今や群雄割拠の女子プロゴルフ界で、ひときわ人気が高い一人が、吉田優利クンだろう。先月23歳になったばかりのいわゆるプラチナ世代。アメリカで頑張っている古江彩佳クン、西村優菜クンらと同期だ。その吉田優利クンが先週の国内メジャーで嬉しい3勝目を挙げた。もっとも、プロ入り前の18歳にして日本アマ、日本ジュニアの2冠を同一年に制した折り紙付の実力からすれば、もっと勝っていても不思議ではないのだけれど、昨年はシルバーコレクターの不名誉な称号が与えられていた。
なんとも可愛らしくて、ふわふわした印象のルックスながら、スイングは非常にシャープで、安定したドローボールを打つ。武器は何と言ってもショートゲームとパッティングだろう。メディアのインタビューなどでの受け答えでは、きちんとした言葉遣いに誠実さと頭の回転の速さを窺わせる。それでいて、現代の若者らしく、コスメ大好き、おしゃれ番長、TicTokなどのSNSでは「あざとキャラ」全開ながらも女子ウケが良いらしい。もちろん私も大ファンの一人だ。
「まだこんなに若いのに、こんなに頑張っていて、素晴らしい結果を残して、ホント偉いなぁ。。。」と思わずつぶやいてしまった私に、結石から復活した細君がすかさずツッコミを入れてきた。「あのね、神様から十分以上の才能というギフトを授かって、小さい頃から好きなことだけしてきて、それでバンバン稼げているなんて、どんだけ恵まれてんの。この娘が偉い? いいえ、偉いのは、何の才能もなく平々凡々な暮らしだけど家族のために目の前の嫌な仕事にも一生懸命取り組んでいる庶民です。」正論すぎて、ぐうの音も出ない。何も言い返すことができません。
でもね、おじさんたちはこういう若くて元気で可愛い女子たちが、ゴルフというおじさんたちのテリトリーにいてくれることが嬉しいんだよ。