2014年9月29日月曜日

HONDA CB1100RB2(その12)

 私のプラモデル製作において「やってはいけない」ことの一つが、電装系のハーネスに手を出すことです。実車に忠実にハーネスを作ることなど到底無理というものですから、やってはいけない=できっこないということですし、どの道、外装パーツで隠れてしまうので、苦労が報われない工作なのです。
 では、どの程度、苦労が報われないかを、検証してみましょう。
 カプラーが縦に並んだ基盤や、ヒューズボックスなどに、適当な色の被膜線を差し込んでみました。本当は、1個のカプラーには何本もの線がギボシで接続されるところですけど、そんなことはできません。


 2本ずつ束ねて、まとめています。黒いのはゴムホース、赤い方はマスキングテープを巻きつけて塗装しています。でも、実車の様子は、これとは相当に異なります。

各パーツを所定の位置にセットしました。
 スカスカだった空間が随分と賑やかになり、いろいろな配線がごちゃごちゃぎっしり詰まっている感じだけは、多少表現できているのでしょうか。でも、繰り返しますが、見えなくなってしまうのです。残念な工作なのです。だから、裏側にあるバッテリーには手を加えないことにしました(多分)。
 ときに、一番手前に見える黒いホースはブリーザーパイプで、オイルキャッチタンクにつながっています。クランクケースへの差込口に関しては、キットのままだとヘンテコな穴が開いているだけだったので、少し加工を施してあります。欲を言えば、ブリーザーパイプに使える透明で網目の付いたマテリアルが欲しいと以前から思っているのですけど、なかなか見つかりません。どなたか適当な素材をご存知でしたら、教えて下さい。

2014年9月28日日曜日

再び物欲

拙ブログは、オートバイのプラモデルと写真を主なテーマとしています。故に、拙ブログを覗きに来てくださる方の多くは、オートバイ又はプラモが好きな方であるのは当然ながら、自転車に詳しい方、又は自転車に少なからず関心のある方と、少なからずダブるのです。
 かくいう私は、自転車と言えばママチャリしか乗ったことがありません。本格的な自転車は、とかく高価だったりしますので、パリやローマで所有すると、たちまち盗られはしないかとそればかりが心配になってしまいそうです。まあ、そんなことより何より、体力の著しく衰えた身体には、正直キツイのだろうと思い、距離を置いていました。
 そんな折、ふとテレビを観ていたら、自転車の試乗番組が目に留まりました。
 スイスに本社を置くSTROMERというこの自転車、実は電動アシスト付き自転車なのです。日本で電動アシスト付き自転車というと、通勤、買い物、子どもの送り迎えに毎日自転車を使う主婦が、ちょっと奮発して買うものというイメージしかありませんでした。
 ところが、これはどうでしょう。シンプルながらも機能美を感じさせるフォルムと、ブラック塗装された中にキラリと光るディスクブレーキ、小ぶりのヘッドライトなど、オートバイ好きを充分に惹きつけるカッコ良さです。決してオバちゃん向きではありません。しかも、言われなければ分からないくらいさりげなく電動アシストが付いているとくれば、無理なく毎日の足に使えるかもしれない、そんな気にさせてくれます。

http://www.stromerbike.com/it/it

 さて、気になるお値段は。。。ベース価格が3,850ユーロって、約54万円ですか。あーなるほどね。

2014年9月27日土曜日

HONDA CB1100RB2(その11)

エンジンがフレームに載りました。各パーツの接着面を丁寧に摺合せしていたので、一発でビタっと決まりました。やはり基本動作が大切なのです。
 ニュアンス付けなど細部の仕上げはまだなのに、エンジンが載ると、つい嬉しくなって写真を撮ってしまいます。それにしても、CB-Fのエンジンは、いつ見てもカッコ良い。

貴重な赤のプラグコードを使ったおかげで、テンションがぐっと上がりました。

さらに、友人がくれたこんな雑誌を読んで、ますますテンションが上がっております。いつかはグン仕様のCB-Fをプラモで製作しなければならないのでしょうか。「カメ~ッ」と叫んでみても、キャンディレッドの塗装など、私の塗装スキルでは一生できそうもないというのに。

2014年9月24日水曜日

物欲

拙ブログを見に来られる方なら「ピニンファリーナ社」を知らないはずはありませんが、同社からインク不要で一生使える高級ペン、その名も「4.エバー・ピニンファリーナ・カンビアーノ(4.EVER Pininfarina Cambiano)」が発売されました。
 このペンの売りは流線型の優雅なデザインだけではなく、イサーグラフと呼ばれる合金製のチップがペン先についており、紙との摩擦で酸化することにより筆跡を残す画期的な仕組み。インクもリフィルも不要なため、まさにこのままの状態で一生使えるのだそうです。鉛筆ではないので、書いた線は消しゴムでは消えません。
 つい数日前、ローマから日本に帰国する同僚にプレゼントし、たいそう喜んでもらいましたけど、実は自分がこのペンに興味津々で、実物を見てみたかったのでした。高級そうな木製のケースに収まっていると思ったら、ケースがそのままペン立てになるというオシャレさ。書き味は、使い始めだからなのか、少し硬いタッチに思えました。何はともあれ、とてつもなくカッチョイイ。
 因みにお値段は80ユーロ(約1万1千円)。日本でも購入できるようです。

