2010年12月30日木曜日

プラハの冬(裏)

 (裏)というタイトルから何やらなまめかしい予感を抱いた方は、期待が外れます。

 今回のプチ旅、家族4人の飛行機往復と、ホテル3泊(2ベッドルームのスイート朝食込み)で約1000ユーロと、破格のお値段。しかもプラハはレストランをはじめとする物価が依然として安く、滞在費用はパリなどに比べると約半分で済むというのが実感するところ。
 街中では画像のトラム(路面電車)を使いこなすと便利でしょう。新型・旧型の双方が走っています。17世紀の建物たち、石畳、トラムと、とにかくロマンティックな雰囲気満点のプラハですが、旧市街広場を抜けた先には200件の店舗が入った素晴らしく綺麗なショッピングモールもあり、買い物好きの女性も十分に満足できるでしょう。

 プラハといえば、ビールです。ピルスナー発祥の地がチェコであることはご存知の方も少なくないと思いますが、実はバドワイザーもそうなのです。バドワイザーって、てっきりアメリカのものと思われているようですけど、元はブドバーといい、本家本元はどちらだと、米バドワイザー社と長らくWTOで争っていました。
 てなことで、旅行者向けではありますが、夜はウ・カリハというビア・レストランへ。この店の主力はピルスナーでした。座ると自動的に大ジョッキが出てきますが、とても美味。
 チェコの伝統料理と訊ねると、必ず返ってくる答えが「グラーシュ&クネドリーキ」。ビーフシチューのようなグラーシュスープに、とうもろこしの粉からこねた蒸しパンのようなクネドリーキを付けて食す。名物ながら、それなりに旨い。因みに、ウ・カリハでは、揚げチーズがお勧めです。
 よっぽど高いところへ行かなければ、夕食にたっぷりビールを飲んで、デザートまでお腹いっぱい食べても、家族4人で100ユーロくらいで済んでしまいます。
 最後は恒例の御当地パトカー。
 チェコだけに、当然のようにシュコダ(オクタービア)でした。街の景観を壊さない色遣いが、おしゃれでニクイですね。婦人警官も東欧美人です。

2010年12月29日水曜日

プラハの冬

 12月26日から3泊のプチ旅の行き先は、プラハでした。
 パリから飛行機で1時間半。約20年前に3年間ほど暮らしたプラハの街は、すっぽりと凍りついていました。天気予報では、昼間でも氷点下、夜間はマイナス15度くらいまで下がっている模様。ちらちらと雪のちらつく中、それでも少なくない観光客が、まるごと美術館のようなこの街を訪れていました。
 画像は、聖ニコライ教会からネルドバの坂道を上った天辺に建つプラハ城前の広場から、城下町を見降ろす風景。雪化粧が本当にきれいです。

 プラハ城は、現在は大統領府として実際に大統領の執務に使われている他、いくつかの教会などから構成されています。大きな尖塔のビート教会には、アールヌーボーを代表する画家ムーハ(日本ではミュシャと呼ばれています)デザインのステンドグラスが見どころです。正午の衛兵交代を見た後、坂道を下り、そのままカレル橋へ。歩行者専用のこの橋は、キリストの使途たちの銅像に守られています。版画やお土産の出店もちらほらと。画像は、橋の上から見たモルダウ川。スメタナ作曲の「我が祖国」(日本ではモルダウ)があまりにも有名ですね。逆光で良い感じに撮れました。

 プラハの景色で最も知られているアングルが、橋を渡って旧市街広場のある側から見たプラハ城でしょう。雪の合間に晴れ渡ってくれました。
 とにかくフォトジェニックな街です。どこをどう切り取っても絵になりますので、観光客は写真を撮るのが本当に楽しそう(オヂさんもです)。

2010年12月25日土曜日

Z1300 Godier Genoud(5)

 ひと足早く仕事納めとあいなりましたので、クリスマスにほろ酔いで模型三昧です。
 フロント・ブレーキのディスクローターには、分厚いメッキが施されています。不等ピッチの放熱穴が開けられていて、これはこれで結構なんですが、気に入りません。カワサキ・フランスもきっとチューンアップするに違いない箇所ですから。
 てなことで、ローター部を切り取って、代わりに1mmプラ板をドーナツに切り出しました。境目に慎重に穴を開け、2mm系プラパイプを通し、両側から先端をライターで炙ってリベット止めします。これでフローティング化に成功。

