半分にして具だくさんにするくらいしか工夫できないのが辛いところです。それでも効果はありますから、とりあえずはお勧めです。

2019年2月11日月曜日

いろんな顔を持つ都市アレキサンドリア

 アレキサンドリア1泊の小旅行から帰って来ました。
 人口約500万人を抱えるエジプト第2の都市アレキサンドリアは、アレキサンダー大王に征服されて以降、プトレマイオス朝、グレコローマン時代を経て現代に繋がる地中海沿いの歴史ある街です。
 街には2000年前の古代遺跡あり、ローマ帝国の名残あり、キリスト教とのゆかりありという正に混沌。かたや、インドから渡って来る香辛料を運んでイタリアに運んだ貿易船が頻繁に出入りする港町であり(荷揚げ港であったベネチアに、だから胡椒富豪がたくさんいた)、エメラルドグリーンの海や美味しい海産物を楽しむサマー・リゾート地でもあります。
 現地に着いてその足で行ったレストランで、新鮮なスズキの塩焼きを食べてお腹を満たしてから足掛け2日、駆け足で見て回りました。
 撮影機材は、新兵器のEOS80D。レンズはEF-S10-22USMです。35mm換算で16-35mmに相当するこのワイドレンズ、旅行のスナップには無敵ですね。2日間これ1本でした。心配された周辺光量落ち(四隅が暗く映る)もなく、とても優れたレンズです。
コルニッシュ通り沿いのホテルの部屋から見下ろしたアレキサンドリアのビーチ。まだ寒くて泳げないよ。風も強いし。
カーイト・ベイの要塞。
 古代世界の七不思議の一つであるアレキサンドリア大灯台が、湾の突端に位置するこの場所に建っていたそうです。14世紀に起きた大地震によって、しかし大灯台は倒壊してしまいます。その瓦礫を利用して建てられたのが現在ある要塞。ギザのピラミッドと合わせて、古代の七不思議の2つがエジプトに残っているわけです。

  要塞内部の覗き窓から見た湾と海岸の様子。
  1対のスフィンクスの後ろに立つのがポンペイ柱。紀元前3世紀ごろ、セラピス神に捧げるために建造されたセラペウム遺跡は、どっぷりダウンタウンの中、ほんのりと隆起した丘の上にあります。神殿は、391年にキリスト教徒によって破壊されてしまいました。ローマもひどいことをします。神殿の図書館を支える400本の柱のうちの1本だけが残ったという説があるんですけど、いやいや、最初から1本だけだったという人もいるとか。
 中国人の観光客がバス2台で来ていましたっけ。いるなぁ、どこにでも。
  アレキサンドリアを離れて西に約50km走ると、突然現れるのがアブ・ミーナ。ひどいローマ帝国によるキリスト教弾圧の一環として死罪に処されてしまった聖人メナスゆかりの地で、遺跡は世界遺産です。今は遺跡のすぐ脇に大小3つの聖堂が固まって建てられています。
 聖メナスが埋葬された墓地の周辺から湧き出た水は病を治す癒しの力があると信じるキリスト教徒の巡礼地として、5世紀ころから今に至るまで信仰されています。奇跡の水はテラコッタという壺に入れて持ち帰られたそうで、多くの壺が発掘されているほか、メナスの遺骨は小さく無数に砕かれ、その欠片がエジプト中のコプト教(古代キリスト教)の教会に分祀されているんだそうです。
 聖書の一部を構成する出エジプト記だったり、聖メナスだったり、やはりエジプトはキリスト教と切っても切れない歴史があるんだなぁ。
  大聖堂の内部。フラスコ画とステンドガラスがたいへん美しい。
 それにしても、よくもまあ海からも遠くて、周りに何~んにもない、なんでこんなところに聖メナスを祀ったのだろうと、つくづく思います。今でこそ畑が広がっていますけど、2000年前は間違いなく砂漠のど真ん中です。まったく謎です。
  お土産屋が軒を並べています。ほとんどが聖メナスゆかりのもので、巡礼者と思しき人たちが何やら買い求めていました。
最後は、羊を追うベドウィン(遊牧の民)の写真で、ほのぼのしていただきましょう。写真を撮るよってつもりで手をふったら、良い笑顔で手を振りかえしてくれましたよ。

