2015年6月30日火曜日

1/9 MOTO GUZZIカラビニエリ(その6)

外装パーツたちです。
 今回も、キットのプラ材が着色されていることに甘えて、無塗装で行きたいと思います。 色目は本物よりも少しだけ薄いかもしれませんけど、これはこれで単体で見ればなかなか良い感じなのです。
 正直なところ、大嫌い&下手くそな塗装を施して失敗するよりも、遥かにリスクが小さかったりします。

フューエルタンクは左右から合わせるタイプです。でも、こうしてセンターの合わせ目をヤスリで消して、せっせとコンパウンドで磨けば、全然どうして悪くないのですよ。

2015年6月26日金曜日

1/9 MOTO GUZZI V7カラビニエリ(その5)

今週は、あまりプラモ工作をする時間がとれなかったので、スポーク張りの作業は遅々として進みませんでしたけど、ようやく前輪が終了しました。
 面倒くさがり全開な割には、出来上がってみればやっぱりやって良かったとなるのです。リムは、塗装してから少しだけティッシュで磨いてみました。大径のドラムブレーキに短いスポーク、ぐんと雰囲気があがります。

 そういえば、知らぬ間に拙ブログのアクセスが10万を超えていました。続けてみるもんだなぁという感慨と共に、飽きることなく覗きに来て下さる方々に、この場をお借りして改めて心から感謝申し上げます。

2015年6月22日月曜日

1/9 MOTO GUZZI V7カラビニエリ(その4)

 さぁ、面倒くさいスポーク張りをしましょう。いつものことですが、手順を簡単にご紹介しておきます。
 プラのスポークを切り落としてしまう前にしておかなければならない大事な作業は、リムとハブの位置関係を正確に測っておくことです。
 
 こうして見ると、ハブの幅がリム幅よりも広いことが解ります。段差の部分にプラ版を重ねて測ったところ、幅の差は両側共に約1.3mmくらい(テキトー)。

 これを踏まえて、治具(じぐ)を作ります。幸いなことに、リムのサイズもハブとの幅のギャップも、前後輪とも全く同じなので、治具は一つ作れば事足ります。
 厚手のプラ板に描いた円周上に、1mmと0.3mmのプラ板を重ねて貼りつけます。ここにリムを乗せれば下駄を履いた状態になり、ハブが底面にちょうど収まるという寸法。更に、下駄の上でリムが前後左右にぐらぐら動かないよう、四方から抑えるためのプラ板を重ねます。プラ板はどれも切れっぱしです。
 そして、センターにはビスを立てる小さめの穴を開けておきます。

 リムとハブをセットしてみました。治具ができると、こんな私でも不思議と少しヤル気が出てくるのです。作業中にリムが回転してしまわないよう、マスキングテープなどで底板に固定しておくことをお勧めします。

 スポーク素材は0.5mm真鍮線。1/9スケールですから、実車換算では4.5mmは実はちょっと太いんですけど、短いのでこれくらいの方が力感があって良いかもしれません。ニップルは、園芸用の被膜線の芯を抜いたもの。貴重な真鍮線を無駄にしないよう、なるべく短く切って使いたい。

 リムにマジックで書いておいたガイド線に角度を合わせて、先ずは内側にくるスポークをセットしていきます。ハブ側は穴に刺しっ放しですが、この状態でニップルをぎゅっとリムに寄せますと、それだけでもぶらんぶらんしなくなります。
 この工作でいちばん気をつけなければならないのは、怪我しないことです。太さ0.5mmの真鍮線は、特にニッパーで切った断面がとても鋭いため、指の腹で押したりすると、実に簡単に指に刺さります。万が一、刺してしまった場合は、瞬間接着剤で一発完治です(実は何度も痛い思いをしてます)。

 仕上げは、リムの裏側から瞬着です。ここさえ押さえておけばガッチリ止まりますので、強度の不安はありませんし、仕上がりも汚くなりません。飛び出した余分なスポークは後で切り落としておきましょう。
 あとは、老眼と時間が許すペースで、単純作業の繰り返しです。
 

2015年6月21日日曜日

1/9 MOTO GUZZI V7カラビニエリ(その3)

ホイールはスポークなんですよ、このバイクは。
 で、メッキを剥がしてしばし観察、このままやり過ごすか、ちょびっとだけスポークを削ったりすれば何とかならないかと、あれこれ言い訳を考えてみるものの、やはり無理。
 ここだけは、完成した際にプラモデルであることが一発でバレてしまうポイントなんですね。面倒くさいけど、しょうがない。

ぜ~んぶ切り落としてしまいました。
 箱絵を見ると、リムは中央の凸部にスポーク穴が開いているのではなく、凸の外側のようです。リム、ハブ双方にマジックペンで予め書いておいた印をガイドに、穴を開けました。スポークは左右合わせて40本。ま、焦らずのんびりやりましょう。

