いつの間にか6月になっている。出張なんかしているからだろう。ということで、ロサンゼルスから飛行機で約2時間、コロラド州デンバーから昨夜戻ってきた。デンバーは、雪化粧したロッキー山脈の山波を街のどこからでも臨める人口70万の州都だ。豊かな自然に囲まれ、スキーや自転車が盛んだという。日本の北海道と似た雰囲気。
街中のボールパークは地元ロッキーズの本拠地。今月下旬には交流戦でエンゼルスがやって来る。そういえば、かつてドジャースの野茂秀樹がノーヒット・ノーランを達成したのも、この球場だったという。
デンバーの中心部ダウンタウンに、小規模な日本人街であるサクラ・スクエアと呼ばれる一角があり、そこにひっそりと胸像が立っている。ミノル・ヤスイ。これがその人。
日系人にカテゴライズされているものの、アメリカに移民した日本人の両親から生まれた純日本人である。司法の道を歩み、アメリカ市民として認められつつ、大戦当時の日本人強制収用の不当性を訴えた。デンバーの地で日系アメリカ人市民同盟の地区代表もつとめるなど、同胞の権利向上に余生を捧げた。1986年没。没後の2015年には文民の最高栄誉である大統領自由勲章を授与された。まあ立派な人なのです。この胸像を横目に見ながらパーコー麺をすするランチでした。