 全体を、塗って磨く鉄色で下地を作っておいてから、クロム系の塗料を擦りつけるように塗装してみました。ローター部は光りすぎないよう、仕上げに2000番のペーパーで軽く擦っておきます。その後、ナット部分のモールドにスモークで陰影を付けています。塗料で指先はギンギラですが、まずまず良い雰囲気。
 明日からプチ旅行に出ますので、3日間ほど工作は小休止。年賀状も書かなくちゃ。

2010年12月24日金曜日

ボン・ノエル

 Parisは冷たい雪がちらつく寒いクリスマスになりました。
 Champs elyseesの並木を明るく照らす電飾は、今年からLEDを採用したことで、電気代を大幅に節約できたのだとか。でも、去年までと比べると、青みがかった色のせいか、どこか華やかさに欠けるとの声も。通りの両側歩道には、クリスマスの小物などを売るマルシェが延々と軒を連ねています。人通りはさほど多くありません。昼過ぎにギャラリー・ラファイエットやオペラの近くまで車で流しても、さほど盛り上がっている雰囲気は感じられず、ちと寂しい。寒いからか、不景気だからなのか。
 今晩は、窓の外をちらつく雪を眺めながら、温かい部屋でワインです。
 皆さまも、ボン・ノエル。

2010年12月23日木曜日

Z1300 Godier Genoud(4)

 腰上が何となくできました。といっても、キャブ以外は、ほぼ素組です。
 水冷のシリンダーは、フィンがなくても相当の横幅。このためマニホールドは内側にぐっと絞り込まれています。そうしないと膝がキャブにあたってしまうのでしょう。全体をフラットシルバーで塗装。ヘッドはメッキを残して、その上からスモークで墨入れ&トーンを落とすように塗装してあります。
 キャブは何種類かのシルバーを重ね塗りして、シリンダーとの質感の差を出そうとしています。フューエルパイプには、釣り道具の透明チューブを。後で、赤い「CR」のデカールを作り、ボディに貼る予定です。
 懸案だったファンネルですが、資料をいろいろ眺めてみると、それほどきれいなラッパ状になっている訳ではなさそうでしたので、プラパイプの縁にプラ板を貼り付けて角を落とすことで対処しました。明るめの赤が、ホワイト&ライムグリーンの車体の真ん中で視線を引き付けるでしょう。

2010年12月19日日曜日

Z1300 Godier Genoud(3)

 工作開始です。エンジンから。
 今回、エンジンは余りイジるつもりはありません。(今はね)
 ということで、パーツの精度に不安がない分、カチャカチャと接着していけば作業は早いだろう。腰下よ~し、シリンダーよ~し、キャブレター。。。。。。ん?。。。???
 なんでキャブが3つしかないのかな?え?1個のキャブで2気筒分。つまり3キャブ×各2気筒=6発。ぎぃえ~!そうなの?ホントなの?知らなかった。
 オヂさん、そんなの嫌です。
 仮にもカワサキ・フランスのパフォーマンス・チームが、そんな(それはそれで素晴らしいんだけど)キャブのままで良しとする訳がありません。
 なんとかしよう、なんとかせねばなるまい。 

 意を決して、プラ板、プラ棒を切り刻み始めました。
 今どきのFCRならカッチョ良いんですけど、時代考証がそれを許しません。ならば往年のCRスペシャルを作ってみよう。そうです。6連です。ぜ~んぶのパーツを6個ずつ作るんです。無茶です。無謀です。

 。。。。。。雪が降る週末の丸1日半かかって、気が狂う寸前で、なんとか形が出来てきました。1個のキャブにつき、17のパーツで構成されています。もう同じ作業は二度としたくありません。(今はね)
 6個を連結するため、エンジン側は一体のフランジ部としました。この際、多少の段違いは見えないことにします。
 アクスルのリンケージこそ省略してしまうつもりですが、せめてワイヤー・ケーブルの取り出し口と、フューエル・パイプの取り出し口だけはつけることにしました。後は吸気側に短めのファンネルをつける予定ですが、今日はもう、きれいにラッパ状のファンネルを作るような集中力は残っていません。(だから今はね)

