2013年11月30日土曜日

モンキーBAJA (その16)

とても長いブレーキペダルです。丸棒のアームがいったん下方向に折れてから、垂直に上がってペダルを受ける形状。

 これに比べて、BAJA仕様では薄い板状のアームがやや上方向に折れ、滑り止め付きのU字形ペダルが直接つきます。アームは曲げた後に、左右から削って板状に薄く加工しました。
 
  ステップもゴム製ではなく、オフローダーらしい滑り止め付きの鉄製U字形。可倒式ではありませんが、まあ雰囲気だけでも。

2013年11月27日水曜日

モンキーBAJA (その15)

シートです。
 いつものようにプラ板の箱組みからエポパテ裏打ち、角を面取りして整形。後方は膨らみをもたせるようパテ盛りしました。

ノーマル・モンキーのぶ厚いふかふかのシートに比べて、トレールバイクらしく角ばって、しっかりしたアンコが入っている感じが出ていればOKです。
 これでタンクシート製作のセクションはほぼ終了。でも、まだまだモディファイのための工作は、山ほど残っています。

2013年11月24日日曜日

モンキーBAJA (その14)

  シートカウル後方をプラ板とエポパテで形成、サイドとのつながりも形になりました。懸案だったフレームへの搭載は、シートカウル自体の強度確保も兼ねて十字型に渡したプラ板に穴を開け、前方がタンクと同じマウントにビス留め、後方は2点でシートレールに留めるようにしました。

フレームに載せてみました。
 タンクとのチリ合わせも、スペーサーを2枚かませて、何とか許容範囲に収まったと思います。これで、シート作りに進むことができます。

2013年11月22日金曜日

チュニス

 出張先のチュニジアから戻りました。
 紀元前8世紀にフェニキア人が建設したカルタゴは、その後、古代ローマ人によって焼き払われ、土地を痩せさせるために大量の塩まで撒かれたというのですから、三千年後の現代のローマからやって来た者としては、若干複雑な心境です。
  小高い丘の斜面に白い壁と青い窓に統一された小さな家が立ち並ぶシディ・ブ・サイド(Sidi Bou Said)は、首都チュニスを異国情緒に色濃く染める景観保護指定区域です。聖人の名にちなんだとされるこの地区と、カルタゴ遺跡が観光の主要スポットだとか。

 シディ・ブ・サイド地区のくねくねと入りくんだ細い路地には土産物屋やカフェが点在し、上り詰めた先には、眼下に港、遠くにボン岬峠を一望に臨む絶景が広がっていました。
 2011年初めにこの国を揺るがしたジャスミン革命(アラブの春)の名残は、一見しただけでは伺うことができません。しかし、政権基盤が固まっていない状況は現在もなお続いていて、政治も経済も先行きは依然不透明なのです。
 写真は、買ったばかりのカメラを携行して何かあってはいけないと用心して、安いニコンのコンデジで撮りました。

2013年11月18日月曜日

モンキーBAJA (その13)

シートカウルに着手しました。
 先ずは骨格となる部分を1mmプラ板から形成、テール部分の盛り上がりをはじめ立体的な造形に細部を整えていくことになります。ただし、手順としてはその前にフレームへの搭載マウントを検討する必要があるでしょう。
 それにしても、三次局面は何回やっても左右のバランスを保つのが難しいです。チャッチャとやっているように見えるかもしれませんが、実は四苦八苦しているのです。

 明日から金曜日まで国外へ出張のため、次回のブログ更新は週末となります。

2013年11月17日日曜日

ヴァチカンな一日

 日本からイタリアを訪ねて来られた素敵なシニョーラたちにお供して、3年ぶりとなるヴァチカン美術館に足を運びました。撮影機は、フジX20です。



2013年11月13日水曜日

モンキーBAJA (その12)

  スピードメーターとイグニッションのユニットを作っています。ノーマルのモンキーとは全くの別物で、正確には解りませんが、ネットで拾った資料画像からは、ゴリラのものとほぼ同じ形状ではないかと思われます。キットで使えるのは、メーター本体のメッキ部品だけ。あとはシコシコと手作りです。

切った貼ったで、こんなふうになりました。ニュートラルとウィンカーのパイロットランプには、紙やすりで擦りガラス状にした透明部品を埋め込んであります。メーター、イグニッションのそれぞれには裏にケーブルの取り出し口を加えました。
 気持ちオーバースケールになってしまいました。でも、これでよしとします。

2013年11月10日日曜日

モンキーBAJA (その11)

思わぬ苦労を強いられたシートレール作りでしたけど、ブレーキランプ・ユニットが取り付くステー、ランプのレンズを保護するガード(細い棒状のもの)、ウィンカーステーなどを追加工作し、これでいったん終了です。
 見えなくなる部分をここまで実車に忠実に作ったのは初めてです。たまたま資料画像が見つかってしまったからとは言え、まあ、何事も経験で、為になりました。

次いで、ハンドルバー。
 ストックのモンキーが、お馴染みの折り畳み式ハンドルを装備しているのに対し、BAJA仕様はオフローダーらしいバーハンドルとなっています。3mm径プラ棒をケチって、ランナーを曲げて作りました。左右の曲がり具合を合わせることに気を使う工作です。
 この後、トップブリッジにクランプを設ける必要があります。

