2015年4月21日火曜日

ローマ建国神話(トリビア的な)


今日は、初代ローマ王ロームルスが古代ローマを建国したとされる紀元前753年4月21日から2768年目の記念日にあたります。でも、近代のイタリアでは国の祭日にはなっているわけではなく、代わりに週末にかけて市内で各種イベントが開催されます。

あくまで神話の世界ではありますが、ローマ市の成り立ちは、双子の兄弟ロームルスレムスの物語として伝えられているのです。
 曰く、この双子は軍神マルスとレア・シルウィアの間に生まれたとされ、王の末弟のアムリウスは王位を奪っていたものの、兄の孫である双子の復讐を恐れて、双子をテヴェレ川に捨てた。しかし、この双子は「狼」によって育てられ、やがて羊飼い夫婦に引き取られ立派に成人する。
 その後、祖父の軍隊に山賊と間違えられ囚われて尋問されるうちに孫と判明する。間もなく兄弟は反逆者の叔父を殺し、祖父を復位させた。兄弟は、自分たちが捨てられた地に都市を建設しようと決め、兄弟のどちらが建設者になるかを鳥占い(※)で決めることとなり、兄のロームルスに軍配が上がる。羊の守護の女神パレスを讃えるババリアの日(4月21日)、新しい町ローマの城壁を築くための線を引き始めた。それに弟のレムスが怒り兄をあざけったため、兄弟の間で戦いが起こり、弟は兄に殺されてしまう。弟を立派に埋葬した兄ロームルスは、町に多くの人を住まわせた。彼は40年間統治し、雲の中へと消えていった。。。
(※)公的な占い師である卜占官(ぼくせんかん)が、複雑な方式に従い天空や鳥の飛翔,鳴声,戦場では餌をついばむ鶏などを観察して神意を探るもの。


このローマ建設伝説は、紀元前3世紀には既に存在していたと伝えられていて、紀元前269年製造のローマ貨幣の表裏に牝オオカミと双子像が刻印されているとか。現代では、サッカー・セリエAのASローマが、チームのシンボルに採用しています。

 

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