ホンダCB。
車と言えばトヨタ・カローラ、バイクと言えばホンダCBと言っても過言ではないでしょう(異論は認めます)。それくらい多くの人に親しまれてきたモデルであることは間違いありません。
最近発表されたCBシリーズ(写真はCB500X/CB125X)を見ると、永年抱いてきた上のようなイメージが最早古いものであり、そのスタイルや楽しみ方が大きく変わってきているんだと思い知らされます。
原付からナナハンまで排気量の大小を問わず、様々な人に様々な感動と思い出をもたらしてくれたホンダCB。
私の原風景の一つもCBが一緒でした。高校生最後の夏休み、リュックひとつ背負ってCB50Sにまたがり、房総半島一周のソロ・ツーリングに出かけました。反対車線をすれ違いざまにピースサインを交換する嬉しさ、人も車も一切途絶えた杉林の道では、静寂の中にこだまする落ち着いた排気音のみが聞こえ、エンジンの鼓動と会話しているような、或いは抱かれているような錯覚に陥りました。いつまでも、どこまでも走っていたい、そんなふうに感じたあの数日間の体験が、私のバイクに対する思いの原点なのです。
山間の長い上り坂では非力なエンジンが熱ダレしやしないかと心配になり、夜道では明るさが充分でないヘッドライトのみを頼りに慎重にコーナーを曲がり。。。今のバイクでは考えられませんね。
テクノロジーの進化は良いことですし、大いに歓迎すべきことです。その時代の役割を終えた人もバイクも、進化した新しいものに取って代わられるのは、運命であり必然です。時代の変化を真摯に受け止めるべきなのでしょう。
ひとつだけ望みたいのは、進化したモノが、新しい世代の人に、古い世代が体験したのと同じくらい或いはそれ以上の感動と思い出をもたらすものであって欲しい、ということです。特に、ホンダCBというバイクにあっては。
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