2024年3月19日火曜日

アリゾナの渓谷をめぐる〜グランドキャニオン他〜

  教授たちに泣きを入れ、頭を下げまくって単位を恵んでもらい大学からようやく卒業できる目処がたった下の息子が日本からやって来ていた先週、アリゾナ州の渓谷郡を車で巡ってきました。久しぶりに一眼レフを持ち出して撮影しましたよ。レンズは10-22mmの広角ズーム1本だけ。

 まず初日は、ロサンゼルスからラスベガスまで5時間半、カジノでちょこっと遊んだり、名物のビュッフェでディナーを取ったりして1泊。

 2日目は、朝から再び4時間半かけてグランド・キャニオンへ。この時点で既に標高は1,500mを超えていて、地面には残雪が。そうして到着したMother Pointから見下ろす景色は、まるで巨大な上からの力で大地を大きく凹ませたような造形。こんなデッカい景色を前にすると、人間がとんでもなく小さな存在に思えてきます。そして、高所恐怖症の私は、脚がすくむほど怖い、つうかタマヒュンです。ちびりそうになりながらなんとか車に乗り込み、そこから更に2時間半かけてPageという小さな村へ移動して、投宿。


 3日目、メイン・イベントとして楽しみにしていたアンテロープ・キャニオンは、Pageの村から約15分。ガイド付きのツアーなのだが、なんというか大地に生じた亀裂の底に梯子みたいな階段で降りて行き、洞窟のような狭い隙間を小1時間歩くというもの。そしてその間じゅう目に入る景色は、Windowsのスクリーン・セイバーの画像そのもの。これでもかと写真を撮りまくる。その昔、迷子になった羊を探していた羊飼いの少女により偶然発見されたという、世界的に有名な絶景だ。

 その後、馬蹄形にえぐれた大地の底に水が溜まった造形が摩訶不思議な、ホースシュー・ベンドへ移動。車で5分程度の至近距離。でも駐車場から現場まで約2kmの徒歩移動中には結構な雨に降られてしまい、しかしここまできて引き返すわけにもいかず、続行。流石に風邪ひきそうだったので早足でホテルに戻って風呂に入り、この日は終了。

 4日目、3時間かけて今度はグランド・キャニオンの北側を迂回するようにブライス・キャニオンを目指す。標高は2,000mを超え、着いたところは雪国でした。何万本ものツノが地面から生えたような奇妙な渓谷。大地が隆起し、或いは流水で削られるなどして出来たのだろうが、人間には、こんな景色を頭で想像することすら難しい。雪山を後にして、再びラスベガスに戻り、最後の1泊。

 5日目は、車が混まない朝のうちにラスベガスを後にし、一路ロサンゼルスの自宅を目指し、午後2時過ぎに帰宅して無事に旅行を終了。

 アリゾナの砂漠地帯から渓谷一帯、そこは実に広大で、かつ、人が住み暮らすことを決して許さない厳しい自然、手付かずの自然がありました。Once in a lifetime experience.まさにそんな感じ。

2024年3月13日水曜日

LAの新名所は出張者御用達のホテル(大谷翔平壁画)

  オープン戦から全開の活躍を見せつけている我らが大谷翔平の巨大壁画がまたひとつ誕生する。ロサンゼルス・ダウンタウンのど真ん中、ミヤコホテルは私の職場からもほど近く、仕事でLAに出張してくる大半の人がこのホテルに投宿する。いったいどんな経緯でこれが実現することになったのか分からないが、ロサンゼルスを訪れる大量の日本人にとっても、アメリカ各地からやってくるドジャース・ファンにとっても、間違いなく新名所になるに違いない。完成した暁には、またご報告するとしよう。

2024年3月7日木曜日

出張はいつだって弾丸(サンフランシスコ)

  2泊3日のサンフランシスコ出張から、ついさっき、と言ってもほぼ深夜12時近くに、ロサンゼルスに戻ってきました。帰りのフライトの出発が1時間以上遅れ、しかもボーディングした後、機内に座った状態で待たされたもんだから、激しくHPを削られましたよ。

 さて、当たり前っちゃ当たり前なんだが、出張はいつでも余分な時間など一切ない。ヒューストンに行っても NASAに行くわけでもなく、サンフランシスコに行っても金門橋すら目にすることなく帰ってくるわけだ。一日の大半を仕事先のデスクでパソコンに向かい、相手から話を聞き取りながらレポートを書く。今回も、ほぼ一日半くらいで10頁のレポートを書き上げて帰ってきた。


 かろうじて、ドジャースの試合をありがたいことに毎試合LIVE実況してくれるユーチューバーがいるので、そのチャンネルを無音で流しておけば、リアルタイムで試合の状況をフォローすることができる。ご関心のある方のためにリンクを貼り付けておきますね。

ハムショーのスポーツ実況ch

2024年3月4日月曜日

オープン戦からハンパないなドジャース

  ベッツ・大谷・フリーマンのMVP1、2、3番トリオが、全ての対戦相手にとって恐怖でしかないことが確認されました。ベッタニマンとかムキタニマンなどと呼ばれているようですが、その破壊力がまあハンパない。しかもその後の打線も、他の球団だったらクリーンアップを任せられそうな強打者が9番までズラリと並んでいて、実に壮観。投手陣は今やエースと呼んでも良いでしょう、山本君ほかこれまたタレント揃い。シーズン前だけど、うん、もうドジャース優勝でいいんじゃね?

