2015年4月12日日曜日

「赦(ゆる)し」への道(クエスト)


 先日の記事で、今年の12月8日(聖母受胎告知の日)から来年11月20日までの1年間が、特別聖年(ジュビレオ)に定められたことを紹介しました。
 聖なる年にローマの四大聖堂を参拝した者は、罪からの全贖宥(いわゆる「赦し」)を得られるとされているそうです。そのため世界中のキリスト教信者が巡礼の旅をしに来るという訳。さて、「赦し」を求める信者には、赦しを得るための巡礼の4つの手順があるそうです。ミーハーな私には、さながら映画「天使と悪魔」やインディ・ジョーンズに出てくる謎解きやクエストを思い起こさせます。

 「赦し」が得られるための4つのクエストとは、
①クリスマス・イブの日から、普段は閉められている聖なる扉が開くローマの四大聖堂のうち最低1つの門をくぐる
懺悔する
聖体拝領を行う
法王の意志に基づき祈る

ローマ四大聖堂
         サン・ピエトロ大聖堂

         サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂

         サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
 
         サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂
 
 ま、私自身も含めキリスト教信者でない方には全く関係のないことなんですが、今年の年末以降にローマに旅行するチャンスがあれば、ありきたりのガイドブックを超えて、こんなことをテーマの一つに掲げてみるのも、旅の楽しみ方の一つにはなるかもしれませんね。
 それにしても、「赦し」という概念は、キリスト教をちゃんと勉強してみたことがない人々の多くから誤解されているようです。現実社会で犯した罪が、ただ祈りさえすれば許されるみたいな。私もそうです。でも、だからと言って、一度ちゃんと学んでみようかという気になるかというと、そうでもなかったりします。

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