2015年8月30日日曜日

フォルツァ・ローマ(頑張れASローマ)

 日曜日の夕方。セリエA第2節、ASローマは、本拠地スタジオ・オリンピコで宿敵ユヴェントスを迎え撃ちました。まずはオフィシャル・ショップで夏用の薄い生地のマフラーを購入。ポップコーンと水も買って、準備万端です。

 キックオフ30分前位からピッチで両チームの練習が始まると、スタジアムは既に興奮状態。スタンドの9割を埋め尽くすローマニスタたちが一斉にマフラーを掲げ、チームの歌を大合唱です。客の2/3くらいがご贔屓の選手のユニフォームを着ています。

 今シーズンからチームの司令塔ピルロと点取り屋のテベスを欠いたユヴェントスは、昨年までセリエ・カンピオーネだったことが信じられないくらい精彩がありません。かたやホームのローマは、オフシーズン中の戦力強化が功を奏し、序盤からゲームを支配、見事2-1で昨年の雪辱を晴らしてくれました。もういい齢(公称38歳)のトッティ君の出場はなかったものの、最高に盛り上がった試合の雰囲気をスタンドで共有できた幸せに浸りつつ、家路につきましたとさ。

2015年8月29日土曜日

1/8 HONDA CB72(その5)

 キットのスイングアームは、上から見ると、先端部分が異様に太いことが分かります。チェーンプラーも一体形成。いただけません。なので削り込んで薄くすることにしました。これは作業中の状態。上が加工中で、下が未加工。

 実車は、こんなふうです。

 削り込んだ状態。薄くなった分、内側にはスペーサーが必要になるかもしれません。

 プラ板などでチェーンプラーも作りました。たぶんアルミ板を使えばぐっと質感が上がるのでしょう。でも正確に切り出して穴を開ける作業はそこそこ難易度が高く、結局は工作し易いプラ材を使うことにしました。

 かわってリアサス。画像左がキット部品。スイングアームに片側から差し込むようになっているのは誤りで、コの字型の留め金でスイングアームを挟むのが正解。また、サスの上半分にはスプリングを覆うカバーがかかっているのに、キット部品は境目が曖昧でキリっとしないので、ボディを削り込んで7.9mm径プラパイプを被せました。これがぴったり。フレームへの取り付け部にも極小のプラナットを貼り付け。

 塗装して軽くクリアーを吹き、仮組みしてみました。やはり手をかけた分だけ、良くなります。
 ひとつずつパーツに手間暇をかけてやれば、それだけの見返りがある。こういうキットは優れていると思うようにしています。

2015年8月26日水曜日

1/8 HONDA CB72(その4)

  工作は、フレームに移っています。
 おおかたのバイクプラモの例に漏れず、このキットもフレームは左右から貼り合わせる形です。ただし、古いキットにありがちなように、取説ではエンジンを両側から挟み込むように貼り合わせなさいと指示されています。
 でも、それだと予め左右のフレームの合わせ目を消したり塗装しておくことができません。つか、既に接着してしまいました。なので、実車と同様に後からエンジンを吊り下げられるよう、ハンガー部分を修正することにしました。もちろん、エンジン側にも加工を施す必要があります。

 更に、フレーム関係で最もいただけないのが、スイングアームの取り付け。これまた左右バラバラのスイングアームを、フレームのピボット部にチェーンなどを巻き込みつつ両側から差し込むようにしてから左右のブリッジを接着せよという指示。んなこたぁない訳です。

 ですから、予めスイングアームの形を固定しておいた上で、ピボットのシャフトを貫通式に変更しようと試みることにしました。
 用意したのは、透明の3mm径プラパイプと2mm径のプラ棒。パイプの内径とプラ棒の直径がぴったりで、スムースに回ります。先ずはフレームにプラパイプを接着、これでシャフトが通るようになりました。

 最も苦労したのは、スイングアームを形成する際に水平を出すこと。ブリッジの接着部が曖昧な中で、ピボットのシャフトとリア・アクスル・シャフトが高い精度で平行になるように接着しなければ、後輪が歪んでしまいます。何度も微調整を重ねましたが、☆★社製のキットであれば、こんな苦労はあり得ませんね。
 やれやれ、まだ先は長いなぁ。。。(実は楽しいけど)

