2013年4月30日火曜日

今日のチンク

今日のチンクは、これまた綺麗な状態が維持されている一品。ちんまい後ろ姿ですが、とてもバックシャンです。
 ローマは一気に夏の陽気で、今日は昼飯の後、事務所への帰り道に初ジェラートに挑戦。言葉は通じませんけど、あれこれ指さしてりゃ何とかなります。
 お味はというと、噂にたがわず誠に美味しい。写真で紹介できないのが残念ですが、コーンの内側にその場で溶かしチョコレート(白黒を選べる)をコーティングしてから、お好みのジェラートを盛ってくれます。これからまだまだ暑くなると、ついつい食べてしまうのだろうなぁ。

2013年4月28日日曜日

ローマ散歩

快晴の日曜日、アパートに引きこもっていては流石にもったいなくなり、ぶらりと歩いて散歩してみました。ローマに来てから、いわゆる観光コースに繰り出すのは初めて。といっても、一昨年の夏に旅行してきたときに結構見て回っているので、物珍しさはありません。
 解説の必要もありませんね。トレビの泉です。前回来た時に投げたコインの効力は絶大でした。まさか赴任してくるとは思っていませんでしたが。

スペイン広場の有名な階段には、ツツジの植え込みが満開に咲き、実に美しい。ここらで腹ごしらえです。ふた筋ほど手前の路地にあるリストランテで、ローマ名物のカルボナーラ。お味は、まあ普通。

スペイン広場からテベレ川に向かって進むと、フェラーリショップがありました。店に入ってすぐのところには、2004F1マシンがで~んと鎮座しておりました。3リッターV10気筒だそうで。店内は、服やアクセサリーや、とにかく赤いものだらけ。
 でも、一歩外へ出れば、ローマだからと言ってそこらじゅうにフェラーリが走っている訳では決してありません。むしろパリや東京の方がよっぽど多く見かけます。

折角なので、橋を渡ってバチカンへ。法王が交替してから初めてのサン・ピエトロを眺めて、今日は終了。くたびれたんでBUSに乗って帰ってきました。だって、暑いし、どこへ行ってもすごい人の数なんだもん。

2013年4月23日火曜日

今日のチンク

「今日のワンコ」みたいなタイトルです。
 今日のチンクは、かなりくたびれております。イタリアの強い陽射しに長年さらされて、ボディの艶はすっかり失われ、街路樹に実ったオレンジの瑞々しさからは程遠い色になってしまいました(これでも画像処理で赤みを加えてあげたのです)。
 とはいえ、この車、実は昨日までは雨ざらしで、ルーフには落ち葉が積もり、後ろのタイヤがパンクしていました。あ~あ、「腐っちまったんだ」と思っていたのですけど、今日見たらパンクは修理され、まだまだ現役続行を力強く宣言しているようでした。
 それにしても、キャンバストップ(カブリオーレ?)が多いのは気のせいか。

2013年4月20日土曜日

チンク(シリーズ化)

昔も今も、その実に愛らしいルックスで内外に多くのファンを持つFIAT500(チンクエチェント)ですが、流石は生まれ故郷であるローマには、新旧さまざまなチンクが元気に走っています。
 そこで、せっかくなので、街で見かけた可愛いチンクたちを、今後シリーズでお伝えしていこうと思います。
 さて、今日のチンクは、いきなりのレアものなのでしょうか。全長がややストレッチしたワゴンのようなタイプ。デカそうに見えて、やっぱり小さい。しかもルーフはソフトトップ。ボリュームのあるボンネットはヒンジで留められていました。年式こそ不明ですけど、ボディは艶を残したきれいな紺メタリック。素晴らしいコンディションです。


2013年4月18日木曜日

歴史を守る老舗店

創業1821年という老舗の大手ワイン屋さん「TRIMANI」の社長さんに会ってきました。
 かたくなに世襲を貫き会社の歴史と看板を守り続けてきた誇りを、柔らかい人柄というオブラートに包んだ素敵な紳士です。
 地下の蔵には常時何本くらいを所蔵しているのですか? フランスからやって来た日本人の下世話な質問にも、「本数は問題ではないのですよ。足りなければ買い付けるだけですから」と、笑顔で返すスマートさ。
 生産農家やリストランテとの商談に忙しいだろうに、イタリア・ワインのイロハの「イ」の手前ぐらいのところを英語で丁寧に説明してくれた後、20メートル先に同社が家族で経営するワイン・バーで、スパークリング・ワイン(イタリア産ですので、当然シャンパンと呼んでは失礼なのです)をふるまってくれました。
 地方によって全く異なる品種のブドウを使ったイタリア・ワイン。とても奥が深そうです。

2013年4月14日日曜日

のんびりと日曜日の午後にワインを

  今日も今日とて晴れ渡った日曜の午後、職場では社員食堂と呼ばれるくらい身近で至近距離にあるリストランテで、のんびりとした午後を過ごしております。
 アンティチョークやナスなどの野菜、イカ、小エビなどのマリネ、モッツァレラなどの前菜類:アンティパスティをお好みで取り放題。これは嬉しい。