2019年2月6日水曜日

行ってみたいところがあまりない

 正月明けからのこの1か月は、なんだかとっても忙しかったなぁ。2回も出張に行ったので、その間の仕事はごっちゃり溜まってたし、ゴルフもちょびっとしか出来てないし。。。
 などとブツブツ呟いてみてもストレスが晴れることはなく、よし、それなら来週の建国記念日にひっかけてどこかに小旅行でもするかと、やおら地図を眺めてみたわけです。
 でも、飛行機だけで無駄に500ドル以上は払いたくない。そうなると、ヨーロッパではイタリア、トルコなど地中海に近いところまでしか足が届きません。それに、過去に住んでいた国に行っても新鮮味はないし、かといってアフリカや中東の近隣国に行き残したところもあまりなく。。。
 つまり、ひょいと行けそうな距離には、行ってみたいところがあまりないという現実を思い知らされて、少し引いてしまいました。なにを贅沢なと怒られそうですが。
 そこで、仕方がないのでエジプト国内で考えようと。ルクソール、アスワン、アブシンベルの遺跡は既に見た。紅海のリゾートもハルガダに行った。残りの有名どころは、アレキサンドリアとスエズあたりか。
母なるナイル川が地中海に注ぐデルタ地帯の西に、エジプト第2の都市アレキサンドリアはあります。かの有名なマケドニアのアレキサンダー大王が遠征してきて自らの名前を冠し、「ああ、もう余にはこれ以上征服すべき土地がなくなってしまった」と嘆いたとか。その後、大王の部下によって古代エジプト最後の王朝であるプトレマイオス朝が始まった土地であり、クレオパトラがローマのジュリアス・シーザーにたぶらかされた場所でもあります。
 残念ながら多くの古代都市遺跡は、今も海の底に眠っています。それでも、世界一古いと言われる図書館などの見どころもあり、何と言っても海産物をふんだんに使った食事が楽しみ。
 せっかく新しいカメラを買ったというのに、まだ活躍の場がありませんでしたので、バシバシと写真を撮ってこようと目論んでいます。カイロから車で約2時間半。週末にひとっ走り(といっても車はドライバーが運転するんですけど)行ってきます。

2019年2月2日土曜日

おじさんの夢

 私には夢があります。ま、誰にでもあるんだろうが。
 ささやかな夢かというと割とそうでもなくて、理想を追求するとそれなりにお金がかかりそうではある。
 勿体つけて話のハードルを上げたくないのですぐにバラしてしまうと、将来、家にMyガレージが欲のです。で、その中にこもって、錆びついて動かなくなったミニバイクなどをコツコツとレストアする日々を送ってみたい。そんなことを、ここ何年も、ぼんやりと考えているのです。まだ家すらないのにね。
 こんなふうなやつ。
赤い工具用のキャビネットや、スチールの棚にヘルメット、壁には絶対に金髪のグラビア(ピンナップと言った方がぴったりくるのかな)、これは譲れない。そして休憩時の定番ならコーヒーなんでしょうけど、私は紅茶の方が好きだったりします。
 だもんだから、ネットサーフィンするときも、レストアものや、DIY関係をよく観ます。最近のマイブームは、古い工具や工作機器をレストアする「Hand Tool Rescue」というチャンネル。youtubeで検索してみて下さい。昔TVでやってた匠のビフォーアフターもよく観ます。
 定年後、時間を持て余し、かといって何もせず、ただ身体が朽ちていくのを待つだけの生活はしたくありません。廃車されちゃった古いバイク(モンキーならできそう)を蘇らせ、孫にプレゼントしてあげることができたら、もう最高。もっとも、もうその頃には、自分自身はバイクに乗れないでしょうけどね。いいんです。