2017年6月2日金曜日

「3」の洗礼

 よく、新しく事を始めた際に、3日続けば3週間、3週間続けば3カ月、3ヶ月続けば3年はやっていける。こんなふうに言います。三日坊主を裏付ける発想ですね。そしてこれは、海外生活についても同じことが言えるでしょう。
 エジプトに転勤してきたのが3月2日ですから、今日でちょうど3カ月。この測ったようなタイミングで、以前より同僚から3カ月以内と警告されていた「洗礼」を、ガッツリ受けました。一昨日の夜に始まった原因不明の腹痛と下痢は、3日目の朝にして依然回復しきらず。昨日は一日中トイレのそばから離れることができませんでした。「カイロ腹」というんだそうです。
 折しも今はラマダン。外気温は毎日30℃を大きく超える暑さが続く中、昼間は一切の飲み食いができないエジプト人たちの労働意欲は極度に低下し、結果として物流も停滞、スーパーで売っている生鮮食品の鮮度はガタ落ちします。そんなときに限って、運悪く自宅のメインの冷蔵庫が故障。2日間くらい常温で保存していた卵がダメだったのか、火を通したんだけどなぁと、今になって後悔してみても時既に遅し。
これを書いている今もなお、お腹はシクシクと痛み、固形物の摂取を拒んでいます。それでも今回、わりと効いているのがこれ。腸内から減ってしまったビフィズス菌を補い、腸内細菌のバランスを整える優しいお薬。ちょっと調べてみたら、1961年発売のロングセラーだとか(オジさんとほぼ同い年)。正露丸をもってしてもダメだった症状が、少しずつ改善に向かっているのですから、菌の力はすごいです。
 それにしても、「3」という数字は古来からいろいろと重要視されていたり、ときに神秘的な力を持つとされているようです。カイロ腹を見舞った私も、3という数字が持つ大いなる意思に支配されているということなのでしょうか。イテテテ。

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