2017年11月4日土曜日

ヘルメットにブレーキランプとか

 最近のニュースで、二輪のヘルメットに装着するブレーキランプってのがあるのを知りました。
 減速を感知して勝手に光るメカニズムなので、ライダーのブレーキ操作とは関係なく作動します。だから、エンジンブレーキのみで減速したときも光るんだそうです。2時間の充電で8時間の使用に耐える。お値段19,690円。
 パッと見のデザインは、悪くないなと思います。
 でも、充電性能がイマイチですね。スマホ関連だけでも電池切れの心配から解放されない毎日だというのに、ヘルメットまで充電を気にしなきゃいけないとなると、結構なストレスになりそう。あ、タンデムはできませんね。
かと思えば、自転車用のヘルメットに至っては、ワイアレス接続のスイッチをハンドルにつければ、ウィンカーまで作動するものがありました。こちらは1日30分の使用なら1週間もつ充電性能で、16,280円。

 オートバイも自転車も、安全性が向上するのは良いことであるのは間違いありません。でも、なんとなく違和感を覚えてしまうのは、歳のせいなのでしょうか。
 オートバイのテールランプは、デザインを重視するあまり年々小さくなっているし、ウィンカーは小型化に加えて幅も狭くなってきています。
 もちろん国が定めた安全基準を満たしてはいるのでしょうけど、昔のFZ750やZ1300みたいな巨大なテールランプはデザイン的にも嫌いではなかったし、大きく左右に張り出したウィンカーも、前後を走る車に対して確実に意思が伝わるという安心感がありました。安全性が犠牲となるデザインは人の為にはならない。本当の意味でのデザインではないと思ってしまうのです。
 自動車は四方をカメラで認識するようになり、AIによる自動運転制御に道路交通が支配される世の中は、すぐ目の前まで来ています。技術の革新はしかし、人間の感性をどんどん鈍くするものでもあります。人間が本来持っている検知能力や感性が薄らいでいく未来、なんだか怖くもあります。

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