2013年11月9日土曜日

モンキーBAJA (その10)&セカンドカー購入

ハイ。作り直しました。今度はガッチリ頑丈で、歪みも生じていません。
 Rのきついカーブの部分は、おおよその形になるまで熱いお湯につけて曲げたので、ライターで炙った時のように波打つこともなくきれいな円柱を保ったままです。
 このシートレールの工作だけで、随分と時間を費やしてしまいました。早く次の段階に進みたいので、もう一息がんばろー。
 左サイドにはヘルメット・ホルダーのステーも付けました。

 あ、そういえば、セカンドカーを買いました。セカンドカーと言っても、オヂさんが通勤に乗るのです。走ればいいのでとにかく安い車をと思ってアンテナを張っていましたところ、探せばあるもんです。
 なんと再びのトヨタのYaris。日本ではヴィッツですか。人生で同時に2台のYarisを所有することがあるなんて、想像もしていませんでした。
 ボディは傷と凹みだらけで走行8万kmオーバーでしたけど、エンジンは調子が良い。お値段はぴったし1000ユーロ也。引き渡しと同時に板金屋さんに出し、前後バンパー交換、あちこちの傷をタッチアップしてもらい、追加650ユーロ也。保険代1200ユーロを泣く泣く払い、晴れて乗り始めました。
 カーケアのケミカル製品を買い込んできたので、明日の日曜日は、車内の大掃除だ。

2013年11月7日木曜日

モンキーBAJA (その9)

BAJA仕様は、リア・キャリアが省略されている代わりに、一般的な形状のシートレールでシートカウルを支えるようになっています。
 ところが、3mmプラ棒を曲げてちょいちょいとやれば簡単にできるだろうと踏んでいたそのシートレール作りで、思わぬ苦労をしているのです。3日くらいかかってここまできたものの、ふにゃふにゃしたまま曲げ具合を微妙に調整しているうちに、つい指先に力が入ってしまい途中からポキリ。
 

泣きながら折れた個所をくっつけて、フレームに載せてみました。お解りいただけるだろうか。どうやっても取り除けない歪みが生じてしまっていました。ほとんど見えなくなる部品とはいえ、ここにはテールランプやウィンカーなど細かなパーツが付くことになるので、誤魔化せないのです。
 ううう。。。これは作り直しです。

2013年11月3日日曜日

モンキーBAJA (その8)

 フロント・フォークのアウターチューブ上部には、ライトステーやウィンカーステーが一体形成されています。ところが、BAJA仕様ではこれらがすべて省かれていますので、切り落とします。そういえば、モンキーって、倒立フォークなんですね。

 代わりに、デュアルヘッドライトをホールドするリング状のパイプを支えるためのステーを4つ取り付けます。また、キットではアウターチューブにスプリングを内蔵してフォークを可動式にするためのピンが刺さる穴が開いていますので、それも塞いでしまいます。折角の機能ですけど、ここは仕上がりを優先して、リジッドにしてしまいます。

 先に作ってあったフェンダーと共に、サフを吹いて仮組みしてみました。幅広になったフェンダーとの干渉もなく、良い感じです。着色プラの沁み上りが心配なので、後にホワイト・サフを重ねて吹くことにしましょう。

2013年11月2日土曜日

トスカーナ(キャンティ・クラシコの郷を訪ねる)

 諸聖人の祭日だった金曜日からの2日間、トスカーナ地方を訪ねてきました。買ったばかりのフジX20の試し撮りに絶好の機会という目論見も兼ねています。
 初日はローマから北へ一路、フィレンツェのすぐ手前に位置し、塔の村として名を知られるサン・ジミニャーノ(San Gimignano)へ。高速道路が事故のため思わぬ渋滞だったため、村の散策は陽が傾きかけた午後3時過ぎになってしまいました。
 薄暗く露出的にやや厳しい条件の下、新兵器のカメラは果たしてどんな絵を映し出してくれたのでしょう。
 先ずは、街の中心にある教会前の広場。撮影場所は、多くの観光客が座り込んで足を休める教会前の石段から。
 

 次いで、路地に軒を連ねる様々なお店から、自転車のディスプレイがおしゃれなエノテカ(酒屋)。地元のワインやオリーブオイルが並びます。

 お泊り所は、教会の広場からもほど近い好立地にある、ツタの絡まるクラシックなホテル。並びには、ジェラート世界大会で優勝したというお店も。夜はホテルのレストランで、トスカーナの名物料理Tボーン・ステーキを、お腹一杯いただきました。

 明けて翌日は、サン・ジミニャーノからシエナの街を経て約20kmほど、丘陵地帯のつづら折をしばらく登って行った先に、イタリアを代表するワイン、キャンティの郷を訪ねました。
 緑の森が続くトスカーナの大地に、黄色く色づいたブドウ畑が延々と続く光景は、ローマにいては決して見ることのできない、息をのむ美しさです。


 キャンティ・クラシコの生みの親とも言えるリカソリ公爵(Baron Ricasoli。イタリア首相に2度就任)のお城、カステロ・ディ・ブロリオ(Castello di Brolio)を訪ね、城下のワイン・カーヴで試飲させてもらいながら、お城の名前がそのままエチケットにつけられたとっておきのワインを購入。もったいないのでお正月にでも開けることにします。
ローマから片道わずか3時間ほどの小旅行は、極上の景色とワインが、深い満足を与えてくれるものになりました。
 さて肝心の写真の方は、どうだったでしょうか。自分としては、こちらも満足です。