2018年6月8日金曜日

ガチで欲しいレゴ

 レゴ(LEGO)がやってくれました。
 1/8ビッグスケールで、ブガッティ・シロンを超精密再現したテクニック・シリーズが発表されたそうです。世界中のレゴファンだけでなく、中年のパパさんたちを狙い撃ちする高等戦略です。私もまんまと撃たれそうです。

3,500ピースを超える専用パーツで、ドアやステアリングはおろか、エンジンのピストンまで稼働してしまう。それだけでも既にワクワクが止まらない勢いですし、完成写真も素晴らしくカッチョ良いのですけど、モデラーの端くれとしては、そのまま組むなんてことはハナから考えません。
 ジョイント部分の余計な凹凸を削ったり、パーツの隙間をプラ板で埋めたり、実車に忠実にパーツに塗装を施してみたりと、ゆっくりと、いくらでも時間と手間を加えながら組み上げていく作業を妄想すると、4万円弱というお値段も見なかったことにできるかもしれません。

2018年5月30日水曜日

イフタールで太る

 絶賛ラマダン中です。
 世界中のイスラム教徒たちが断食をするラマダンの期間中、日没と共に一斉に飲み食いを始めるわけですが、その食事のことをイフタールと言います。
 イフタールは、家族で食卓を囲むばかりではなく、社交の場としても広く使われるイスラムの食文化と言って良いでしょう。
 海外駐在する者として、日ごろ仕事でお世話になっている関係各方面の担当者たちを招待し、食事会を開催するのも、この時期の大事な仕事のひとつだったりします。
40度を超える日中に一滴の水すら口にしておらず、しかも腹ペコの状態ですから、みんなエジプト人とは思えないくらい、約束の時間をきちんと守って集まります。普段もこうあってほしいんだよな。
 昨日の日没は18:49。先ずは水又はマンゴージュースで喉を湿らせてから、小皿に盛られたデーツをひと口。これがイフタールの作法だとか。
 料理を皿に盛ると、一心不乱に黙々と食べます。折角なのでいろいろ仕事や仕事以外の話もしたいんだけどなと思うところを、ぐっと我慢します。だって皆んな、とにかく食べたいんだもん。さすがに邪魔しちゃいけない。
 レストランやホテルでは、特別にイフタール料理が用意されます。と言っても、何がどう特別なのか、よく解りません。いつものエジプト料理と見た目ほとんど変わらないし。メニューはやっぱり肉料理が中心。お店によっては卓上バーベキュー的な感じでソーセージなどの各種肉が出てきます。あ、豚はもちろんありませんよ。
 すごく甘いけど割と美味しいデザートと、紅茶で締めます。お酒は1mmもありません。
 それにしてもこのイフタール料理、量もカロリーも相当すごいのです。お昼を食べる我々外国人は、ですからラマダン中は気をつけないと逆に太ってしまうのです。本末転倒も甚だしいですね。

2018年5月14日月曜日

ラマダンの季節

 カイロの街中では今、そこここに鳳凰木が真っ赤な花を咲かせています。日本の桜の木よりも一回りくらい大きな木ですから、綺麗というより結構なインパクトがあります。
 これを火炎樹だと言う人も少なからずいるようですけど、ちょっと調べてみたら、同じく真っ赤な花をつけるのですが、似て非なるものだと分かりました。マメ科の鳳凰木には、50センチほどもあるサヤエンドウのような形の実がなります。でも、食べられないので、エジプト人はこの木にそれほどの関心はないみたいです。

 さて、桜のような薄紫の花を咲かせるジャカランダに続いて、鳳凰木の赤い花が咲いたことで、ああ、ここでの生活もぐるっと1年が過ぎたのだなぁと感慨深く思っていたのもつかの間、この17日からは聖なる月ラマダンが始まります。
 まあムスリム(イスラム教徒)以外には関係がない断食の習慣なのですけど、太陽が見えている間は一切の飲み食いができないラマダンに入ると、昼間は元気が出ないので当然に仕事の能率はガタ落ちします。人口の90%をムスリムが占めるエジプト全体がそうなので、何事も前に進みません。
 で、日没(今は日没時刻を知らせるアプリがあるんだそうです)になると、途端に大騒ぎ。毎晩がプチ断食明けなのです。お店は軒並み深夜まで営業。当然、こちらの生活もペースを合わせなければならない局面が出てきます。
 ま、何事も郷に入れば郷に従えということではあるのですけど、多くのスタッフが飲まず食わずでいるのを横目に昼飯を食べるときだけは、ちょっぴり申し訳ない気持ちにもなるもんです。でも食べますけど。

