2016年11月27日日曜日

覚醒した我らがエース・ストライカー

 我らがASローマのセンターフォワード、Edin DZEKO(ジェコ)が絶賛覚醒中です。
 ボスニア・ヘルツェゴビナから来たこのエース・ストライカー、昨シーズンはチャンスで思うようにゴールを決めることが出来ず、ストレスの多い時期を耐えてきました。ところが、今シーズンに入ると、初っ端から本来の力を発揮。今日のペスカーラ戦でも2ゴールを決め、シーズン14試合にして12得点はセリエAの得点王ハーラートップ。ELでも先日の対ピルゼン戦でハットトリックを達成したばかりです。
長身でがっしりした体躯は、空中戦に強いばかりでなく、胸でピタリとボールを迎えてのポストプレイが、展開のバリエーションを広げます。そのうえ足元も上手でキープ力があるので「溜め」も作れるし、これでもう少しシュートの精度が上がれば言うことなしですが、現状の調子をキープしてくれれば、得点王に向け期待が高まります。
 実は昨シーズン中、なかなか調子の上がらないDZEKOを信じ、彼を使い続けるようフロントにも意見をするなど陰で支え続けてきたのが、トッティなんだそうです。テレビもそれをよく解っていて、だからDZEKOがゴールする度に、ベンチでにんまりするトッティの表情を映すのです。
 さあ、トップを走るユベントスとの勝ち点差は4。フォルツァ・ジェコ! フォルツァ・ローマ!!

2016年11月21日月曜日

ジュビレオ終了

 昨年12月8日「無原罪の聖母の日」に始まった「いつくしみの特別聖年(ジュビレオ=特別恩赦の年)」が、「王なるキリストの日」である昨11月20日に終了しました。
簡単におさらいしておくと、聖年(ジュビレオ)とは、カトリック教会においてその年にローマを巡礼することによって、罪からの赦しを得ることができるという特別なものです。もちろん、罪と言っても法に触れ刑事罰が課されるような罪のことではなく、内なる道徳的な罪のことを指すのだそうです。前回のジュビレオはヨハネ・パウロ2世の下で2000年がそれにあたり、慣例に従えば25年毎なので、次回は2025年と想定されていたところを、フランチェスコ現法王が諸般の情勢にかんがみて宣言したという次第。
 バチカンの公式統計によれば、世界中にいるカトリックの信者は12億7千万人。そのうちジュビレオだったこの1年の間にローマを訪れた信者は、約2,100万人にのぼるとされています。
 この夏休み、禿を馬鹿にしたり水商売のおネエちゃんをブス呼ばわりしてからかったりという日ごろ積み重ねてきた道徳的な罪から赦され、身ぎれいになりたい一心で、カトリック信者でもないくせに日本から来た友人と一緒に四大教会を巡り聖なる扉をくぐった私たち二人も、バチカンの公式統計である2,100万人の中にカウントされているかもしれないと思うと、何やらローマに来ることができなかった圧倒的多数の敬虔な信者たちにちょっと申し訳ないっつうか、でもちょっとラッキーかもっつうか、そんな気持ちにもなっております。
 閉幕式典には、イタリアの大統領、首相をはじめ、10万人以上の信者がサン・ピエトロ広場に参集したそうですが、何はともあれジュビレオ期間中のローマが、テロのターゲットにならなくてよかったと、安堵しています。

2016年11月20日日曜日

ぜんぶ負け。こんな日もあるさ、ちょいちょいだけど

 我らがASローマはアウェーでアタランタに負け、ロンドンで頑張ってた錦織選手はジョコに負け、お馬さん(マイルC)も負け、国内の女子ゴルフも日本人選手が負け、ついでに豪栄道も負け。結局ぜ~んぶ負けの週末でした(ま、こんなこともあるさ。結構ちょいちょいあるんですけどね)。
 てなことで、秋だけに哀愁漂う投稿になってしまいましたが、しかし、ぜんぶ負けってことは、次は勝ちに転じるしかないのです。そうポジティブに考えれば、何も悲観することなどないわけです。

 さて、秋と言えば、秋冬のローマの名物野菜であるプンタレッレ(日本ではアスパラガスチコリ)が旬を迎えています。こんなやつ。
これを細かく裂いて水にさらすと、あ~ら不思議、くるくると丸まってしまいます。山盛りのプンタレッレに、オリーブオイル、ビネガー、ほぐしたアンチョビ、すりおろしニンニクなどを程よく調合したドレッシングをかけて食べるだけ。
 水菜よりも強いシャキシャキ感、爽やかな中にほのかな苦みがアンチョビの風味と絶妙にマッチした、この季節だけの食材です。

2016年11月14日月曜日

プラモデルから遠ざかっている理由

 こちらがどんな事情からどんなに長いことプラモデル製作から遠ざかろうとも、イタレリ社からは毎月せっせとニュースレターがメールで送られてくるのです。
 しかも、市販のタイミングに少しだけ先立って、新製品のニュースを流してくれるものですから、メルマガ会員としては得した感を微妙にくすぐられるのです。今月号では、こんなカッコいいドイツの軍用サイドカー(1/9スケール)を発表してくれました。エンジンの形からしてBMWに間違いないでしょう。本来ならすぐにでも欲しいです。
それならさっさとポチって、作ればいいじゃないか。だいたいどんだけプラモ机に向かっていないのか。
 理由は必ずしも単純ではないのです。
①いつ転勤の内示があってもおかしくない中で、製作に数か月を要する新しい作品に手を出す勇気がどうしても持てない。
②もともと、ノーマルのキットを魔改造してカフェレーサーに仕上げるという製作スタイルを標榜している中で、それに見合ったキットがなかなか手に入らない。
③そうでなくても既に部屋のあちこちでスペースを食っている完成作品を引越しの時にどうするかという方針すら決まっていない中で、これ以上完成作品を増やすわけにはいかない。
④そうでなくても昼間のデスクワークのせいで夜になると老眼がしょぼしょぼ、肩はコリコリ。とてもじゃないけどプラモどころのコンディションじゃない。

 そんな状況ですので、ブログのタイトルがどんどん相応しくない感じになっている最近の事態について、誰にともなく釈明する次第であります。生活が落ち着いたら、必ずや再開するでしょう。

2016年11月6日日曜日

荷造り

 この年末に、家族が帰国することになりました。息子の進学という避け難い理由による計画的な帰国です。
 アパート地下階の倉庫に山積みしてあったダンボールを数個ずつ部屋に引き上げ、まずは生活に影響のないものから箱詰め開始です。壁に貼ってあった絵や額入りの写真だけでもゆうに5箱以上、いろんな国で買い集めた飾り物やグラス・食器類が数十箱。まだまだ始まったばかりだというのに、既に腕の筋肉がパンパンになり、腰も痛みます。そして、あっという間にダンボール箱が家のそこらじゅうで幅をきかせています。日を追うにつれ、足の踏み場すら無くなっていくでしょう。
 
 残された私のローマでの単身生活がいつまでになるのか、そしてその先がどうなるのか、まだ会社からは何も内示がありません。飛行機が離発着を決断するジレンマゾーンに身を置いているみたいな、落ち着かない毎日です。