ネス湖のネッシー目撃件数が近年急増というニュースが流れていました。
子どもの頃からUFO、UMA、世界の七不思議とかそういうミステリー話がホントに大好物でした。雑誌「ムー」も、更にはその前身の「UFOと宇宙」も定期購読する少年でしたので、ニュースの見出しだけでもワクワクしちゃうのです。
さて、そのネッシーですが、実はもう20数年前のことですが、なんとしてもこの目で見てみたいと思い立ち、現地に行ったことがあるのです。
ロンドンからインバネスに向かう国内線の機内で、若かりし私と妻君の隣には60すぎくらいの見るからに上品なご婦人が座っていました。
「あなたたち、ネッシーを見に行くのね?」
教科書のようにきれいなクイーンズ・イングリッシュで話しかけられたことよりも、ご婦人のちょっと悪戯っぽい目の輝きに少したじろぎました。
「ネッシーはね、風がやんで、湖の水面が鏡の様にぴたーっと静かに止まった日に多く見られてるのよ」
まさにこれから目撃してやろうと勇んでいた私たちにとって、実に貴重な情報を提供してくれたのです。
「ネス湖の辺りはいつも風が強いからそんな日は少ないんだけど、ううん大丈夫。実は私も先々週に見たばかりだから。きっと出てくれるわよ」
ご婦人に背中を押されて更に勢いづいた私たちは、その日から1週間、湖畔のホテルに投宿し、レンタカーを借りて明けても暮れてもネス湖の湖面に視線を泳がせたものの、ネッシーは現れてはくれませんでした。
そりゃあ、この有名な写真は作り物だったわけですし、最近の映像技術を駆使すればもっと信憑性の高いフェイクも出てくるでしょう。
でも、私は断言します。
ネッシーはいます(STAP細胞はあります、のノリで)。大地の裂け目の様に細く長いネス湖は、水深が200m以上もあり、海にも通じていると言います。スコットランドの大地はまだまだ手つかずの自然を多く残していますし、外来種などによって生態系が乱されることもなかったのではないか。
なにより、今でもネッシーに会いたいその一心で、世界中から多くのファンたちが湖に張りついているのですから。
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