2014年9月21日日曜日

HONDA CB1100RB2(その10)

RB型で最も気に入らない部分の一つが、このスィングアーム。これって、サイズこと違えど、モンキーと全く同じ形なのです。
 RC型以降は、アルミ角形が奢られるようになりました。でも、私にはとてもプラ角材から精度の高いスィングアームを作り出すことは不可能です。したがって、今回の作品では、角形へ進化する移行過程ということで、原型を維持しつつ、それっぽく加工してみることにしました。

先ずは、チェーンプラーの取り付け部分の凹みを、プラ板で埋めます。そして、この後に加工し易いよう、丸棒がテーパーした部分も削り落とします(右)。

適当な大きさの1mmプラ板を2枚重ねて貼りますが、この時点でシャフトの穴を開けておきます。ただし、外側のプラ板の穴は、ナットが埋まるよう大きめに繰り抜いておきました。乾燥を待って、削り込んでいきましょう。

丸から長方形に緩やかに変化していく形状にしてみました。そして、アームのエンドにはチェーン引き機構が付きます。
 最新のスィングアームをボルトオンするよりも、時代考証の観点からも、この程度の物の方が、ぴったりくるのではないでしょうか。何より、18インチというホイール径や、ラジアルでない細いタイヤサイズなどとのマッチングを考慮すれば、足回りをガチガチに固めるのではなく、しなやかに乗るイメージを優先させたいなと。

2014年9月20日土曜日

HONDA CB1100RB2(その9)

出張から戻ってきました。早速、模型作りにカムバックしたものの、時差ボケと寝不足で手元が不如意です。写真までボケております。
 フロント・ブレーキのディスクローターを大径化したために、キャリパーのボトムケースへの取り付けを調整する必要が生じました。何も大袈裟なことではなくて、辻褄合わせの小細工です。

右が加工前、左が加工後です。
 キャリパーは、クロームシルバーで塗装したナット部分も含め、薄いガンメタルで全体をウォッシュし、ニュアンスを出そうとしています。アクスルのナットはプラ板のドーナツで受けるようにしました。そして、ボトムケースはシルバーに塗装。せっかくのゴールドパーツでしたけど、ちょっとカスタム感を出したかったのと、全体としてゴールドの部分を減らした方がカッコいいかなと思ったからです。

フロント・ホイールのセクションが、キリの良いところまで出来ました。ディスクローターの大型化によって、不細工なコムスターホイールの見えている範囲が少なくなり、個人的には好感度アップです。

2014年9月15日月曜日

ブラボー!な週末

motoGP界の永遠のアイドル、ヴァレンティノ・ロッシ選手が、地元ミサノのサンマリノGPで見事優勝! しかも、ホルヘ・ロレンゾ選手とのワンツーを果たし、HONDA勢にやられっ放しだったファンの鬱積をいっぺんに晴らしてくれました。
 まっ黄色に染まったスタンドを埋めつくす(あの中に自分もいたかったなぁ)目の前で、ウィリー・フィニッシュ。地元のみならず、世界中のロッシ君のファンが待ち望んでいた歓喜の瞬間でした。真に技術を要するタイトなコースで、素晴らしいライディングを見せてくれました。これまでことごとくストレートでRCVにオーバーテイクされていたモンスターYAMAHAが、逆にストレートでRCVを交わす姿に、まるでテレビ自体が熱を帯びてくるようでした。今年も現場観戦はできませんでしたけど、来年こそは。

 しかも昨日は、セリエAも忙しかった。ミランのHONDAは開幕戦からの連続ゴールで、がっちりインザギ監督とジャーナリストの評価を固めつつあります。長友のインテルに目を移せば7得点の大勝。リーガエスパニョールではマドリード・ダービーをアトレティコが制し、かと思えば絶好調のロリー・マキロイ選手はFEDEXツアー・チャンピオンにあと一歩及ばず。。。もうテレビの前から離れられません。

 っととと、出張だった。行ってきます。

2014年9月14日日曜日

HONDA CB1100RB2(その8)

いくらスーパースポーツをうたったマシンとはいえ、この年代のバイクの例に漏れず、制動力の不足は否めません。ブレーキディスク・ローターが小さいのは、その最たるものでしょう。
 コンパスカッターで、1mmプラ板からドーナツを2つ切り出しました。外径は、近年のチューニング・パーツとしては標準的な320mm径を1/6にスケールダウンしてあります。キットのローターにはガイド線を引き、ぴったりハマるように削って整えます。 

