2014年2月27日木曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その7)

  こちらはフロント・フェンダー。
 工作部位があちこちに飛ぶのは、なにも監査のせいでパンチ・ドランカーになったからでも、心を病んでしまったからでもありません。接着剤やいろんなものが乾燥するのを待つ間に、他のパーツに手を出すからなのです。
 さて、タンクの造形と違って、こちらは妙にエッジが効いています。そして、時代考証からすれば、きっと金属製なのでしょう。左右の縁は強度を増すために折り返したように太くなっています。

縁を落とし、角を丸めるため、棒ヤスリを手に、しばしガシガシと削り込みます。
 舞い上がるプラの粉をたっぷりと吸い込んだ後、このようになりました。あまり変わり映えしない? プラモデラーとは、妥協と自己満足ができる人種のことを指します。
 なお、永年にわたりタバコとプラ粉の双方を吸い込んでますから、行く末は肺がん間違いなしと覚悟しています。ただし、プラモデラーは肺がんのリスクが高いというデータが存在する訳でもありません。
 フェンダーの長さの調整とステーの加工は、次回にしましょう。

2014年2月24日月曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その6)

 フューエル・タンクは、いわゆるティアドロップ形といってもシャープ過ぎない優しい形をしています。でも、このままという訳にはいきません。全長をストレッチし、やや角ばったフォルムにしたいのです。

 先ずはタンクの後ろ半分を、プラ板でくるむように巻き付け、箱組みしていきます。ただし、厚みのあるプラ板をいきなり貼り付けるのは非常に困難ですから、0.3mm厚のものを1枚ずつ重ね貼りします。そして、後から削ることになる角の裏側には、エポパテを盛りつけておきます。
 接着剤をたっぷりとつけて貼り合わせるため、ところどころにプラ材の変形や、「引け」が生じていますので、後からパテなどで修正する必要があります。

 1/6スケールで約2cm弱ですから、実寸で約12cmほど、タンク全長をストレッチしたことになります。随分と印象が変わってきました。
 ヤスリでプラ板の段差を削ったり、後ろ側の角をおとしたりして、先ずは第一段階というところ。まだしばらくの間、段差を消したり、引けた部分を盛りつけたりといった地道な工作を続けることになります。
 タンクキャップがかぶさる凸モールドも、削り落として平らにしてしまいました。

2014年2月22日土曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その5)

  ハーレーの何が嫌かって、この深いフェンダー。
 どんだけ雨水の撥ねるのが嫌いなのでしょうか。どうせ雨の日は全身ずぶ濡れになってしまうというのに。それともハーレー本社のあるミルウォーキーってのは、そんなに雨が多いのか。
 と、よく見れば、さすがはTAMIYAさん、私のようなモデラーの心をあらかじめ予見していたかのように、まるでガイド線のようなラインをいれてくれています。気に入らない方は、どうぞこの線に合わせて加工してくださいとでも言っているふうです。少なくとも、私はそう受け止めました。

お言葉に甘えて、切っちゃいました。ああ、何という爽快感。もやもやしていた気持ちが、すぅっと晴れました。フレームへの取り付け穴が左右1か所ずつになってしまいましたけど、まあ何とかなるでしょう。

2014年2月20日木曜日

集中できない

 職場に監査が入ってまして、模型作りに集中できないんですわ。プラモを楽しもうっていう気持ちになりにくいのです。後ろめたいことなど何一つないし、善い人が優し~い顔してやってくれているんです。それでも受ける方は嫌なんです、監査って。私も以前は監査する側にいたことがあるので、よく解るんです。
 こんなときはオリンピックの応援だとTVを観れば、真央ちゃんの悲壮な姿。可哀そうで観てられません。チャンネルをサッカーに替えると、本田の出てないミランが負け。で、今朝は雨。。。なんなんだ、もう。
 今晩は、何が何でもプラモしようっと。

2014年2月16日日曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その4)

 さて、シリンダーは放っておいて(って、オイ)、チェーンケースなる大きな物体に手をつけます。
 エンジン腰下の左足側にどかんと取り付くこれは、何なのでしょう。ギアボックスからの駆動系チェーンラインとは全然違うし、どうしてこんなに大きく張り出していなければならないのか、恥ずかしながら私、ハーレーのメカニズムを全く理解しておりません。ひょっとしてクラッチなのかな?そして、ベルト的な物が入っているのかな?
 まあいい(いいのか)。

