2015年4月26日日曜日

スーパーカブが欲しい!

雑誌のスーパーカブ特集を読んだ結果、スーパーカブがものすごく欲しくなってしまいました。こんど日本に帰ったら本気で購入します。
 実にシンプルで飽きのこないデザインは、1958年のデビューからほぼ変わっていません。私と4歳しか違いませんから(もちろんカブが年上)、きっと跨った姿もしっくりとくるでしょう。
 デザインの普遍性と、9000万台超というとてつもない生産台数による普及性は、なるほどそれが評価されて、昨年、乗り物として初めての「立体商標」登録を獲得したそうです。
 ご存知の方も多いと思いますけど、立体商標とは、その形を見ただけで商品や店舗が誰にでも判るくらいの普遍性・普及性をもった造形デザインを商標化したものです。ぱっと一目見ただけで、「あっ、〇〇だ」と判別が可能なものを言い、例えばコカコーラのボトル、ヤクルト、かに道楽の看板、ペコちゃんなどが代表的な登録物。コピーやパクリなどのまがい物を、市場から法的に排除できる効力を持ちます。
 デザインが56年間にわたってほぼ変わっていないということは、どの時代のどのモデルを買ってもほぼ同じ。エンジンを始め共通パーツがたくさんあるので、メンテナンスも楽ですね。まあ、もともとメンテナンス・フリーを売り文句にしているのではありますが。

スーパーカブには幾つもの派生モデルがあります。勿論、スタンダード・モデルも捨てがたく素晴らしいのですけど、私の好みは丸目で14インチ・タイヤのリトルカブ。フロントにテレスコピック・サスを敢えて採用しておらず、デザインもやわらかく、よりクラシックで、かつ可愛らしい。
 ちょっと良い音がしそうなモナカタイプのマフラーだけのカスタムを加えて、トコトコと下道をどこまでも走って遠出してみたい。

2015年4月21日火曜日

ローマ建国神話(トリビア的な)


今日は、初代ローマ王ロームルスが古代ローマを建国したとされる紀元前753年4月21日から2768年目の記念日にあたります。でも、近代のイタリアでは国の祭日にはなっているわけではなく、代わりに週末にかけて市内で各種イベントが開催されます。

あくまで神話の世界ではありますが、ローマ市の成り立ちは、双子の兄弟ロームルスレムスの物語として伝えられているのです。
 曰く、この双子は軍神マルスとレア・シルウィアの間に生まれたとされ、王の末弟のアムリウスは王位を奪っていたものの、兄の孫である双子の復讐を恐れて、双子をテヴェレ川に捨てた。しかし、この双子は「狼」によって育てられ、やがて羊飼い夫婦に引き取られ立派に成人する。
 その後、祖父の軍隊に山賊と間違えられ囚われて尋問されるうちに孫と判明する。間もなく兄弟は反逆者の叔父を殺し、祖父を復位させた。兄弟は、自分たちが捨てられた地に都市を建設しようと決め、兄弟のどちらが建設者になるかを鳥占い(※)で決めることとなり、兄のロームルスに軍配が上がる。羊の守護の女神パレスを讃えるババリアの日(4月21日)、新しい町ローマの城壁を築くための線を引き始めた。それに弟のレムスが怒り兄をあざけったため、兄弟の間で戦いが起こり、弟は兄に殺されてしまう。弟を立派に埋葬した兄ロームルスは、町に多くの人を住まわせた。彼は40年間統治し、雲の中へと消えていった。。。
(※)公的な占い師である卜占官(ぼくせんかん)が、複雑な方式に従い天空や鳥の飛翔,鳴声,戦場では餌をついばむ鶏などを観察して神意を探るもの。


このローマ建設伝説は、紀元前3世紀には既に存在していたと伝えられていて、紀元前269年製造のローマ貨幣の表裏に牝オオカミと双子像が刻印されているとか。現代では、サッカー・セリエAのASローマが、チームのシンボルに採用しています。

 

2015年4月19日日曜日

Back to the Basic

 約1週間、出張していました。この歳になると、飛行機での長旅の疲れも、時差ボケも簡単には回復しません。
 さて、このブログを立ち上げた当時からそっと見守ってくれている友人から、こんなものをいただきました。


 スーパーカブの特集。そう聞いただけで、心にぴりっと緊張感が走ります。風呂に入って身体を清め、姿勢を正してからでないと頁を開けません。なんと言えば良いか、永年にわたり偉大な足跡を残したレジェンドに対するような、畏敬の念があるのですよ、カブには。
 友人がわざわざこれを選んでプレゼントしてくれたのには、きっと何か理由があるのです。このところなんやかやと言い訳ばかりで模型に手をつけない私への、「基本に立ち返れ(Back to the Basic)」というメッセージと受け止めました。
 心して熟読させて頂きます。

2015年4月12日日曜日

「赦(ゆる)し」への道(クエスト)


 先日の記事で、今年の12月8日(聖母受胎告知の日)から来年11月20日までの1年間が、特別聖年(ジュビレオ)に定められたことを紹介しました。
 聖なる年にローマの四大聖堂を参拝した者は、罪からの全贖宥(いわゆる「赦し」)を得られるとされているそうです。そのため世界中のキリスト教信者が巡礼の旅をしに来るという訳。さて、「赦し」を求める信者には、赦しを得るための巡礼の4つの手順があるそうです。ミーハーな私には、さながら映画「天使と悪魔」やインディ・ジョーンズに出てくる謎解きやクエストを思い起こさせます。

 「赦し」が得られるための4つのクエストとは、
①クリスマス・イブの日から、普段は閉められている聖なる扉が開くローマの四大聖堂のうち最低1つの門をくぐる
懺悔する
聖体拝領を行う
法王の意志に基づき祈る

ローマ四大聖堂
         サン・ピエトロ大聖堂

         サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂

         サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
 
         サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂
 
 ま、私自身も含めキリスト教信者でない方には全く関係のないことなんですが、今年の年末以降にローマに旅行するチャンスがあれば、ありきたりのガイドブックを超えて、こんなことをテーマの一つに掲げてみるのも、旅の楽しみ方の一つにはなるかもしれませんね。
 それにしても、「赦し」という概念は、キリスト教をちゃんと勉強してみたことがない人々の多くから誤解されているようです。現実社会で犯した罪が、ただ祈りさえすれば許されるみたいな。私もそうです。でも、だからと言って、一度ちゃんと学んでみようかという気になるかというと、そうでもなかったりします。

2015年4月4日土曜日

バイク乗りが好きな単語

 「アルミ削り出し」。
 中年以上の多くのバイク乗りが大好きな単語です。カスタム・パーツを選ぶ際に、値段を気にする必要さえなければ、アルミの無垢材からワンオフの削り出しパーツをオーダーしてみたい。そんな憧れを抱いたことがある方も少なくないと思います。
 ネイキッド・モデルなら、下の写真のようなトップブリッジとステアリング・ステムをアッセンブリーで、なんて贅沢を夢見たものです。

 さて、ぐっと身近なところに目を移しますと、アルミ削り出しボディのイヤホンなんてもんがあるんですな。FOSTEX社のTE-07というそうです。ところがこれ、イヤホンのくせに定価27,000円(税別)もします。それに、口コミ評価は思いのほか低調。
 
 実はそんなに高いお金を払わなくても、アルミ削り出し製品は買えるのです。てなことで、こんなのは如何でしょうか。イヤホンジャックに差し込むカバーで、お値段は1,000円ちょい。この顔に毎日癒されるのなら、安いもんですね。