接着し、穴をあけました。 時代考証から、今回はフローティング・タイプにはしていません。さりげなくね。

  したがって、塗装も大人しく、内側はブラック一色。あくまでノーマルの雰囲気で。

ホイールにセットしてみました。まずまずではないでしょうか。
 俗に言う裏コムスターホイールの縁はシルバー塗装の指図となっています。でも、このままゴールド一色の方が、個人的には好ましく感じられます。
 さて、明日から出張のため、模型工作も来週末まで休憩です。

2014年9月11日木曜日

HONDA CB1100RB2(その7)

フロントカウルのデザイン上のもう一つの欠点は、スクリーン上端が大きく立ち上がっていること。 防風効果はおそらく絶大で、ライダーはその恩恵を大いに享受するのでしょうけど、カッコよくありません。

            
 なので、切っちゃいました。これくらいなら、頭を低く伏せれば、最高速域でもカウルの効果は充分に発揮されるでしょう。とはいえ、このマシンの最高速域って、260km/hとか?
 
 問題は、スクリーンのカウルへの取り付け。透明パーツのビス止め部分に、切欠きがついています。んなこたぁない。ばっちりと見えるところなので、なんとかならないもんかと、悩みました。
 
 
          
 
 切り落とした透明パーツから小さなカマボコ形を切り出して、接着。段差を消すためにペーパーをかけ、コンパウンドで磨いてみたものの、傷と曇りが残ってしまいます。友人からいろいろなアドバイスを受け、ペーパーは2000番まで、コンパウンドは仕上げ目まで使ってみたものの、持ち前の根気のなさが仕上がりに素直に現れます。
 

さらに厄介なのが、合いの悪さ。カウル側にエポパテを盛りつけてみたものの、焼け石に水で、スクリーンとの間にはまだ相当のギャップが認められます。
 音を立ててモチベーションが落ちそうになるのを何とか堪え、見なかったことにして次に進んじゃいましょう。(よく見ると、スクリーン自体の厚さも、均等ではなかったりします。。。ww)

2014年9月6日土曜日

HONDA CB1100RB2(その6)

フロント・カウルの続きです。
 あごの部分を形成するため、1mmプラ板を切り出して、曲げ癖をつけておきます。

  カウル下からプラ板をあてがい、ギャップにエポパテを盛りつけていきます。

カウルのサイドのラインが随分と違いますから、マジックでガイドとなる線を引きました。スクリーンの立ち上げ部先端と、ボトムの出っ張りを切り落とします。

更に、不足している部分にはプラ板を貼り付けて、求めるラインを出していきます。

つなぎ目の強度確保のため、裏側から0.3mmプラ板で裏打ちしておきました。
 ヘッドライト脇のエアスリットと、グリップ部の膨らみを再現する工作は、難易度が高すぎて綺麗な仕上がりが期待できません。リスクを避け、このあたりで妥協したくなってきました。カウルの整形が終わらないと、気になって次に進むことができないのです。

2014年9月3日水曜日

HONDA CB1100RB2(その5)

フロント・カウルです。比較のためにライターを置いてみましたけど、とにかく巨大です。 楽観的に言えば大迫力、悲観的に言えば、こりゃもう手に負えないデカさ。圧倒されています。

RB型の最大かつ唯一の欠点は、このフロント・カウルがカッチョ悪いこと。 特に、この四角い大きなスペースに、丸一灯のヘッドライトが入るのが信じられないセンス。是非なんとかしたい。このキットを購入した動機も、そのあたりにあります。

これはRD型。RC型からヘッドライトは角形となり、ライト両脇にはエアスクープ、あごの部分は少し前にせり出しています。アンダーカウルを取り外したアッパーカウル全体のサイズが小さくなり、低く構えています。実にカッコ良い。
 RBのカウルに大幅な修正を加えることが仮にできたとしても、完全にRC型をコピーすることは極めて困難でしょう。ではどうするか。もし、RBからRC/Dへの進化の途中に、言ってみればプロトタイプがあったとしたら、こんな感じだったのかもしれないな、という姿を目指してみることにします。

先ずはヘッドライト。たまたまジャンク箱にはカワサキZ1300のヘッドライトが残っていましたので、これを有難く流用します。
 カウルの穴に沿って切り出した1mmプラ板に、ヘッドライトがきっちり収まる大きさの穴を空けます。ただし、作業の手順としては、内側の穴を最初に開けておいてから、外側のラインを切り出すようにしないと、プラ材がふにゃふにゃで工作し難くなります。

切り出したプラ板をハメ込んで接着、表面を軽く整えてみました。これだけでも劇的に表情が変わってきたことが認められます。
 とりあえず、第一段階としては悪くなさそうです。さて、この後どこまでやるか。それが問題です。