 げに恐ろしきは無知なり。そして、無知ほど怖いものなしはありません。ギコギコとノコギリで切ってしまいました。あ~あ。だって、今後の工作に邪魔なんだもん。

 切り口をプラ板で蓋してカヴァーを取り付ければ、このとおり。まるで何事もなかったみたいに邪魔くさい出っ張りが姿を消し、劇的にエンジンの横幅が狭くなりました。

2014年2月13日木曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その3)

  ホイールの方は、少し寝かせて熟成するのを待つことにしました(なんのこっちゃ)。
 ということで、エンジンに着手します。設計に従い組み立て易い手順で書かれているだろうインストの順番は、いつもどおり無視です。アルミふうに半つやメッキされたパーツも、イタリア製キッチンハイターですべて洗い落としてしまいました。
 このキットのシリンダーは、同時期に発売された他の2つのハーレーとは違って、フィンを1枚ずつ積層していくのではなく、左右から合わせる従来の方式が採用されています。
 ただ、いくら精緻を誇るタミヤのキットとはいえ、フィンの合わせ目をはじめ、段差やパーティングラインの処理は不可欠です。

腰上の部分。
 シコシコとフィンの隙間などにヤスリを走らせる作業は、はたから見ると地味ですけど、何なのでしょう、実に楽しい時間なのです。模型とはいえ、バイクの動力源たるエンジンを、自らの手で組み上げていくというのは、やはり心躍るものを無意識のうちに感じているのかもしれません。

2014年2月11日火曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その2)

 ハーレー工作の開始です。
 先ずは、前後ホイールのリムから、涙を呑んでスポークを切り離しました。どのみち使えないと解ってはいても、片側20本、左右合わせて40本のスポークを切り落とすのは、先に待ち受ける工作を考えると、それなりに勇気がいるのです。

 左右を貼り合わせた後、リムの内側に残ったニップル跡を綺麗に削り落として、表面を整えます。
 さて、これからどうしましょう。スポークを張り直すか、はたまた。。。
まだ始まったばかり、先は長いのです。じっくり検討することにしましょう。

2014年2月9日日曜日

ハーレーFXE1200スーパーグライド(その1)

 555回目の投稿は、次なるお題のスタートとなりました。
 Harley-Davidson FXE1200 Super Glide。
 こんなに大きな箱を日本から持って来て下さったJunjulinaさん、有難う。ようやく着手します。
 ああ、それにしても、遂にハーレーです。孤高のメカニズム、圧倒的な存在感、生涯の高嶺の花。バイクに乗ったことがある人には勿論、乗ったことがない人にとっても、ハーレーはいわば究極の二輪車です。プラモデルとはいえ、究極に手を出してしまうのかと思うと、早くも腰が引けてしまうヘタレぶり全開です。
 先ずは山積みの雑誌の中から、いつかこんなこともあろうかと随分以前に買っておいたハーレー専門誌などを取り出して、まずはこのモデルについてお勉強。1974年に生産されたんですか。エンジンはショベルヘッドっていうのね、ふむふむ。
  箱を開けてみて、あらためて部品点数の多さと、その大きさにビビリました。こんなに大きなリア・フェンダーを今まで見たことがありません。
工作は、前後ホイールから始めることになるのでしょうか。とにかく目にも眩しいピカピカの鍍金が施されたリムとスポーク、でも、スポークの交差部分はやっぱり繋がってしまっているので、残念ながらこのままでは使えません。
カフェレーサー好きを公言する私が作るのですから、素組みということはありません。いつか本当にハーレーを所有する日が来るかもしれない、その時のために自分が乗りたいハーレーのイメージをどこまで模型で再現できるだろうか。そんな思いを胸に、存分に楽しみたいと思います。
 製作期間はこれまで以上に長くなる予感がします。気長にお付き合いくだされば幸いです。

2014年2月8日土曜日

モンキーBAJA (その30:完成編)