2015年8月25日火曜日

フィレンツェ三景+α

  イタリア暮らしも2年を過ぎ、今更ながら先日はじめてフィレンツェをゆっくりと訪れてきました。ベタな旅行をあまり好まない私でも、この街に来たら見ないわけにはいかないと考えていたのが、赤い屋根、有名な橋、有名な美術館の3つ。
 
 ということで、まずはミケランジェロ広場から見下ろすフィレンツェ旧市街の赤い屋根群。中央の大きな建物がドゥオモ(大聖堂)。絶好の天気とも相まって、朝一番に絵葉書どおりの景色を目に焼き付けることができて、大満足でした。 

 次いで、金や宝飾の小売商が軒を並べるベッキオ橋の夜景。昼間はさながらアメ横のような人込みで、地面が見えないほど。でも、そんな喧騒をよそに、とうとうと穏やかに流れるアルノ川には、カワウソの姿も見えました。

 3つ目はウフィッツィ美術館。建物自体はどうということはないので、割愛しましょう。この時期は、入場の予約をしておかないと、チケットを求める長蛇の列に並ぶことになります。かくいう私も、夕方から並んだわけですけど、悪い予想に反して45分くらいで無事入館。ラッキーでした。
 写真は、つき当りにドゥオモを臨む路地に無造作に停めてあった自転車。クラシックなデザインですが、ビアンキの新車です。街並みに似合いすぎですね。
 因みに、ベッキオ橋の付け根あたりから川を超えて旧市街のほぼ全域が、ZTLという自動車乗り入れ禁止区域に指定されています。要所には監視カメラがあって、違反して侵入した車には、後からちゃんと反則金の請求が届きますのでご注意を。

 旅行に出ると、たいてい太って帰って来ます。結構歩いているのに、それ以上に飲み食いしてしまうからなのでしょう。もとより、トスカーナ地方は美食で知られています。中でもフィレンツェのお勧めは、やはりTボーン・ステーキ。
 投宿したホテルのダニエラさんから、ご主人の友人が経営しているというレストランを教えてもらい、スパークリング・ワインと共に舌鼓。肉が柔らかく、臭みもまったくなくて、絶品でした。こっそりサイトを貼り付けちゃいます。
http://www.touchflorence.com/

 因みに、お店のソムリエに勧められて飲んだのはこれ。すっきりして美味しい微発泡の白です。ワインと同じ名前で東京の京橋にもレストランを構えているそうですので、ご関心のある方は一度訪れてみては如何でしょう。
http://www.vinvino-to.jp/collebereto/

2015年8月24日月曜日

1/8 HONDA CB72(その3)

 0.5mmアルミ板を丸く切り出すのは非常に難しいということを、ひしひしと感じながら作業しています。予めサークルカッターで切り込みラインを入れておいてから、ハサミで切り出すのですが、真円を出すのは本当に難しいです。それに加えて、ビス止めのための出っ張りがあるので、なおさらです。
 ビス孔は1mm。プラ棒を差し込み、僅かに飛び出させた先端をライターで炙ってビスの頭に見立てます。

 なんでそんなことをやっていたかと言うと、左側クランクケースのカバーを作っていた訳です。こうして貼り付けるだけで、質感の違いが如実に表れるので、ひと工夫するにはとても効果的。本物のアルミの光沢は、私のつたない塗装では到底無理というものです。

 キャブレターとケーブルを施し、エンジンがほぼ仕上がってきました。光の加減で、クランクケースが随分と黒っぽく見えますね。ほんとはもっと明るい色です。
 タコメーター・ケーブルの取り出し口などキットの造形があいまいな部分をはじめ、もう少し細かなところまで作り込むことも可能なようにも思われます。老眼と手先が思いどおりに機能し、スキルが伴えばという話です。背伸びはしません。

2015年8月22日土曜日

1/8 HONDA CB72(その2)

 メッキを落とした白いパーツをカチャカチャ組んで、エンジンが形になりました。と簡単に書きましたが、実はバリがひどかったり、合わせ目が全然合わなかったりと、ここま来るのに結構手間暇がかかっています。
 さて、折角形になったのは良いのですけど、白くて何がどうなっているのか全然わかりません。