2010年12月16日木曜日

Z1300 Godier Genoud(2)


 先ずはキットとご対面。
 いつものようにパーツを広げて鳥瞰してみました。メッキ・パーツがやけに多いなぁ。一部の光物以外はメッキしてない方が工作は楽です。まあいいや。しばし取説を読んで、工作手順を考えます。このときが一番楽しいかもしれません。

 びっくり仰天したのがこのタンク。ご覧くださいこのデカさ。
 1/6ビッグスケールにはすっかり慣れたつもりでいたオヂさんですが、流石にコイツには驚いた。ガツンとやられて、早くも尻込みしそうになる情けない自分がいます。
 とにもかくにも、始まり始まり~。

2010年12月14日火曜日

同世代だったのね

 ご存知、Renault 4L。
 フランス語ではキャトルとエルをつなげて、キャトレールという愛称で親しまれていたというこの車、来年で50歳の誕生日を迎えるそうです。同世代といいますか、ちょっと上の先輩だったのね。

 表向きは1992年に生産終了とされていますが、94年まではスロヴェニアとモロッコでアッセンブルが続けられ、通産生産台数は835万台に達するそうです。ずっと以前のヨーロッパ諸国では、郵便局がこの車を採用しているのをよく見かけました。日本にもオーナーズ・クラブがあったりして、フィアット・チンクと並んでいまだに人気がありますね。下の画像も、そんな人たちの集まり。

 あ、これって、ハッチバックのはしりなんだそうですね。それに、ラリーにも出てたんですか?
 以上、Yahoo Franceの受け売りでした。

2010年12月13日月曜日

Z1300 Godier Genoud(1)

 2010年末から2011年に向け足掛け2年で取り組むことになる次のシリーズが、決定しました。
 TAMIYAの1/6ビッグスケールの中でも最大級を誇るKAWASAKI Z1300。水冷1300cc直列6気筒という超ド級のエンジンと、カワサキらしい角ばったデザイン、いまだに根強いファンが国内外にたくさんいると思います。かくいうオヂさんも大好きなモデルです。一度、実車に跨ってみたいなぁと、永年にわたって憧れています。

 へそ曲がりモデラーですから、もちろん今回もキットどおりに素組ということは、いたしません。
 ターゲットはこれ、フランス生まれのスーパーバイク、Godier Genoud(ゴディエ・ジュヌー)レプリカです。画像は、HONDA CB1100Rに真っ向勝負するために、Z1000をベースに作られた1135Rのレプリカ。1135ccという排気量は、その後、ヨシムラ刀にも採用されていますね。

 白地に濃淡2色のライムグリーンを鮮やかに配した外観は、サーキットでもストリートでも、嫌でも目に飛び込んできます。各部の仕様は最高のパフォーマンスを発揮するスパルタンなものなのに、クローム仕上げのマフラー(devil)などから醸し出される全体のたたずまいには、どこか繊細ささえ感じます。これがフランス風の味付けなのでしょうか。
 アッパー&ロワ・カウル、シート、フェンダーと、難易度の高いスクラッチ工作が予想されます。6発の集合管は、どんな取り回しになるのでしょう。他から流用できるパーツなど一切ない中、果たしてこれらの課題をクリアできるのでしょうか。
 じっくり時間をかけた気の長い工作になると直感しています。どうか応援(ツッコミ)よろしくお願いします。

2010年12月12日日曜日

パロディCafe(完成編)




 完成で~す。
 嬉しくて、4枚も貼り付けてしまいました。
 革ジャンの背中胸、肩には、お気に入りのワッペンをたくさん貼りました。お椀ヘルメットはカフェ・レーサーが大好きなチェッカーストライプを。おでこにはゴーグルも。
 マシンは一見ノーマル(?)ですが、マフラーにバンス&ハインズのステッカー・チューンを。 
 ああ撮影ブースが欲しい。
 とにかく、マンガを描くみたいな気持で、楽しく作ることが出来ました。オッサンの、つんのめったような姿勢と、真剣な眼差しが何とも微笑ましいじゃありませんか。これで十数ユーロでしたから、安いもんです。