 連載30回目にしてフィニッシュ。
 製作期間約4カ月(なんという手の遅さ)。なんとか当初の目的を達成し、BAJA仕様モンキーの完成です。
 
【ベースキット:TAMIYA 1/6 Monkey】
【主なスクラッチ】
 ・外装(タンク、シート、シートカウル、バイザー、フェンダー、グリップガード】
 ・バーハンドル
 ・メーター・アッセンブリー
 ・ヘッドライト、同ガード
 ・フロントフォーク・ガード
 ・エンジン・アンダーガード
 ・テール処理
 ・ステップバー、ブレーキペダル
 
ステップやペダル類には、ガンメタル塗料で軽くドライブラシをかけ、鉄っぽい感じを出しました。
ブレーキランプのレンズも、プロテクターでガードされています。

デュアル・ヘッドライトも、かろうじて許容範囲に収まりました。

ライダー目線。タンクには珍しくコーションステッカーを。

 軽い思いつきから始まったBAJA仕様へのチャレンジでした。しかし、着手してみると、ノーマル仕様との違いの多さに愕然とし、へこたれそうでした。それだけに、完成の喜びもひとしおです。今日は、オリンピックを横目にこれを眺めて一杯やります。
 さあ、次は何を作りましょう。

2014年2月6日木曜日

モンキーBAJA (その29)

完成間近です。バッテリーをつなげばエンジンがかかります。なんちゃって。
 角度に十分注意してクランプに立てたハンドル回り、グリップガードも何とか想定どおりに取り付けることができました。各所に太さの異なるケーブルを使うことは、今回は面倒くさいのでオミットしました。相変わらず詰めが甘いです。
 あとはフューエルタンク、シートカウルなどを載せるだけ。。。と思ったら、ヘッドライトがまだ出来てませんでした。流用可能なレンズの透明部品がないので、作らなければならないのです。困りました。

2014年2月5日水曜日

これでは萌えない

HONDAから新しい原付スクーターが間もなく発売されるそうですね。そんな見出しだけですっかりワクワクしてニュースの画像を見た途端、ガッカリでした。
 新開発のエンジンは、水冷、4スト、インジェクション。更に、アイドリングストップ機構、前・後輪連動のコンビブレーキ、スマホの充電ソケットなどなど、よく考えられた機能が満載です。
 お値段208,950円が高いかどうかは別としても、きっと良いバイクなのでしょう。街乗りのコミューターとしては申し分ないのでしょう。でも、でも、このスタイリングでは、いくらホンダ好きの私でも、萌えないのです。
 お願いしますよ、ホンダさん。Vespaのようにとは言いません。が、もうちょっとだけでもいいから何というかセクシーというかスタイリッシュなデザインができなかったもんでしょうか。

2014年2月3日月曜日

モンキーBAJA (その28)

  タミヤのバイク模型を作ったことがある方なら誰でも知っている「タミヤあるある」の一つといえば、前後のアクスル・シャフトが微妙に長すぎること。
 金属パーツなのはたいへん結構なのですけど、そのまま組むと必ずアクスルの先端が余ってしまいます。しかも切り口は金色、ナットもピカピカで、模型っぽさがこの上ない。

この処理の仕方は、モデラーによって様々ですね。シャフト自体をプラ剤に置き換えて接着してしまう人も少なくないようです。ただ、そうすると二度とバラせなくなってしまうリスクがあります。
 私はいつも、0.5mm厚くらいのプラ板で小さなワッシャーを作り、ナットの内側に噛ませるようにしています。これでシャフトの先端が飛び出すのは解消。あとはナットごとシルバーで塗装してしまいます。多分いちばんお手軽な処理の方法でしょうけど、やらないのに比べると、これでも随分と違うもんです。

2014年2月1日土曜日

モンキーBAJA (その27)

  おそらくこれが最後の外装パーツとなる、フロントフォークのガードです。
 ガード自体は、5.5mm径のプラパイプを縦1/3ほどの短冊にして、ボトムは少し平らにしてから穴を開けます。
  他方、実車ではどういうふうにダウンチューブに取り付けられているのか、資料画像だけでは判断できませんでした。仕方がないので、シャフトがとおる穴のすぐ脇に、1mmの穴を開け、プラ棒を差し込むことにしました。

  1mm径のプラ棒は、両端をライターで炙って、リベット留めにします。

まずまずの感じに収まったのではないかと思います。