2018年5月1日火曜日

愛を込めてエジプトをディスってみる

 そりゃあどんなところでも、1年も住んで暮らせば、良い面も悪い面も見えてくるのです。それが何対何でバランスするかというと一概には言えないのですけど、今日は、海外生活でストレスを溜めない秘訣の一つとして、エジプト(及びエジプト人)のここが嫌っていうポイントを吐き出してみることにしました。
 ただし、デトックスとばかりに毒を吐くようにディスるだけでは、身勝手ですし、これを読んでいる方にとっても聞き苦しいだけの悪口になってしまいます。ですからそこは、悠久の大国エジプトに一定の敬意を払いつつ、また、ここに住まわせてもらっている一介の外国人のとしての謙虚な態度として、愛情込めてディスってみたいと思います。

【エジプト(及びエジプト人)のここが嫌】
●とんでもない慢性的な渋滞
 そりゃね、信号機の数が圧倒的に少なかったり、車線が消えていたり、道路が凸凹だらけだったり、車両を整備するためのスペアパーツがなかったり、高速道路でふつうにロバが荷車を引いていたり、交通整理の警察官はただそこに佇んでいるのが仕事だったりするからってのもあるんで、多分に同情できる面もあります。
●とんでもない交通マナー
 渋滞の最大の原因はこれ。イタリアに住んでいたときは、イタリア人の運転マナーって世界一最悪って思ってましたけど、エジプトに来てみたらイタリアなんて可愛いもんです。むしろイタリア人を見習えと思ってしまいました。でも、1年も経つと、交差点のど真ん中で人が乗り降りしてても、無理やり割り込まれても、クラクションが聞こえない瞬間がほとんどなくても、不思議とそれほど腹が立ちません。歩行者も同様で、どこでも平気で道路を横断してきますし、なんなら闘牛士みたいにスレスレで車を避ける技術を見せつけるショーマンシップ溢れる人も少なくありません。きっと、横断歩道という概念が育たない土地柄なのでしょう。
●どこもかしこも砂埃
 そりゃね、ちょっと街を外れれば周りはぜんぶ延々と砂漠ですから、道路も建物も看板もすべてが埃まみれになっても仕方がないですよ。いくら掃除したってきりがない訳で。でもね、ちょっとくらいは小奇麗にしようっていう気持ちがないのかな。ないんだろうな、小さいことは気にしない砂漠の民だから。砂と共に生きることが当たり前なんだろうな。飛行機に乗って上空から見るエジプトは、砂以外の色は見えません。
●停電、断水、ネット回線
 とにかくライフラインのインフラが全部老朽化していて、とんでもないクオリティなので、たまに雨が降ればすぐ停電、そうでなくても日ごろからしょっちゅう停電。断水もしばしば。でも、事前のお知らせなんてありませんよ。インターネット回線なんかすんごく弱いし、遅いから、つながらなくてイライラするのは日常茶飯事。夜の間中ネットがつながらないとか、コロす気かよ。でも、電気もネットもあって当然という日本人の方が、ひょっとしたら思い上がってるのかもしれません。砂漠の真ん中でここまで街づくりしてくれて有難うと、感謝しなきゃ。
●一見、人当たりは柔らかくて優しいけど、自己中で無責任でテキトーで病弱
 発想の根本がインシャラー(神のご意志のままに)なのですよ。仕事が途中だろうが平気で定時退社します。だって仕事が片付かないのは仕事が多すぎるからであって、彼らのせいじゃないんだもん。意味不明な言い訳も数多く常備してますが、いわゆる説明責任という観点からは評価すべきなんでしょう。そもそも仕事に重きを置く人生が、必ずしも豊かな人生ではないということを教えてくれています。そして、しょっちゅう体調を崩して休みます。医者に行くと医療費が高いので、薬局でアンプルを買って、その場で注射してもらうんだそうです。1本300円。そんな薬で治るわけがない。だから、彼らのせいじゃないんです。
●豚肉がない、魚が買えない
 豚は売ってません。そりゃそうでしょ。国民の90%がイスラム教徒なんですから。ないと余計に食べたくなるのが人情というものですね。でも、こちらも天邪鬼なもんで、たまに日本へ帰ってラーメン屋に行っても、チャーシュー麺は食べませんし、焼肉よりもホルモンに行ってしまいます。魚はスーパーに売ってます。けど、それを食べるのは相当な勇者か、恐れを知らないチャレンジャーだけです。エジプトでは、魚というのは港町に行った時にだけ食べる食材なのです。
●夏場はいっさいの生鮮野菜が姿を消す
 これは結構つらいです。特に青物野菜は全滅です。あるのは乾燥させたモロヘイヤとかパセリくらいか。あ、西瓜はある。しょうがないので、冷凍のグリーンピースとかインゲンとかを料理に使うのです。たまに輸入食材店にサラダ菜が超高額で並んだりするときは、運良く居合わせた人が買い占めます。青物を食べないとビタミンC不足で健康を害するというのは、先進国の人間がいかに脆弱かということを示しています。言ってみれば、エジプト人は生態系が違うということです。
●カイロ腹
 恐怖の食あたりのことです。私は暮らし始めてから3ヶ月で洗礼を浴び、半年後におかわりをもらいました。何にあたったのか、わかりません。丸1日以上、七転八倒の腹痛におそわれますが、これがガチで痛い。陣痛かってくらい痛い。正露丸も何も効きません。トイレから出られません。恐怖です。完治するまでには1週間くらいはかかります。でも、エジプト人はカイロ腹になりません。それだけでも尊敬に値します。
●ハムシーン(砂嵐)
 今年もハムシーンの季節になりました。1か月ほど断続的に発生します。ひどい日は、視界が悪いとかそういうレベルを超えてまして、直ちに健康被害が生じることを予感させる不気味によどんだ景色になります。そういうときは、一歩も家から外に出ません。ちなみに、アップル社のiOSが実にすぐれた製品であることを、ここエジプトでも思い知らされました。iphoneの天気表示を貼り付けてみました。「ほこり」って、天気の一種だったんですね。って、ホントかよ。アップルにも認識されてるハムシーンすげえ。
たぶん、そのうち第2弾もやると思いますが、今日はこの辺で勘弁しておきます。