 なので軽くサフを吹きつけてみました。これでようやく細部がよく見えるようになりましたので、実車の画像と見比べるなどして、致命的な間違いがないか確かめることができます。

 っと、思った矢先。。。あのさぁ、レベルさん、こんな目立つところに自社のロゴを入れなくても良いでしょ。もちょっと場所を考えましょうよ。

2015年8月20日木曜日

1/8 HONDA CB72(その1)

 え~と、ミニ・クーパーはボディの塗装で激しく失敗したので、いったん箱に戻して熟成するのを待つことにしました(笑)。

 てなことで、新しいお題は、CB72。これまたコアなファンが多いバイクです。しかもキットはRevell社の1/8スケール。一筋縄ではいかなそうな気配が、箱絵から漂っている気がします。 再び自ら茨の道を行かなくてもいいのではないかと、既にビビりが入っています。

 中身を出してみると、パーツは赤とメッキの2種類だけ。どうやらレベル社は、赤のカラーリングしか許さないということか。まあ良い。とりあえずメッキを剥がしてみて、話はそれからだ、とばかりにジップロックにパーツを放り込み、キッチンハイターに漬けてみました。
 世の中には男と女がいるように、メッキには剥がれるメッキと剥がれないメッキがあるのです。剥がれないモノは、力づくでなんとかします。にしても、バリがひどいです。

 わら半紙のようなレトロな風合いの取説に置いてみたタイヤ。よく見ると前後共に楕円に変形していました。ま、ホイールに嵌めてしまえば関係ないでしょう。因みにタイヤのメーカーは、オーツ。思わずおおっと声を上げてしまいました。オーツとか、ニットーとか大好きです。
これは何とか完成までこぎ着けたい。なので、今回もハードルの設定は低めで行くことにします。

2015年8月18日火曜日

ミラノ(ダ・ヴィンチとかEXPOとか)

 旅先で投宿したボローニャから電車で約2時間、日帰りでミラノを訪れました。タイトな日程ながらも、前日までとは打って変わった涼しい陽気に助けられました。
 これは、ミラノ中心にあるスカラ座の前を走るトラム(路面電車)。レトロな車両が古い街並みの景観を更に引き立てています。

 午後一番からのお目当てはここ。サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会。ドゥオモ(大聖堂)から地下鉄で数駅です。

 お題は勿論、「最後の晩餐」です。これを最初に見たのは今から20年も前のこと。大がかりな修復を挟んでの再会となりました(実物は撮影禁止なので、この写真は展示室を出たところに掲示されているレプリカ)。
 見学は15分刻みの完全予約制ですので、ご注意を。その代り、きれいに修復されたダ・ヴィンチの傑作を、少人数の静謐な中でじっくり鑑賞できるシステムは、大いに評価して良いでしょう。

 更に地下鉄で約15分、絶賛開催中のミラノEXPO会場に到着です。中央通路の両側に、各国のパビリオンが並びます。 

 ミラノEXPOのテーマは「食」。和食がユネスコの世界文化遺産に登録されたばかりの日本館は、ハイテク技術を駆使した圧巻のプレゼンテーションで人気を集めていました。。。が、入館のため2時間もの間、長蛇の列に並ぶことに。正直疲れました。

 まあ、万博とはいえ、力の入れ具合は国ごとに随分と温度差があって、「ハズレ」もたくさんあります。いずれにせよ全てのパビリオンを1日で見るのは時間的に到底無理な話ですから、あらかじめ厳選して訪れるのが賢いでしょう。10月まで開催しています。

2015年8月16日日曜日

フェラーリ探訪記

 ヨーロッパ最古の大学やスパゲッティ・ボロネーゼで有名なボローニャの郊外に、それはあります。高速を降りてからしばらく田舎道を行くと、ロータリーの中央に構える赤い跳ね馬の看板が、マラネッロの街に入ったことを教えてくれます。

