正月明けに日本から戻った翌々日から、イスラエルとパレスチナに出張に行っていました。
移動の途中に、かねてからずっと訪れてみたかったエルサレムをチラ見するチャンスに恵まれました。もう行く前からちょっと興奮気味。
撮影機材はフジのX20。買ったばかりのEOSは、何かあっちゃ嫌なので、持って行ってません。
宗教の交差点エルサレムは、生憎の雨でした。風が強く、横殴りの冷たい雨に全身びしょびしょになりながら、先ずはオリーブの丘の展望ポイントからエルサレム旧市街を遠景。
城壁に囲まれた旧市街の真ん中には、イスラムの神殿跡に復元されたモスクの黄金に光る丸屋根。手前の墓地には、あのシンドラーズ・リストで有名なシンドラーの墓もあるそうです。
観光客にとってメインの一つ、「嘆きの壁」。
いわゆる「超正統派ユダヤ教徒」と呼ばれる黒づくめの人たちが、壁に手をついて祈りを捧げています。実はこの敬虔な人たち、自分たちは一切働かず、奥さんに生活を支えてもらっている良いご身分なんだとか。
観光客も、嘆きの壁の前に行く際は、頭にちょこんと乗せる帽子を被らなくてはなりませんが、大丈夫、入口で無料配布してますから。因みに、超正統派の人達も、黒いシルクハットの下に、ちゃんとちっこい帽子を二重に被っているそうです。
壁の岩の隙間には、信者がいろんなことを書いて折りたたんだ沢山の紙片が差し込まれています。日本の神社のお御籤みたいですね。でも、いっぱいになると処分されるんだそうです。
ゴルゴダの丘の上に建ち、イエスの墓が祀られている「聖墳墓教会」。継ぎ足し継ぎ足しで今の姿になっているこの教会の内部には、カトリック、ギリシャ正教、ローマ正教などの各宗派が各々の修道院や本部事務所を並べています。
ゴルゴダの丘に続く道「ヴィア・ドロロッサ」。宗教上の大切なお祀りの日には、各派の信者たちが十字架を担いで、聖墳墓教会まで練り歩くのです。道中、イエスがつまづいたとされる箇所が3つあるんだとか。
ところ代わって、旧市街からほど近い場所にあるイスラエル博物館の見どころは、いわゆる「死海文書」です。
イエスの弟子たちが、エルサレムから福音書などの多数の経典を抱えてシナイ半島に逃げ延び、荒涼とした山の洞窟に隠したのが死海文書。その多くは、砂漠の民によって壺から取り出され、火起こしの材料として焼かれてしまったとか。
ああ、Mr.都市伝説の何とかっていう芸人になった気分です。
ピザ屋で簡単な昼食をとった時間を含めて、エルサレムでの滞在は僅か3時間程度。本当なら、じっくり1週間くらいかけて、どっぷりとこの雰囲気に包まれながら、各所をくまなく見てみたい。なんならエルサレムだけじゃなくて、イエスの生家があるとされるベツレヘムや、死海にも足を延ばしてみたい。絶対また来よう。そんな思いを強く抱いたひとときでした。
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