2015年6月16日火曜日

1/9 MOTO GUZZI V7カラビニエリ(その2)

早くもフレームにエンジンが載りました。
 ダブルクレドール形のフレームは左右から合わせる一般的なタイプ。イタレリさんのキットとしては珍しく歪みもなく、ピタリと合いました。大きなエンジンガードと共締めのマウントは、プラ部品から金属の極小ボルトに置き換えて強度を確保。
 ここまでは何のストレスもなく、工作が楽に進んでいます。

ところで、カラビニエリ(憲兵隊)が創設されたのは1814年7月13日。
 昨年のF1レース、フェラーリは、カナダGPとホームのイタリアGPで、アロンソとライコネンが駆るマシンに200周年を祝うロゴをあしらったそうな。
 ロゴには、カラビニエリのモットー“Nei secoli fedele(永遠に忠実な)”の文字と、イタリア共和国のイニシャルが入った炎をあげる手榴弾のシンボルが描かれてます。豆知識でした。

2015年6月14日日曜日

1/9 MOTO GUZZI V7 カラビニエリ(その1)

久し振りのバイクモデルは、イタレリ製の1/9スケールです。
 カラビニエリというのは、イタリアに複数存在する治安・警察組織の一つを成すもので、解り易く言うと参謀本部の直下にある軍警察ということになるでしょうか。憲兵とも言われます。街のあちこちで、イメージカラーである濃紺の制服と車両を頻繁に見かけます。

昨2014年、カラビニエリの創設200周年を記念して、軍事ものに強いイタレリ社がキット化したもの。キットのモデルは、イタリア軍が軍用及びカラビニエリ用に大量発注する形で開発された700cc。後に排気量がスープアップされるなどの改良を経て、市販されることになった訳です。
 
早速、工作開始です。
 実は最近、プラモとの距離感というか、自分にとってどの程度の工作レベルが最も楽しいかということを考えています。細部のディテールや仕上げに拘りすぎると、面倒くささが勝ってしまい、結局ヒィヒィ苦労するばかりで楽しくない。途中で投げ出してしまうことも。ですから、丁寧に素組みしていく中で、本当に気になるところだけ手を加えるといったあたりで、工作の楽しさと、出来上がりの満足感の双方を満たす妥協点がないものかと。
 ということで、キットを開けてみるとこれがまた結構な部品点数。こりゃ真面目にやったら大変そうだ。なので、象徴的なV型エンジンも、ヘッドなどのメッキ部品はキラキラしすぎだけどまあいいやと、華麗にスルーしてしまうのです。

2015年6月10日水曜日

うっ、美しい

郊外のショッピングモール駐車場で見つけたのは、ご存知CB750four。
いるんだなぁ、どこにでも。大切に、きれいに乗り続けてくれている人が。 何だか嬉しいし、日本製を誇らしく思ったりします。

で、シングルふうのシート以外は一見フルノーマルのようだけど、よ~く見ると4本出しマフラーが似て非なるものに付け替えられている模様。レストアの一環なのか、それとも大人のカスタムなのか。
 周囲にオーナーの姿は認められませんでしたが、センタースタンドをかけていることからも、愛車へのいたわりが感じられるのでした。

2015年6月6日土曜日

ミュンヘン旅行記(番外編)

 ミュンヘン市内は、地下鉄、トラム、バスといった公共交通網が充実していて、しかも使い勝手がたいへんよろしい。ホテルのフロントで一日乗り放題のグループチケットを買ってしまえば、どれだけ乗り降りしても良いのですから、旅行者にも便利です。
 トラムの車体は、バイエルン州の旗の色にも使われている伝統の水色x白。

 これはトラムの車内。すっきりとしていて実に美しい。

  市内観光の中心は、ミュンヘン中央駅から2駅ほどのマリエン・プラッツ。周辺には老舗のビア・ホールが、それを目当てにやって来た客たちを誘います。

 小さなジョッキは生ビール、細長いジョッキは白ビール。ザウアークラウト(キャベツの酢漬け)に乗せたヴルスト(ソーセージ)をつまみながら。ビールは、ほのかに甘みがあって、美味です。
 このあと、ドイツの名物料理であるポーク・ナックル(ググってみてください)を食しました。拳骨一つが結構巨大ですので、注文の際はシェアすると良いでしょう。

 ま、違う銘柄のビールを飲みたいから、滞在中に何軒も行くわけです。

 ミュンヘン中央駅から列車で乗り換えなしの約2時間、フュッセン駅からバスで約10分。眠れる森の美女の舞台とも言われるノイシュバンシュタイン城です。実はここへ来るのは今回で3回目くらい。ロマンチック街道の終点ですから、これまでは車で南下してくることが多く、電車とバスでは初めてとなりました。
 バス停から坂を上った途中に、入場券売り場があり、そこから城までの登り坂を30分ほどかけて歩いてようやく城に辿りつきます。夏場は大汗覚悟で行きましょう。
 