2018年4月27日金曜日

エジプトのサッカー小僧が世界の大スター選手に

 モハメド・サラー(Mohamed Salah)選手です。
 イタリア・セリエAからイングランドに移籍し、リバプールで大活躍中のフォワード。目下、プルミエ・リーグで得点王争いのトップをひた走っています。チームもリーグ3位からマンUに迫る勢い。
 古巣ローマで背番号11を付けていた頃から、彼の大ファンです。身長170cmちょいしかない小柄ながらも、目を疑うような足の速さ(これは目の前で何度も見たので
すが、ホントかよってくらい速いのです)、ボールを自在に操る左足の器用さが最大の武器です。
1年前に転勤でローマを離れてから私の日常生活の真ん中にサッカーがなくなってしまい寂しいと思っていたのもつかの間、何の因果かサラーの母国であるエジプトに来てみれば、リバプールでの目覚ましい活躍に加えて、エジプト代表を数十年ぶりにワールドカップに導いてくれたのも、サラーに他なりません。
 そして、チャンピオンズリーグでもリバプールは準決勝に進出、先日はホームにローマを迎え、サラーの2得点2アシストの大活躍で5-2と幸先よく勝利(でも、この勝利はローマニスタである私には若干複雑)。
 おかげでエジプトの新聞、テレビなどのスポーツニュースはもちろんのこと、リバプールのゲームがある日のスポーツカフェは、サラー見たさのファンたちで満員。街のあちこちにも彼のポスターや看板が掲げられています。エジプト人たち、6月中旬のワールドカップ初戦を待ちきれないといった状況です。
 今季の活躍で、彼の商品価値は何十倍にもハネ上がったに違いありません。まだ26歳。早くも移籍先や金額が噂され始めています。エジプト人の、サクセス・ストーリィそのものなのです。

2018年4月2日月曜日

でっかくなったモンキーはモンキーなのか

 惜しまれつつも昨年ついに生産を終了したホンダ・モンキー。
 多くの男の子たちの青春の1頁に小粋なスパイスを与えてくれたアイコンが、125ccになって戻ってきますね。
でも、どうなんでしょう。このサイズに成長したモンキーは、果たしてモンキーと呼べるシロモノなのか。
 確かに愛らしいデザインを残してそのまま拡大コピーしたような出来映えには、大いに心がくすぐられます。免許さえあれば、二段階右折もしなくて良いし、スープアップされたエンジンは、モンキーとしては考えられないくらいの遠乗りにも余裕で対応可能でしょう。
 でもなぁ、なんか違うんだよな。
 私の中でのモンキーは、あくまで日常生活のちょっとした用事を済ませるために、燃費も駐車スペースも気にすることなく、いつでもトコトコと身軽に移動する足であって、それ以上に大きな行動半径を想定したバイクではないんです。どうせ125を買うのなら、これじゃないと思ってしまう。皆さんの評価はどうなんでしょうね。いずれにせよ非常に気になるバイクであることは間違いありません。