2010年12月11日土曜日

パロディcafe(8)

 シリーズ第8回にして、バイクは完成です。
 ハーレーのことは全く詳しくないのですが、タンクのデカールは明らかに違うモデルのものだと思います。けど、これがいちばんハーレーっぽかったので。リアのバッグには聖地Ace Cafeのステッカーも。
 このキット、ライダーが乗車した状態でディスプレイするモデルなので、自立のさせ方が問題でした。スタンドを立ててしまっては何にもならない。仕方がないので、ワイヤーを使って4点で支持することにしました。更にフラつき防止のため、前後タイヤをサイドから挟み込むようなストッパーを置きました。
 こうして見ますと、なかなかどうして可愛らしいし、カッコイイ。なんか、むさ苦しいオッサンをわざわざ乗せないままで良いのではないかとも思えてきました。ま、折角なので、乗せてみて、自然光で様子を見てから決めることにしましょう。

2010年12月9日木曜日

オヂ様たちのツーリング(カフェレーサー)

 迷走さん家のブログのコメント欄で、迷走さん、YASUさんらと将来ツーリングに繰り出す計画が、ざっくりした形で決定しました。
 そこで、オヂさんから一つの提案です。
 画像は、我がHONDAが世界に誇る(大袈裟な)市販カフェレーサー、ベンリィ50sです。カブ系の4スト・エンジンの耐久性、燃費、伸びの良さは、今更解説は不要です。カスタム感あふれるデザインも秀逸です。
 計画の実現が何年後になるか解りませんが、その頃には更に視力、運動能力も間違いなく低下しているので、ゆっくりのんびり原付ツーリングも楽しいのではないでしょうか。若かりし頃、CB50Sで房総半島を独りで一周しましたが、実に楽しかった。何より、これならYASUさんが自動二輪免許取得にチャレンジする必要もなく、いつでも実行可能です。
  この50s、残念ながら排ガス規制のため2007年に惜しまれながら生産終了してしまいましたので、新車を望むことはできませんが、な~に大丈夫。市場にタマはあります。
 迷走さん、バイクの楽しさに排気量は関係ありませんよね。
 どろゑびす特急さん、CB750には少しお休みいただいて、計画に一枚加わっていただけますよね。

2010年12月6日月曜日

お天気キャスター

 実に何ともまあ美しい。
 このマドモワゼル、名前はLouise Bourgoin。お天気キャスターの頂点ともいえるmiss meteoに君臨したお嬢さん。持ち前の美貌と大胆奇抜な衣装、天真爛漫な振る舞いが世のオジ様たちの圧倒的な支持を受けているようです。
 かくいうこのワタクシメも、TVで一目惚れ。華のない拙ブログに、たま~の紅一点を添えていただくことにしました。
 このルイーズちゃん、今や女優に転身していて(そりゃそうだわな)、「レオン」や「ニキータ」で知られるリュック・ベッソン監督に見染められ、映画「アデル」のヒロインに抜擢。今年5月には日本にもお目見えしました。
 も少し詳しく、というお方は、以下のリンクからどうぞ。
http://www.news-gate.jp/2010/0528/20/

2010年12月4日土曜日

パロディCafe(7)

 あっという間に車体の9割方が出来てしまいました。
 シートのクッション・スプリングを追加、シリンダーの小加工、後方シリンダーへのエキパイ追加、ハンドル、三又、ボード・ステップ、テールランプ追加などです。各部品の精度を要求されないので、気楽に工作が進んで、楽しいです。縦真っ二つだった原型から、随分と立体感が出たのではないでしょうか。
 リアに垂れ下げたバッグには、1mm丸棒を薄く輪切りにしたものを並べて貼り付け、ワイルドな鋲打ちが似合うハーレーの雰囲気を出しています。
 全長約13cmのフォルムは、エンジンがなければ子供の三輪車のようで、可愛らしい。
 あとは、デカールを貼ったタンクを乗せれば、車体は完成です。。。が、どうやって自立させましょう。