 どこを訪れてもちゃんと英語が通じるので言葉の心配もないし、お勧めです、ミュンヘン。

2015年6月3日水曜日

ミュンヘン旅行記(BMWの世界;二輪編)

 BMWワールド訪問の第2弾は、お待ちかねの二輪です。今日は、怒涛の厳選12カット。
 先ずは、メーカー製カフェレーサーのお手本のような1台。あ、ちなみに、現行モデルの展示車両はいずれも触り放題、跨り放題。大人も子供も皆~んな少年のように目をキラキラさせて跨っていました。
 
  お次は最新の600ccスクーター。カラーリングを含め、超絶カッコ良い。

 続いて、現行市販モデルの主戦力、R1200GS。ほんとに巨大なマシンですが、デザインは秀逸ですし、跨ってみると、地の果てまで走って行けるような気にさせてくれます。ま、夢の1台ですね。
 
 こちらはそのR1200GSのレース車両。GSトロフィーという名称から、ワンメイクレースなのかなと思われます。

 カフェレーサーには、こんな素敵な演出がしつらえられていました。木製のテーブルや棚には工具、壁にはヘルメットや色褪せたポスター、そして床に無造作に置かれたドラム缶やジェリ缶。
 大き目のマグカップでゆったりとコーヒーを飲みながら、愛車の汚れをウェスできれいにぬぐってやる。。。男の子なら誰もが憧れ、夢に見るであろう空間に違いありません。

 年代別の展示に目をやれば、第二次大戦でハーレーと共に大活躍したR75サイドカーのミリタリー仕様が。マニアが見たら、さぞかしメシが旨いことでしょう。

 美しすぎるヴィンテージな1台。エキパイに焼け跡があることから、新車ではないのかもしれません。こんなのが街中をバンバン走ってたら、卒倒してしまいそうです。

 歴代のレーシング・マシンには、かなりの面積が割かれています。
 オフロードの2台は、どちらもバイク好き又はプラモ好きなら絶対見たことがあるモデル。

 そして名車とうたわれたR90Sのレーサー。ストッパー付のシングルシートや、ブラック塗装されたマフラーがたまらない。このへんで既に、感激の余り何回かオシッコちびりそうになってます。

 ミッレ・ミリアには必ず出て来そうなヴィンテージ・レーサーも。後ろのスクリーンでは栄光のシーンがリピート再生されていました。

 極めつけとも言える1台。浅間仕様でしょうか。弁当箱タンク、大好きです。ファンネルに被せた赤いカバーが泣かせます。横から見るとボリュームたっぷりですけど、上から見ると実にスリムです。ストレート・メガホンからはどんな音がしたのでしょう。

 どのバイクも、本当は1台1台もっとじっくり観察して、何枚も何枚も写真を撮りたかった。というか、この素晴らしい空間に、ずっと留まっていたかったというのが正直なところです。

2015年6月2日火曜日

ミュンヘン旅行記(BMWの世界;四輪編)

 行って来ました、ミュンヘン。そして、観てきました、BMWを。たっぷりと。
 てなことで、ミュンヘン中央駅から地下鉄で北にほんの十数分、1972年のミュンヘン五輪会場となったオリンピック・パークに隣接する広大な敷地に、それはあります。
 てっぺんに例のエンブレムを冠したタワーが本社社屋、隣のお椀のような形の建物がBMWミュージアム。丸い屋上にも一面に同じエンブレムが描かれています。
 すぐ隣には工場が続いており、予約制の見学ツアーも用意されています。
 ミュージアムの手前のシャープな造形の建物が、BMW WELT(world)。二輪・四輪の現行モデルが展示され、ショップなどもここに入っています。
  BMW WELTの内部。いきなりM3が出迎えてくれました。既にドキドキです。
  ショップを覗いてみれば、M-Sportのグッズなど様々な品々が、これでもかと
客を誘います。が、どれも非常にお高い。さんざ迷った挙句に、手が出ませんでした。
  ショールーム内をパタパタと元気に走っているのは、R25のエンジンを積んだイセッタ250。フロントのドアをがばっと開けて、前から乗り込むのです。
  渡り廊下のような通路を抜けてBMWミュージアムの方へ移動すると、年代別に全ての市販モデルと、サーキットを彩った過去の名車たちが、ところ狭しと展示されていました。
 中でも、いちばん多くのカメラを向けられていたのがこれ。納得です。たしか高校生の頃、プラモを作ったなぁ。
  オジさんの好みはこのあたり。
 これも良いなぁ。それにしても、市販モデルはどれも新車(ストック)状態です。オジさん、今までに4台のBMWを所有したことがあるのですけど、いずれも少々くたびれた中古車ばかり。いつの日か新車を買うことができるのでしょうか。
  ヴィンテージものも、ちゃんとあります。細長~いキドニー・グリルですね。
次回は、二輪編です。どうぞお楽しみに。