 にしても、昨シーズンまでエンゼルスを応援していた頃は、序盤3点くらいのリードでは決して安心できなかったし、案の定、ループ君をはじめとする中継ぎかクローザーが打ち込まれて簡単に逆転。大谷君がいくら活躍しようとも、いわゆる「なおエ」(大谷君は今日も3打点1HRの活躍。。。なお、エンゼルスは7回に逆転され勝利を逃しましたという解説パターン)という、ファンの胃を直撃する洗礼を何度も何度も繰り返す、精神的に非常にタフな毎日でした。ああ、きっと阪神ファンのパイセンたちの並々ならぬ精神力はこうして鍛え上げられてきたんだろうなぁ、ガッツリ負けた後に「今日はこれくらいにしといたるわ」と言えるようにならなきゃな、と感心したものです。でも今シーズンからは、お酒や太田胃酸の力を借りる必要など全くない、気持ちの良い応援ができることでしょう。

2024年2月29日木曜日

今年は応援が忙しい(山本由伸)

  昨日の大谷君ドジャース初試合・初ホームランという超弩級のデビューに引き続いて、今日は山本由伸が、MLBデビューを素晴らしい内容でやり遂げた。2イニングを3三振、無失点。最後は落差の大きなスプリットで、強豪レンジャース打線を仕留めた。うん、日本球界で過去最高レベルのピッチャーだってことは知ってる。だから当然MLBでも初年度から相当の成績を挙げるだろうことも。

 でね、お願いだから、オープン戦とはいえ、こういう試合を平日にやらないで欲しいんですよ。流石に職場では観られないじゃん。にしても、去年の比ではないくらい、今年はドジャースの応援に生活のリズムを左右される日々がやって来るんだろうな。目まぐるしくなるなぁ。

2024年2月28日水曜日

SHO TIME 2024スタートしました

  2月28日の朝、何人の日本人が、起き抜けのTVニュースで大谷翔平のドジャース第1号ホームランを知り、感嘆の声を上げたことだろう。そしてその誰もが、気持ち良く晴れやかな気分で、通勤・通学の途に着いたに違いない。スーパースターがレフトに高々と打ち上げた放物線に、きっとこの人は我々には想像もつかない、とてつもなく大きな世界を見せてくれるのかもしれない、そんなことを本当に思わせてくれる、教えてくれる。それこそがSHO TIMEだと、人間離れしたパワーと、底抜けの笑顔で。

2024年2月19日月曜日

大谷君ばかりじゃない、ヒデキ・マツヤマは日本人アスリートの誇り

  ロサンゼルスの名門コース、リビエラ・カントリークラブで行われたGenesis Invitaionalで、我らがヒデキ・マツヤマが最終日9アンダー62という驚異的なスコアで6打差をひっくり返す大逆転優勝を果たしてくれました。

 去年のこの大会は、幸運なことにメンバーシップを持つ知人の好意で、割引入場券を購入することができた。おかげで、生まれて初めて、タイガーウッズやロリー・マキロイをはじめ、そうそうたる世界レベルのプレイヤーたちを目の前で観ることができた。もう大興奮だったわけだが、残念ながら松山君は予選落ちしてしまったため、その姿を観ることができなかった。今年はそのメンバーシップを持つ知人も既に日本に帰国してしまい、安くない通常料金を払わねばならないことに加えて、いつ雨粒が落ちてきてもおかしくない天気だったもんだから、つい不精してしまった。こんなことなら応援に駆けつければよかった。

 などと思いながら、Youtubeに上がっているハイライトを見ると、ティグラウンドやグリーンに群がる大ギャラリーから、「Hideki!!」という大きな声援が絶え間なく聴こえる。PGAツアー9勝、なんと言ってもマスターズ・チャンピオンでもあるヒデキ・マツヤマは、礼儀正しく、ゴルフに対するストイックな姿勢なども相俟って、アメリカ人のゴルフ・ファンからも人気が高い。アマチュア・ゴルファーの一人として、そしてアメリカに住み暮らす日本人の一人として、そのことがとても嬉しいし、とても誇らしい。

 大会は韓国の高級自動車メーカーであるGenesisが冠主催者、タイガーウッズがホストプロを務めるが、リビエラ・カントリーのオーナーは日本人だ。そして今日の優勝賞金は、4百万ドル=約6億円。とんでもない額だ。おめでとう、ヒデキ。