カイロの街中では今、そこここに鳳凰木が真っ赤な花を咲かせています。日本の桜の木よりも一回りくらい大きな木ですから、綺麗というより結構なインパクトがあります。
これを火炎樹だと言う人も少なからずいるようですけど、ちょっと調べてみたら、同じく真っ赤な花をつけるのですが、似て非なるものだと分かりました。マメ科の鳳凰木には、50センチほどもあるサヤエンドウのような形の実がなります。でも、食べられないので、エジプト人はこの木にそれほどの関心はないみたいです。
さて、桜のような薄紫の花を咲かせるジャカランダに続いて、鳳凰木の赤い花が咲いたことで、ああ、ここでの生活もぐるっと1年が過ぎたのだなぁと感慨深く思っていたのもつかの間、この17日からは聖なる月ラマダンが始まります。
まあムスリム(イスラム教徒)以外には関係がない断食の習慣なのですけど、太陽が見えている間は一切の飲み食いができないラマダンに入ると、昼間は元気が出ないので当然に仕事の能率はガタ落ちします。人口の90%をムスリムが占めるエジプト全体がそうなので、何事も前に進みません。
で、日没(今は日没時刻を知らせるアプリがあるんだそうです)になると、途端に大騒ぎ。毎晩がプチ断食明けなのです。お店は軒並み深夜まで営業。当然、こちらの生活もペースを合わせなければならない局面が出てきます。
ま、何事も郷に入れば郷に従えということではあるのですけど、多くのスタッフが飲まず食わずでいるのを横目に昼飯を食べるときだけは、ちょっぴり申し訳ない気持ちにもなるもんです。でも食べますけど。
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