2018年3月18日日曜日

海外単身赴任サラリーマンの日常

 日記を書いたり写真をアルバムに整理したりする代わりに始めたこのブログが、私の日常を自身に代わって記録してくれているのです。誰ひとり興味も関心もないに違いない話題でもあっても、自分勝手に気まぐれに書くわけです。ですから、海外に単身赴任しているこんな中年サラリーマンの、それこそ大した変哲もない日常がどんなふうであるかを書き記しておくのも、誰かの為なんかでは全然ないし、特に誰かに共感してもらいたいわけでもないのです。後になって、あの頃自分は何を考え、どんな時間の使い方をしていたか、それが思い出されればそれで良いのです。
朝は7時に起床。目覚まし時計のうるさい音を聞きたくないが故に、たいてい10分前くらいには起きてしまいます。煙草を一服してから、歯を磨き、シャワーを浴び、布団の乱れを直し、着替える。冷蔵庫のオレンジジュースをグラス1杯、フルーツ入りのヨーグルトをひとつ。スマホでメールをチェックし、さらにPCを立ち上げ日本のニュースをチェックする。お抱え運転手が待つ車に乗って家を出るのが8時15分。
 仕事は8時半から。給湯室で緑茶のティバッグにウォータサーバーからお湯を注ぎ、お仕事開始。外のアポやイベントなどがない限り、基本的にはデスクワーク。その間に社員食堂で昼食。夕方ともなれば、PC画面に貼りついて疲れ切った老眼が悲鳴を上げるので、18時過ぎにはお仕事を強制終了。
 帰り道にスーパーに立ち寄り、何度見ても品数が少なくてがっかりする野菜売り場や美味しくなさそうなお菓子を横目に、パスタ用のトマトソースなどをちょろっと買い物して帰宅。
 夕食はだいたい自炊。といってもパスタや麺類中心で、その代り味付けを変えたり、具だくさんを心がける。何十回作っても、いまだに分量の加減が判らず、つい作りすぎてしまう。食べ過ぎた時は、すかさず太田胃酸。
 台所の洗い物を早めに済ませてしまってから、ゆっくりとネットサーフィン。晩酌はしない。紅茶を飲みながらお気に入りのサイトをひととおり巡る。木曜の夜は、その週末の競馬予想のためのお勉強。ベッドに入るのは深夜零時から1時。スマホで子守唄代わりの音楽を聴き始めれば、1曲もたずに就寝。これが平日のパターン。
 週末(イスラムなので金、土が週末)における近頃のルーティーンといえば、金曜日は休息。家の中でひたすらぐだぐだと、一日中タブレットやPCでネット三昧して過ごす。最近、IKEAで座り心地の良いデスクチェアを買ったので、基本、引きこもりニートみたいに机にへばりついている。ベッドは長時間うつ伏せになると必ず腰が痛くなるから机が良い。徹底してダメ人間になり、頭と身体をリラックスさせる。人との会話は一切なし。発する言葉は、ときおりyoutubeのお笑い動画に思わず漏れてしまった笑い声くらい。先週末は懐かしいイニシャルDを全部観た。藤原文太みたいな渋い父親に、自分もなれているだろうか。
 反対に土曜日は、これじゃいかんとばかりにアクティブに過ごす。朝8時半に来るメイドに起こされないよう早起きする。パンやサラダを食べてる間に、家の掃除、洗濯、アイロンがけをぜんぶメイドに任せて、日本の家族とLINEで交信。そして昼前からゴルフ場へ。プラクティスレンジで100球ほど打って身体をほぐしてから、電動カートでコースへ。お一人様のラウンドは2時間もあれば18ホールを回ってしまう。コースが空いていてリズム良くプレイできた日は気分も上々。疲れが溜まった視神経にはゴルフ場の緑色がいちばん効く。ゴルフから帰宅してシャワーを浴びたら、夕方に早めの夕食。土曜日は一日2食だ。夜は紅茶と、ちょっと美味しいチョコレートがあれば十分。気が向けばこうしてブログを書いてみたり。12時くらいにはなるべく就寝するつもりが、つい2時くらいになってしまうことも。
 取り上げて何もスペシャルな出来事もないこうした平坦な毎日を、飽きもせず、いや飽きたとしても、ひたすら淡々と繰り返す。そこは何十年というサラリーマン生活で否応なく身についた耐久性というものでしょう。つまらないとか寂しいとかそういうことを言い始めるときりがないけど、もとより単身赴任というのはそういうものでしょうから、そこは意識しすぎないよう心がけ。
 ましてや海外勤務というのは、日本とは異なるストレスの要因には事欠かないわけで、その中で自分の心身の振れ幅を最小限にコントロールするためには、生活を単純化するのもひとつの方法論だと思う。シンプルで簡単そうに見える生活パターンを確保し、それを続けること自体、実はなかなか容易でないのかもしれない。そういう意味では、長くやってるだけのことはあるのではないかな。