白ワインと炭酸水サン・ペリグリノは、頼まなくても自動的に出てきます。日替わりメニューは、サンマルコ店長お勧めのラザニア。今日は晩御飯を抜くつもりで、ティラミスまで頼んで、エスプレッソで締めました。大満足、かつ、気持ち良い酔っ払いに。
 テーブルの片隅に置いたサングラスは、夏を思わせるこの時期、既に欠かせない日常アイテムです。
リストランテからの帰り道、ローマ・ナンバーのチンクエに出会いました。白髪のお爺ちゃんから、「オイ若造、見ない顔だけど、よろしくな」とでも声をかけてもらったような気がして、ちょっと嬉しくなりました。

2013年4月13日土曜日

仮住まいの宿

ローマ到着から4日後、はじめての週末を迎えました。
 連日、空真っ青の快晴が続いていて、道行く人の中には半袖も少なくありません。気温は20度を超え、早くも初夏の様相です。強い日差しの下、街路樹にはオレンジが実り、青い空とのコントラストが南国に来たことを強烈に印象付けてくれます。
 本格的な住処を探すのは来週から。見つかるまでの間、会社から徒歩15分くらいのところに、「レジデンス」と呼ばれるアパート形式の仮の宿を構えました。キッチン、ソファ、洗濯機やアイロンなど必要な設備がほとんど整っている上、たっぷりの広さがある2部屋。観光シーズンの到来と共に、街のホテルは軒並み料金が跳ね上がる中で、月1,900ユーロは決して高くないのでしょう。とりあえず、向こうひと月くらいの間に、家が見つかればという想定です。
 レジデンスの窓から眼下を見下ろすと、目の前には何本もの路線バスが走るノメンターナ通り。その向こうは公園になっていて、人々がジョギングや日向ぼっこを楽しんでいます。
 土曜日の今日、すぐ近所の小さなスーパーで最低限の買い出しをした後は、これまで走りっ放しで少々疲れ気味の身体を、部屋でゆっくりと休めています。
 ちょっと歩けば有名な観光名所があちこちにあることは解っています。でも、それはこれから先、一つ一つじっくりと回り、ご紹介していくことにしましょう。

2013年4月10日水曜日

イタリア上陸

 ローマに到着しました。
 Parisシャルル・ドゴール空港から、Romeレオナルド・ダヴィンチ空港まで約1時間半。出発前のゴタゴタから解放され、機内でうたたねしている間に、緑の畑と菜の花の黄色いじゅうたん、そして地中海が眼下に広がりました。
 EU域内の移動ですから当たり前といえば当たり前なのですが、到着ターミナルはパスポートコントロールも税関もありません。ターンテーブルで荷物をピックアップしてそのまま出迎えの車に。
 parisの朝方はコートを着ても少し肌寒いほどだったのに、ローマは夕方7時だというのに17度くらい。もう暖かいのなんの。
 車で送り届けてもらった仮の宿、レジデンスと呼ばれるアパート形式の宿は、広々としてなかなかに住み心地が良さそうです。ここでひと月ふた月かけて、本格的な住処を探すことにしましょう。
 とるものもとりあえず、新しい職場の仲間と近場のリストランテに。何種類もの前菜が小皿に並ぶアンティパスティと2色パスタの簡単な夕飯でしたが、たっぷりの白ワインとエスプレッソも飲んで、ひとり20ユーロ強。こりゃ太るのも無理もない。
 さて、これから先、いったいどんな生活が待っているのでしょうか。楽しみです。

2013年4月9日火曜日

paris生活最後の夜

 4年1か月に及んだparis生活最後の夜を迎えています。
 明日夕方には自分がローマにいて、新たな生活を開始しようとしているというのに、その実感はまだありません。というより、そんな実感を抱いている時間的精神的な余裕が今までなかった。
 仕事の引き継ぎ、年度末、アパートからの退去、家財道具の処分、各種解約手続き、引越し、送別会。。。今から同じことをもう一度やれと言われたら、絶対にできそうにありません。気力、体力ともにヘトヘトです。
 でも、心は決して暗くありません。
 降り注ぐ太陽、底抜けの明るさ、美味しい食べ物とワイン、遺跡の上に暮らしているような街並み。きっとローマの何もかもが、自分を新しい魅力的な世界へと引きずり込んでくれる。期待感は、やはり小さくありません。
 paris生活を振り返って総括するのは、もう少し後にとっておくことにしましょう。

2013年4月2日火曜日

ポスター調(嘘っぽい?)絵作り


 先週末のparisは、良く晴れて気温も上がり、のんびりと散歩するには絶好の日よりでした。
 普段使わないコンデジを手に、シャンゼリゼを凱旋門からコンコルドに向かって、途中のブティックなどを冷やかしつつ、parisの景色を名残惜しみつつ、ゆっくりしたペースで下りていきました。

世の中は快晴のドピーカン、なのにカメラはiso1600にセットされたままになっていることに全く気付かず、バシャバシャと撮り続けた結果、ほぼ全ての画像が露出オーバーで白飛びしてしまいました。はっきり言って、初心者みたいな失敗写真ばかりで、がっくりと落ち込みました。
 仕方がないというか、勿体ないので、pcの画像処理で思い切りトーンを暗くし、思い切り彩度を上げたのが上の2枚の写真。何やら画素数が足りない昔のポスター調に見えないこともなく、それなりの雰囲気が出てしまったような気もします。被写体である景色さえ良ければ、技術など関係ないということなのかと、少しシニカルな考えも浮かんだりします。それさえもまた、parisという街の持つ魅力なのでしょうか。