 博物館入口のゲートをくぐる時点で、既に興奮はMAXに達してしまいました。

 夢中で撮った中から、厳選してupしてみましょう。

 プラモデルでしか見たことがなかったこんなマシンが次々に目の前に現れます。

 ああ、あの栄光の一時期を築いた偉大なF1マシンですね。少年の目にも真っ赤なボディと黄色いステッカーは、憧れを超えた存在でした。

 ずらっと並んでくれちゃって、もう倒れる寸前。

 ステアリングたち。F1モデラーなら、じっくりと観察したいところでしょう。

 あ~もう、なんというカッチョ良さ。ちびってしまいそうでした。

 これって、スゴい車なんですよね。。。

 やっぱり極めつけは、ディーノでしょう。個人的に、これ以上のスタイリングを持ったスポーツカーは存在しません。あ、そういえば博物館の住所は、Via Dinoだったりします。

 すっかり目の保養(というか、興奮で血圧がヤバい)をした後は、隣接するレストランで軽いランチ。もちろん店内も店員もフェラーリ一色です。

 その隣には、なんとフェラーリの試乗体験。オジさんは、旅行中のためビビッてしまって、チャレンジしませんでした。ヘタレです。

 大満足の博物館訪問でした。さ、次はどこを訪ねましょう。もう一度ここいら戻って来て、今度はドゥカティか。


2015年8月11日火曜日

1/24 Morris Mini Cooper(その3)

ダッシュボードとステアリングホイールは、木目調を模してみました。ベージュの上からクリア・オレンジを適当に塗って、たっぷりクリアを吹いてみたのですが。。。どうでしょう。それっぽく見えなくもないか。どうかアップで見ないでください。

エンジンルームは、実車の資料画像を睨みながら、いくつかのパーツ、ケーブルやジャンク箱から見つけたコーション・ステッカーなどを追加して、結構密度が出てきました。

そろそろ内装が仕上がったので、次にボディの塗装に入りたいと思います。
 ユニオン・ジャックの正統なデザイン解説を見つけましたので、これを参考にしつつ、頭の中で妄想を広げています。
 ひょっとすると一般常識なのかもしれませんが、この旗、イングランド、スコットランド、アイルランドの3つを重ねあわせたデザインなのです。

2015年8月9日日曜日

1/24 Morris Mini Cooper(その2)

 夏の小旅行に出かけていたりと、プラモ工作が進まない時期です。それに、今年のローマの夏は、ひたすら暑い。体温をゆうに上回る連日の暑さに、少々バテ気味です。

 それでも、エンジンルームにはプラグコードなどミニマムのディテールを追加してみました。びっくりしたのは、ラジエターが横向きについていること。タイヤハウス内に空気孔が切ってあるのですが、熱ダレしそうと心配になるのは私だけでしょうか。

 次いでインテリア。塗装指示を無視して、床の内貼りは艶消しの真っ赤。シートは革張りふうにタンで筆ムラを残すように塗装し、クリアーがけしました。ラリー・レース仕様なので、ドライバー用にはバケットシートが用意されていますけど、使いません。あくまで街乗り用にデチューンして仕上げたいと思います。

2015年8月3日月曜日

1/24 Morris Mini Cooper(その1)

リアル中2の息子が工作机の後ろに張り付いて、人がプラモをせっせと作っているのをいつもじっと見ていて五月蠅いので、このキットを与えてあっち行けと追い払ったのが数か月前。

その後どうなったかと思い出して問い詰めると、シャーシにエンジンを載せたところで敢え無く頓挫。手に負えなくなった様子だったので、強制的に奪い返しました。
 晴れて父親の夏休みの課題になったという訳です。
 キットは、1967年のモンテカルロ・ラリーでポルシェ911やランチャを抑えて優勝してしまった栄光のモデル。。。っと、これ、どこかで見た覚えが。。。

アラレちゃんのミニじゃない? そうそう、と即座に相槌を打てるのは、相当のオジさんです。キーン。ところが、とりやまあきら先生が採用したのは、同じモンテカルロ・ラリーでも実は1977年のオースチン・ミニ。似て非なるものでした。 

さて、このミニ・クーパー、箱絵に忠実にディーテイルを再現するには、技量が追い付きません。ハードルをぐっと下げて、こんなユニオンジャック柄も良いなぁとか、時代背景的にはサイケデリックなステッカーも楽しいかもとか、既にいろいろと妄想が膨らんでくるのです。小さなボディを白いキャンバスに見立てて、自由な発想で楽しみたい。でも、暑いので、もとより高望みはしていないのです。